シスター・ロゼッタ・サープ (ヴォーカル) 

Sister Rosetta Tharpe (Vocal & Guitar)

シスター・ロゼッタ・サープ

本名:ロゼッタ・ニュービン(Rosetta Nubin)或いはローゼザー・アトキンス(Rosether Atkins)
1915年3月20日アーカンソー州コットン・プラント生まれ。
1973年10月5日フィラデルフィアにて死去。

『ジャズ人名辞典』未収録
1930年代から40年代にかけてゴスペルとジャズやブルースなど大衆音楽をかけ合わせた演奏で人気を博した。
スピリチュアルな歌詞をリズミカルな伴奏にのせた演奏が特徴的で、宗教と世俗的な境界をまたいで演奏活動を続け、
スピリチュアル音楽をメインストリームへと押し上げたと言われる。
また女性のギタリストが稀な時代に天才プレイヤーとして称賛を集め、そのスタイルはロックンロールの先駆けとして、
リトル・リチャードやチャック・ベリー、エルヴィス・プレスリーなどロックンロールを代表するアーティスト達にも大きな影響を与えた。
ゴスペル、リズム・アンド・ブルース、ロックンロールを通じて最初の偉大なスターであり、「ロックンロールの母」「ソウルシスターの元祖」と称される。
ギター技巧における開拓者でもあり、いち早くエレクトリック・ギターを取り入れ、ヘヴィ・ディストーションなど画期的な技巧を行った。
1964年5月7日に、マディ・ウォーターズらとのヨーロッパ・ツアーで行ったマンチェスターでのライブには、
エリック・クラプトンやジェフ・ベック、キース・リチャーズなどが駆けつけたという。
1944年に録音した「ストレンジ・シングス・ハプニング・エブリデイ」は、1945年4月にビルボードのレイス・ミュージック(後にR&Bと改名)部門で2位に輝き、
ゴスペル分野で初めてビルボードで上位ランク・インしたアルバムとなり、最初のロックンロール・レコードとも言われる。
2017年12月13日『ロックンロールの殿堂』入りを果たす。
2011年にはイギリスのBBC放送が1時間のドキュメンタリー番組『シスター・ロゼッタ・サープ: ロックンロールの母(Sister Rosetta Tharpe: The Godmother of Rock & Roll)』を制作
2013年にアメリカの公共放送サービス(PBS)でアメリカン・マスターズ・シリーズの一部として放映された。

レコード・CD

"From Spirituals to Swing - the legendary 1938&1939 Carnegie hall concerts produced by John Hammond"(Vanguard -169/71-2)
"From Spirituals to Swing complete legendary 1938-1939 Carnegie hall concert"(Definitive records DRCD 11182)