カウント・ベイシー 1931年

Count Basie 1931

ベイシーの在団するベニー・モーテン楽団のこの年の録音は2曲しか見当たらない。しかもベイシーのソロはなく、また特段面白い演奏でもない。

「RCAジャズ栄光の遺産シリーズ 第9巻 ザ・ビッグ・バンド・エラ 第1集」レコード・ボックス

<Date&Place> … 1931年4月15日ニューヨークにて録音

<Personnel probably> … ベニー・モーテンズ・カンサス・シティ・オーケストラ(Bennie Moten's Kansas City Orchestra)

Band leader & arrangerベニー・モーテンBennie Moten
Trumpetエド・ルイスEd Lewisブッカー・ワシントンBooker Washington”ホット・リップス”・ペイジ”Hot lips”Page
Tromboneタモン・ヘイズThamon Hayes
V-Tb、Gt & arrangeエディー・ダーハムEddie Durham
Saxes & Clarinetハーラン・レナードHarlan Leonardウッディ・ウォルダーWoody Walderジャック・ワシントンJack Washington
Pianoカウント・ベイシーCount Basie
Accordionバスター・モーテンBuster Moten
Banjoルロイ・ベリーLeroy Berry
Tubaヴァ―ノン・ペイジVernon Page
Drumsウィリー・マックワシントンWillie McWashington
Vocalジミー・ラッシングJimmy Rushing

<Contents> … 「RCAジャズ栄光の遺産シリーズ第9巻/ザ・ビッグ・バンド・エラ第1集」(RA-52)&“Bennie Moten K.C. Orch. 1929-31/Harry Dial quartet 1946”(IAJRC 7)

[Bennie Moten K.C. Orch. 1929-31/Harry Dial quartet 1946]レコード
record9-A面9、B-7.ヤー・ガット・ラヴYa got love
record9-A面10、B-7.アイ・ワナ・ビー・アラウンド・マイ・ベイビー・オール・ザ・タイムI wanna be around my baby all the time

ベニー・モーテンの1931年の吹込みは非常に少なく、ディスコグラフィーを見ても2曲しか見当たらない。その2曲が「RCAジャズ栄光の遺産シリーズ第9巻/ザ・ビッグ・バンド・エラ第1集」(RA-52)と“Bennie Moten K.C. Orch. 1929-31/Harry Dial quartet 1946”(IAJRC 7)に入っている2曲である。
[ヤー・ガット・ラヴ]
ラッシングのヴィーかル・ナンバー。バラードというよりは語りのような唱法である。ソロはテナー・サックスのみである。
[アイ・ワナ・ビー・アラウンド・マイ・ベイビー・オール・ザ・タイム]
瀬川氏は、「テーマを吹くサックスの合奏が、ガイ・ロンバード楽団のようなヴィブラートをかけ甘さを強調しているのが美しい」としている。なるほどガイ・ロンバード的とはそういうことかと参考になる。
この2曲は僕には特段面白いものとは思えなかった。もしかするとそれは時代背景=不況の時代強烈なスイングというものは好まれず、ということは録音されず、まろやかな演奏が求められたということなのかもしれない。

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