ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団「ドヴォルザーク/チェロ協奏曲」

Berliner Philharmoniker”Cello Concerto”

「スメタナ・カルテット「ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲 アメリカ」CD・ジャケット

<Date & Place> … ?

<Personnel> … ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団「チェロ協奏曲」Berliner Philharmoniker

Conductorロリン・マゼールLorin Maazel
Celloヨーヨー・マYo-Yo Ma

<Contents> … ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団「ドヴォルザーク/チェロ協奏曲、森の静けさ、ロンド」(CD…CBS FDCA 570)

第1楽章アレグロAllegro 第2楽章アダージョ・マノン・トロッポAdagio ma non troppo 第3楽章フィナーレ:アレグロ・モデラートAllegro : moderato

『クラシック音楽鑑賞事典』(講談社学術文庫)の神保氏によれば、ハイドン、サン=サーンスのチェロ組曲とともにすぐれた作品の一つに数えられ、しかもその規模の大きいことと、曲想の独創的な点でほかのチェロ協奏曲の到底及ばないものとしています。そして「新世界より」と同様黒人霊歌やアメリカの民族音楽、アメリカ・インディアンの民謡が取り入れられ、そこにボヘミアの民族音楽、その土の香りが按配され、不思議にもそれが溶け合っているというのです。そしてドヴォルザーク自身は民謡の精神的影響を重んじて書いたと述べているそうです。

第1楽章
出だしの部分は交響曲「新世界より」、弦楽四重奏「アメリカ」に比べると完全にヨーロッパ的なサウンドのように感じられます。チェロの独奏の部分辺りからしかし次第に雰囲気が変わってきます。
第2楽章
ゆったりと温和な出だしで、神保氏はドヴォルザーク特有の郷愁が姿を現すと書いています。
第3楽章
神保氏は、粗野で若々しい感情と情熱の奔騰、ボヘミアの民謡と舞曲、それにアメリカの黒人の旋律が巧みに使われて、強烈な音彩の下に描かれると書いていますが、僕には神保氏の言う「黒人の旋律」というのが分かりません。

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