油井正一氏によれば、ベッシー・スミスはこの年1933年は、全部で4曲の吹込みがあり、その後吹込みはないそうです。そのうち2曲が“Bessie Smith The collection”というCDに収録されています。これらは11月に吹き込まれ、翌年オーケー・レコードから発売されたようです。
| Trumpet | … | フランキー・ニュートン | Frankie Newton |
| Trombone | … | ジャック・ティーガーデン | Jack Teagarden |
| Clarinet | … | ベニー・グッドマン | Benny Goodman |
| Tenor sax | … | チュー・ベリー | Chu Berry |
| Piano | … | バック・ワシントン | Buck Washington |
| Guitar | … | ボビー・ジョンソン | Bobby Johnson |
| Bass | … | ビリー・テイラー | BillyTaylor |
何といっても目を惹くのは売り出し中の2人の白人ミュージシャン、ベニーグッドマンとジャック・ティーガーデンの参加である。またテナーのチュー・ベリーの最も早い時期のレコード吹込みの一つとしても貴重である。
BGについてはビリー・ホリデイの自伝によると、1930年代前半ラジオなどの仕事が終わると、ジャズ・クラブに現れ黒人たちとのジャム・セッションに参加していたというので、分からないでもないが、ティーガーデンという人はほとんどプライヴェートの記述がないのでよくわからない。ただ1929年サッチモと共演するなど黒人ミュージシャン達にもその実力は伝わっていたのではないかと思われる。それにしても大胆な布陣ではある。
| 15. | ドゥ・ユア・デューティ | Do your duty |
| 16. | ギミ・ア・ピッグフット | Gimme a pigfoot |
15.[ドゥ・ユア・デューティ]
ブルースではない。スミスのヴォーカルの後Tp、P、チュー(Tp)、ティーガーデン(Tb)と8小節ずつソロを繋ぎ、再びスミスのヴォーカルとなって終わる。ただニュートンのソロが始まったところでBG突然吹き出し、次のワシントンのPソロのスタートの部分がソロらしくないので誰かが間違えたのかもしれない。
16.[ギミ・ア・ピッグフット]
これもブルースではない。ピアノのイントロからスミスのヴォーカルとなる。ソロはTpくらいで、スミスの圧倒的なヴォーカルが前曲同様聴き処である。