エルモ・タナー(ヴォーカル)

Elmo Tanner (Vocal)

エルモ・タナー

フルネーム:ウィリアム・エルモ・タナー(William Elmo Tanner)
1904年8月6日テネシー州ナッシュヴィル生まれ。
1990年12月20日フロリダ州セント・ピーターズバーグにて死去。

『ジャズ人名辞典』未収録。
ナッシュビルで生まれたがデトロイトで育ち、1926年までに家族とメンフィスに移住した。
テネシー大学卒業後カー・レースに参加し、メンフィスで整備士として働いていた。
そして仕事中よく口笛を吹いて歌っていたが、1927年のある日、たまたまWMCラジオのアナウンサーが修理を依頼してきた。
そして彼が作業中に歌っているのを聞き、ラジオのオーディションを受けないかと誘ったという。
そしてオーディションに合格し、彼の歌がラジオから流れると今度はパラマウント・レコードからレコーディングの話を持ち掛けられたという。
その後テッド・ウィームズ(Ted Weems)のバンドにヴォーカリストとして雇われている時にウィームズがタナーの口笛の能力を見出した。
ビング・クロスビーのように、喉頭の筋肉が強いために喉から笛を吹くことができたのだ。
そしてホイッスラーとして注目のパフォーマーとなり、「口笛のトルバドール」、「国内で最も有名なホイッスラー」というニック・ネームを得た。 1936年にテッド・ウィームズ・オーケストラの一員として映画に出演し始めた。
1950年代初頭生まれ故郷のナッシュビルでレストランを経営しようとして失敗し、カルテットを結成し巡業していたが、1958年にフロリダでディスク・ジョッキーの仕事を得た。
1960年代に自動車ディーラーとして働いた後、1970年代初頭に彼は音楽活動を再開し、フロリダ州セントピーターズバーグを拠点とするカルテットを率い歌い続けた。
1930年のジミー・ヌーンのエイペックス・クラブ・オーケストラのメンバーとして録音に名前が見える。

レコード・CD

”The recordings of Jimmie Noone”(JSP 926B)