アニタ・オディ 1947年
Anita O'day 1947
アルバム・タイトルは「アニタ・オディ・ファースト・レコーディング」となっているが、初めての録音ではないことはご承知の通りである。初のリーダー・アルバムということだ。バンド・シンガーとしてスタートしたアニタの、自分の名前を最初に冠した録音である。レコード会社は"Signature"。以前コールマン・ホウキンスの歴史的録音などを行ったレーベルで、社長兼プロデューサーはボブ・シールである。ノーマン・グランツばかりではなく、ボブ・シールもアニタ・オディを高く評価していたという証である。
<Date & Place> … 1947年2月末 ロスアンゼルスにて録音
<Personnel> … アニタ・オディ・ウィズ・アルヴィー・アンド・ヒズ・リトル・バンド(Anita O'Day with Alvie and his Little Band)
音源はレコードとCDがあるが、収録曲はどちらも同じだが、曲順がかなり異なる。
<Contents> … 「アニタ・オディ・ファースト・レコーディング」(RCA-6265)&"Anita O'Day/I told ya I love ya,Now get out"(AK 39418)
| A面1.&CD-5. | サムタイムズ・アイム・ハッピー | Sometimes I'm happy |
| B面1.&CD-6. | エース・イン・ザ・ホール | Ace in the hole |
「サムタイムズ・アイム・ハッピー」
1927年のミュージカル「ヒット・ザ・デック」の挿入歌だという。中間にリーダーのウエストのアルトとトニー・リッジのギター・ソロが聴ける。ギーター・ソロの後短いスキャットで入る辺りはいかにもジャズ・シンガーである。
「エース・イン・ザ・ホール」
1941年にコール・ポーターが作詞・作曲したナンバー。クラブの雰囲気を出した楽しい雰囲気のナンバー。ソロはTpのラリー・ニールがフューチャーされる。
<Date & Place> … 1947年9月 ニューヨークにて録音
<Personnel> … アニタ・オディ・ウィズ・ウィル・ブラッドレー・アンド・ヒズ・オーケストラ(Anita O'Day with Will Bradley and his orchestra)
ピアノは、レコードではビリー・カイル、Webではスタン・フリーマンとなっている。
<Contents> … 「アニタ・オディ・ファースト・レコーディング」(RCA-6265)&"Anita O'Day/I told ya I love ya,Now get out"(AK 39418)
| A面2.&CD-1. | ハイ・ホー・トレイラス・ブート・ホイップ | Hi Ho Trailus Boot whip |
| A面3.&CD-2. | 恋とは何でしょう | What is this thing called love |
| A面4.&CD-4. | アイ・トールド・ヤ・アイ・ラヴ・ヤ・ナウ・ゲット・アウト | I told ya I love ya now get out |
| A面5.&CD-8. | イッツ・ディファレント・ホエン・イット・ハップンズ・トゥ・ユー | It's differnt whenit happens to you |
「ハイ・ホー・トレイラス・ブート・ホイップ」
ユーモラスなナンバーで、ロイ・エルドリッジが最初に録音した曲だという。アニタはゆったりとしたテンポで歌い出し、途中でテンポ・アップしまた戻したりとテンポを変える。ハンク・ロスのTsソロが聴き応えがあり、ボブ・ハガートのベースも強力だ。
「恋とは何でしょう」
コール・ポーター作のスタンダード・ナンバー。この曲でもテンポを変幻に変える。スキャットを交えたりと鮮やかなジャズ・ヴォーカルである。
「アイ・トールド・ヤ・アイ・ラヴ・ヤ・ナウ・ゲット・アウト」
後に後輩ジューン・クリスティがスタン・ケントン楽団で歌ってヒットさせたナンバー。中間のアルト・ソロはモンデロ。
「イッツ・ディファレント・ホエン・イット・ハップンズ・トゥ・ユー」
解説の岩波洋三氏は、この歌唱はオディが敬愛するビリー・ホリディの影響が見られるという。そう言われば、言葉を引っ張るような歌い方が似ているような気がする。
<Date & Place> … 1947年後半 ニューヨークにて録音
<Personnel> … アニタ・オディ・ウィズ・ラルフ・バーンズ・アンド・ヒズ・オーケストラ(Anita O'Day with Will Bradley and his orchestra)
<Contents> … 「アニタ・オディ・ファースト・レコーディング」(RCA-6265)&"Anita O'Day/I told ya I love ya,Now get out"(AK 39418)
| B面2.&CD-7. | ハウ・ハイ・ザ・ムーン | How high the moon |
| B面3.&CD-3. | マラゲーニャ | Malaguena |
| B面4.&CD-9. | アイ・エイント・ゲッティン・エニィ・ヤンガー | I ain't gettin' any younger |
| B面5.&CD-10. | キー・ラーゴ | Key Largo |
「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」
1940年のレヴュー「トゥ・フォー・ザ・ショウ」に使われた曲という。コード進行が面白いということで多くのバッパー達にも取り上げられている。アニタはスキャットでアドリブ・シンギングを展開する。この年後輩のクリスティも吹き込んでいる。天衣無縫の歌いっぷりが素晴らしい。
「マラゲーニャ」
ラテンのこの曲と言えば、日本では、アイ・ジョージとかトリオ・ロス・パンチョスなどが有名。アニタはここでも器楽的な唱法でアドリブ展開を行う。この辺りがバップっぽいと評される所以であろう。中間のTbソロはレイ・シムス、テナーのズートの兄である。
「アイ・エイント・ゲッティン・エニィ・ヤンガー」
ブルースっぽくそしてスインギーなナンバー。ソロはシムスとベニー・カーター(As)、レイ・リン(Tp)、バーンズ(P)。カーターのソロはさすがの貫禄を感じる。
「キー・ラーゴ」
ちょっとエキゾチックなムードが漂うナンバー。カーターのカラフルなアレンジも聴きものである。柔らかなシムスのTb、きらめくカーターのAsのプレイも印象的である。
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