アート・ホーデス 1944年

Art Hodes 1944

アート・ホーデスは、ロシア帝国、現在のウクライナの生まれで、生後6か月でアメリカ・シカゴへ家族とともに移住した。育った地シカゴで、いわゆるシカゴ・ジャズを聴いてジャズをプレイするようになった人物なので、そのプレイ・スタイルはクラシカルなトラディショナルなものだったという。その後活動の拠点をニューヨークに移したが、プレイ・スタイルは変わらなかったと言われる。このブルーノートへの吹込みは、彼のキャリアの中では、初に近い自己名義の録音だったと思われる。

<Date & place> … 1944年4月21日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … アート・ホーデズ・バック・ルーム・ボーイズ(Art Hodes' back room boys)

Band leader & Pianoアート・ホーデスArt Hodes
Trumpetマックス・カミンスキーMax Kaminsky
Tromboneサンディ・ウィリアムスSandy Williams
Guitarジミー・シャーリーJimmy Shirley
Bassイスラエル・クロスビーIsrael Crosby

<Contents> …「ブルーノートSP時代」(TOCJ-5234-38)

CD6-1.M.K.ブルースM.K. blues
CD6-2.ロウ・ダウン・ブルースLow down blues
CD6-3.ジャグ・ヘッド・ブギーJug head boogie
CD6-4.S.C.H.・ブルースS.C.H. blues
CD6-5.バック・ルーム・ブルースBack room blues
「M.K.ブルース」
解説の大和昭氏は、ムーアとカミンスキーの共作なので"M.K."とは、"Moore"と"Kaminsky"のイニシャルを取ったものとしているが、SP盤には作は"Max Kaminsky"とあるので、"Max Kaminsky"の略ではないかと思う。ともかくゆったりとした哀歓のこもったブルースである。カミンスキーとシャーリーの「泣き節」は出色の出来栄えで、伴奏するホーデスもいい。
「ロウ・ダウン・ブルース」
こちらもスロウな哀歓もこもったブルース。この曲では、前曲に刺激されたのかTbのウィリアムスも素晴らしいエモーショナルなブルース吹奏を聴かせてくれる。この人のこういう演奏は初めて聴いたかもしれない。
「ジャグ・ヘッド・ブギー」
一転しブギ・ウギ・ナンバーである。ホーデスのブギ・ウギ・プレイはドギツクなく、上品な感じがする。ブギーのリズムに乗って、カミンスキー、シャーリー、ウィリアムスがソロを取る。カミンスキーのTpは音色に哀感が宿っている感じがする。短いクロスビーのソロの後合奏となって締め括る。
「S.C.H.・ブルース」
こちらも哀調を帯びたブルース・ナンバー。シャーリー、ホーデス、クロスビーの3人による演奏。その名字の頭文字を取って"S.C.H."なのだという。シャーリーの「泣きの」ギター、続いてクロスビーのソロも「泣いて」いるようだ。そしてホーデスのプレイも「泣き」に徹している。
「バック・ルーム・ブルース」
こちらも前曲と同じトリオによる「泣きの」ブルース。

<Date & place> … 1944年12月11日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … アート・ホーデズ・ブルー・ファイヴ(Art Hodes' blue five)

Band leader & Pianoアート・ホーデスArt Hodes
Trumpetマックス・カミンスキーMax Kaminsky
Clarinetメズ・メズロウMezz Mezzrow
Bassポップス・フォスターPops Foster
Drumsダニー・アルヴィンDanny Alvin

<Contents> …「ブルーノートSP時代」(TOCJ-5234-38)

CD6-6.ガット・バケット・ブルースGut bucket blues
CD6-7.エイペックス・ブルースApex blues
CD6-8.シェイク・ザット・シングShake that thing
CD6-9.インディアナIndiana
CD6-10.ノーバディーズ・スイートハートNobody's sweetheart
「ガット・バケット・ブルース」
シカゴアン達によるディキシー・ブルース。メズロウは本HPでは久しぶりの登場である。アルヴィンの叩くドラムは少しマーチを思い起こさせるような叩き方をしている。
「エイペックス・ブルース」
ジミー・ヌーンの代表作。メズロウのソロはヌーンを彷彿とさせるような端正なソロである。続いてホーデスがソロを取り、テーマに戻る。
「シェイク・ザット・シング」
ブギー・ウギーっぽいリズムに乗って掛け声が聴こえる。ソロはホーデスがトレモロを強調したプレイ、そしてメズロウの端正なソロからリフを活かしたアンサンブル、カミンスキーのソロ、そしてメロウが絡み、ディキシー色が濃くなる。
「インディアナ」
ディキシーのスタンダード・ナンバー。まずはメズロウがソロを取り、カミンスキーに引き継ぐ。そしてホーデスのソロから集団即興のアンサンブルとなり、エンディングに向かう。
「ノーバディーズ・スイートハート」
これもディキシーのスタンダード・ナンバー。カミンスキーがリードするアンサンブルから、ソロはまずメズロウ、続いてカミンスキー、そしてホーデスと続き、カミンスキーがリードするテーマに戻る。典型的なディキシーという感じがする。

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