バーサ・チッピー・ヒル (ヴォーカル)

Bertha “Chippie” Hill (Vocal)

バーサ・チッピー・ヒル 1905年3月15日サウス・カロライナ州チャールストン生まれ。
1950年5月7日交通事故で死去。

1915年10歳の時に家族でニューヨークに移住した。初めはキャバレーなどで歌っていたが、1919年ハーレムのルロイでエセル・ウォーターズのショウにダンサー兼シンガーとして加わったが、またマ・レイニーのショウにも出ていたという。 “Chippie”という仇名は彼女がまだ14歳という若さだったことからつけられたという。
後1925年シカゴに移り、キング・オリヴァーのバンドに加わった。彼女の初レコーディングは、1925年オーケー(Okeh)レコードで、ルイ・アームストロングなどの伴奏で吹きこまれた。
1926年にルイたちと吹き込んだ「トラブル・イン・マインド(Trouble in mind)」がヒットし有名になった。
しかし30年ごろから消息が絶え(7人の子供を育てるためだったという)、メイドなどをしながら生計を立てていたが、ルディ・ブレッシに探し出されてカムバックした。
46年にはレコード吹込みも行い、47年ラジオ放送「ジス・イズ・ジャズ」に出演、ナイト・クラブにも出演し話題を集めた。
1948年にはパリで行われたジャズ・フェスティヴァルにも出演したり、ニューヨークで行われたベッシー・スミスの記念コンサートにも出演した。
ベッシー・スミスと同時代のブルース・シンガーでその強く大きな声はベッシ―に似ていると言われる。