ベン・ウエブスター (テナー・サックス) 

Ben Webster (Tenor sax)

ベン・ウエブスター

フルネーム:ベンジャミン・フランシス・ウエブスター(Benjamin Francis Webster)
1909年3月27日ミズーリ州カンサス・シティ生まれ。
1973年9月20日オランダにて死去。

最初はヴァイオリン、ピアノを習い、サックスは独学でマスターしたという。
ウィルバーフォース・カレッジに学んだあと、32年ニューヨークに出てベニー・モーテン楽団に入る。
33年アンディー・カーク、34年フレッチャー・ヘンダーソン、ベニー・カーターのバンドで演奏、
36〜37年はキャブ・キャロウェイのバンドで演奏した。
ヘンダーソン、スタッフ・スミスらと短期間演奏した後、39年テディ・ウィルソン、
40年1月ボストンでデューク・エリントン楽団に参加した。
43年エリントン楽団を去り、52番街で自己の楽団を結成、44年にはシドニー・カットレットのバンドで演奏した。
48年11月エリントン楽団に再加入し、49年9月まで在団、その後しばらくJ.A.T.P.に参加、
53年J.A.T.P.の一員として来日した。
その後一時生地に戻ったが、以後東西海岸を往復し、62年ニューヨークのハーフ・ノートなどで演奏した後、
64年12月に渡欧しオランダを本拠地としていた。
その後コペンハーゲンに移り活動を続けた。
ベンはコールマン・ホーキンス、レスター・ヤング、チュー・ベリーと並び称されるテナー・サックス4大巨人の一人で、
エリントン楽団の”Cotton tail “はアップ・テンポにおける豪快なプレイの代表作とされる。
粟村氏はスローのものを高く評価し、マーキュリーに吹き込んだ”You are my thrill “、”Old folks “そしてジョニー・オーティス楽団に客演して吹いた”Stardust “はテナー吹奏史上に残る金字塔としている。
ただしどうも酒癖が悪かったらしくトラブルが絶え無なかったらしい。まぁジャズ・ミュージシャンとしては珍しいことではないかもしれないが…。

レコード・CD

"Count Basie in Kansas City"(LPV-516)
"Fletcher Henderson /A Study in frustration"(Essential・JAZZ・Classics EJC55511)
"Classic jazz archive / Fletcher Henderson 1897-1952"(Membran 221998-306)
「ビリー・ホリディ物語 第1集」(CBS SOPH 61)
「ビリー・ホリディ物語 第2集」(CBS SOPH 63)
「ザ・ビッグ・バンド・イーラ第2集/ウィリー・ブライアント」(RCA RA-56)
「ザ・テディ・ウィルソン」 CBS SONY SONP 50332-33
「ベニー・カーター1933/39」(Philips 15PJ-4)
"The Duke"(History 204140 302〜204159 302)
"Cab - Ella & Chick"(Bandstand records 7125)
「ライオネル・ハンプトン/オール・スター・セッション」(RCA RA-90〜95)
"Archive of jazz/Jack Teagarden"(BYG 529 066)
"The Duke box"(Storyville records 108 8600)
"Duke Ellington 1943-1946"(Philips 15PJ-6)
「ウッディ・ハーマン/ザ・ターニング・ポイント」(MCL-1029)