ブラインド・ブレイク 1928年

Blind Blake 1928

ブラインド・ブレイクCDボックス第2集

<Date & Place> … 1928年4月 シカゴにて録音

<Personnel>

Guitar & Vocalブラインド・ブレイクBlind Blake
Clarinet (exceptCD-B.16)ジョニー・ドッズJohnny Dodds
Slide whistle and moreジミー・バートランドJimmy Bertrand

<Contents> … ”Blind Blake/Remastered”(JSP 7714A〜E)

CD-B.16ドッギン・ミー・ママ・ブルースDoggin’ me Mama blues
CD-B.17シー・シー・ピル・ブルースC C pill blues
CD-B.18ホット・ポテトズHot potatoes
CD-B.19サウスバウンド・ラグSouthbound rag

それぞれの曲で担当楽器が異なったりする。
CD-B.16ドッギン・ミー・ママ・ブルース
ジョニー・ドッズは参加しておらず、バートランドが木琴を叩きながら歌っている。ただヴォーカルが2人聴こえるので、もう一人はブレイクであろう。どうもこの木琴には違和感がある。
CD-B.17シー・シー・ピル・ブルース
ドッズのクラリネットを邪魔するようにスライド・ホイッスルの音が聴こえる。ヴォーカルはブレイクだろう。
CD-B.18ホット・ポテトズ
ここではバートランドはウッドブロックを叩き、スライド・ホイッスルを吹くがどちらも邪魔である。
CD-B.19サザーン・ラグ
この曲はジョニー・ドッズの1928年でも取り上げた。収録アルバムは「シカゴ・メス・アラウンド」(日本盤 Milestone MJ-7137)。ただタイトルは「サウスバウンド・ラグ(South bound rag)」となっている。バートランドの木琴が耳障りだが、このセッションではこれが一番まともであろう。

ブラインド・ブレイクCDボックス第2集

<Date & Place> … 1928年4月 シカゴにて録音

<Personnel>

Vocalエルザディー・ロビンソンElzadie Robinson
Guitarブラインド・ブレイクBlind Blake
Clarinetジョニー・ドッズJohnny Dodds
Slide whistle and moreジミー・バートランドJimmy Bertrand
Kazooダット・ネルソン(多分)Dad Nelson(Perhaps)

<Contents> … ”Blind Blake/Remastered”(JSP 7714A〜E)

CD-B.20ペイ・ディ・ダディ・ブルースPay day daddy blues
CD-B.21エルザディーズ・ポリシー・ブルースElzadie's policy blues

この2曲は音が悪い。SP盤から録ったことがはっきりわかる。エルザディー・ロビンソンは1897年か1900年4月生まれの女性ブルース・シンガーで、本録音を含め1926年から29年にかけて34面分のレコーディングを行ったという。1975年1月74歳か77歳で亡くなったという。どちらもゆったりとしたブルースである。

ここからCD3枚目の収録となる。

ブラインド・ブレイクCDボックス第3集

<Date & Place> … 1928年5月 シカゴにて録音

<Personnel>

Vocalバーサ・ヘンダーソンBertha Henderson
Guitarブラインド・ブレイクBlind Blake

<Contents> … ”Blind Blake/Remastered”(JSP 7714A〜E)

CD-C.1グッバイ・ママ・モーンGood-bye Mama moan
CD-C.2トゥッティ・ブルースTootie blues
CD-C.3ザット・ラヴィン・アイ・クレイヴThat lovin’ I crave
CD-C.4ザット・ロンサム・レイヴThat lonesome rave
CD-C.5テリブル・マーダー・ブルースTerrible murder blues
CD-C.6リーヴィン・ギャル・ブルースLeavin’ gal blues
CD-C.7ノー・ダウ・ブルースNo dough blues
CD-C.8リード・ハーテッド・ブルースLead hearted blues
CD-C.9レット・ユア・ラヴ・カム・ダウンLet your love come down
CD-C.10ランブリン・アンド・ランブリン・ボーコントリクター・ブルースRumblin’ and rumblin’ boa contrictor blues
CD-C.11ブートレッグ・ラン・ダン・ブルースBootleg rum dum blues
CD-C.12デトロイト・バウンド・ブルースDetroit bound blues

ブレイクのギターをバックに歌われるシンプルなブルース集。CD-C.1〜3、CD-C7、CD-C.10〜12はヴォーカルもブレイクで、CD-C.4、5、6、8、9は女性ブルース・シンガーであるバーサ・ヘンダーソンのバックを務めたもの。CD-C.9では、ブレイクはピアノを弾いているという。彼がピアノを弾いているのはこの録音だけである。やはり生粋のピアニストが弾くピアノではなくちょっと変わっている。間奏のソロはブギ・ウギ調になったりするのが興味深い。

<Date & Place> … 1928年5月 シカゴにて録音

タイニー・パーラン

<Personnel>

Vocalダニエル・ブラウンDaniel Brown
Guitarブラインド・ブレイクBlind Blake
Pianoタイニー・パーランTiny Parham
Washboad不明Unknown

<Contents> … ”Blind Blake/Remastered”(JSP 7714A〜E)

CD-C.13ビューロー・ランド(Beulah land)
歌っているダニエル・ブラウンという人物についてはググってみても何も出てこない。曲はフォーク・ソングである。異色の録音ではある。

<Date & Place> … 1928年5月 シカゴにて録音

<Personnel>

Guitar , Vocal & Harmonicaブラインド・ブレイクBlind Blake

<Contents> … ”Blind Blake/Remastered”(JSP 7714A〜E)

CD-C.14パンサー・スコール・ブルース(Panther squall blue)
もしかするとハーモニカはブレイクではなくジョージ・ビュレット・ウィリアムス(George “Bullet” Williams)かもしれないという。注目すべきは、ハーモニカの音が現代のいわゆる完全にブルース・ハープ独特の「クォ―、クォ―」という音ではないがそういう音も含みつつあることで、まだ奏法として開発途上だったのであろう。そういえば、もしかすると記録された最も初期のブルース・ハーモニカ演奏かもしれない。

エルザディー・ロビンソン

<Date & Place> … 1928年5月 シカゴにて録音

<Personnel>

Vocalエルザディー・ロビンソンElzadie Robinson
Guitar & Vocalブラインド・ブレイクBlind Blake
Clarinetジョニー・ドッズJohnny Dodds
Xylophoneジミー・バートランドJimmy Bertrand

<Contents> … ”Blind Blake/Remastered”(JSP 7714A〜E)

CD-C.15エリザディーズ・ポリシー・ブルースElizadie’s policy blues
CD-C.16ペイ・ディ・ダディ・ブルースPay day daddy blues

再びドッズが録音に加わる。この2曲は4月に録音された曲と同じであるが、カズーが入っていないだけ少し落ち着いた感じがする。また木琴が加わっていると記載されているが僕にはピアノのように聴こえる。

ブラインド・ブレイクCDボックス第3集CD

<Date & Place> … 1928年9月 シカゴにて録音

<Personnel>

Guitar & Vocalブラインド・ブレイクBlind Blake
Cornet不明Unknown
Piano不明Unknown
Xylophoneジミー・バートランドJimmy Bertrand

パーソネルのコルネット、ピアノ、木琴が加わっているのはCD-C.25[スィート・パパ・ロウ・ダウン]のみで、他はブレイクのギターとヴォーカルという極めてシンプルなナンバーである。

<Contents> … ”Blind Blake/Remastered”(JSP 7714A〜E)

CD-C.17ウォーキン・アクロス・ザ・カントリーWalkin’ across the Country
CD-C.18サーチ・ワラント・ブルースSearch Warrant blues
CD-C.19ランブリン・ママ・ブルースRumblin’ Mama blues
CD-C.20ニュー・スタイル・オブ・ラヴィングNew style of loving
CD-C.21バック・ドア・スラム・ブルースBack door slam blues
CD-C.22ノトリエティ・ウォーマン・ブルースNotoriety woman blues
CD-C.23コールド・ハーティド・ママ・ブルースCold hearted Mama blues
CD-C.24ロウ・ダウン・ラヴィング・ギャルLow down loving gal
CD-C.25スィート・パパ・ロウ・ダウンSweet Papa low down

ジョニー・ドッズが共演したということでこのブラインド・ブレイクというギター弾きを知り、CD3枚を聴いてきた。彼は「キング・オブ・ラグタイム・ギター」と称されるように素晴らしいギター・テクニックを持っている。結局僕には『人名辞典』の言うように彼の演奏に、ブルース以前の音楽を感じることは出来なかった。多分それは僕が「ブルース以前の音楽」を知っていないためである。
僕はまた単純にブルース⇒ジャズのように思っていたが、彼の活躍した時代はまだ男性のギターを伴奏の中心としたブルース奏法というのは確立されていなかったのではないかという気がする。彼を一つの起源として、ブルース、ジャグ、フォークへと広がっていったような気はする。
そしてこの時期エディー・ラングなどを始めジャズ・ギターはすでにその独自の道を歩み始めていたと思うのである。ではジャズ・ギターはどのような経緯をたどってここまでに至ったのであろうか?

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