| Vocal & Guitar | … | ヘンリー・スポールディング | Henry Spaulding |
Record1.A-3.カイロ・ブルース(Cairo blues)
解説の中村とうよう氏によると、このスポールディングはこの面と裏2面分しか録音を残していないという。しかしこの曲での魅力的なギターは、古いブルースを愛する人たちの間では有名だという。確かに引っかくような叩いているような独特の音が混じっている。ここでの「カイロ」はエジプトの首都ではなくイリノイ州の都市で、スポールディングはしばらく住んでいたらしい。
| Piano | … | ヘンリー・ブラウン | Henry Brown |
| Guitar & Speech | … | ローレンス・ケイシー | Lawrence Casey |
Record1.B-2.ストンプ・エム・ダウン・トゥ・ザ・ブリックス(Stomp‘M down to the bricks)
ブラウンはテネシー州で生まれセントルイスでピアニストになったという。同じ町のスポールディングと一緒にレコーディングに訪れたのかもしれない。右手のフレーズがシンプルで落ち着いた美しさを持っているとは、とうよう氏。しかし目立っているのは語りを担当しているケイシーの方だろう。なんとなく楽し気な演奏である。
| Vocal & Guitar | … | ガス・キャノン | Gus Cannon |
| Vocal & Banjo | … | ホージー・ウッズ | Hosea Woods |
Record3.A-1.ラスト・チャンス・ブルース(Last chance blues)
この二人組は「キャノン&ウッズ」とも「ザ・ビール・ストリート・ボーイズ」とも名乗ったが、ハープのノア・ルイスが加わると「キャノンズ・ジャグ・ストンパーズ」と名乗ったという。メンフィスを中心にメディスン・ショウ的な感覚で活躍したという。リード・ヴォーカルはキャノン。土臭い雰囲気が何とも言えず良い。
| Vocal & Guitar | … | スリーピー・ジョン・エステス | Sleepy John Estes |
| Piano | … | ジャブ・ジョーンズ | Jab Jones |
| Mandlin | … | ヤンク・レイチェル | Yank Raychell |
CD1-13.ザ・ガール・アイ・ラヴ(The girl I love)
共演のジャブ・ジョーンズは主にメンフィス・ジャグ・バンドなどジャグ・バンドで活躍したピアニスト。ヤンク・レイチェルはブルース・マンドリンの第1人者と言われる。
スリーピー・ジョン・エステスは1970年代に再発見された時には極貧で両目が見えなくなっていた。彼が歌う迫真のブルースは人々の心を動かし、当時大きな話題となった。彼の復帰後のアルバムは異常な売れ行きを示し、74年には来日公演も行った。解説の鈴木啓志氏によれば、虚心に耳を傾ければこうした戦前の吹込みには素晴らしいものが多いという。
| Vocal & Guitar | … | フランク・ストークス | Frank Stokes |
CD1-12.フランク・ストークスの夢(Frank Stokes’dream)
ストークのナンバーは1928年でも取り上げているが、1888年生まれでまさに「メンフィス・ブルース」の父とでもいえる人物。タイトルはおよそブルースっぽくないが、女と間借り人との浮気に腹を立てた男が女のもとを去ろうというものだという。
| Vocal , Banjo & Jug | … | ガス・キャノン | Gus Cannon |
| Vocal , Banjo & Kazoo | … | ホージア・ウッズ | Hosea Woods |
| Vocal & Harmonica | … | ノア・ルイス | Noah Lewis |
CD1-23.ウォーク・ライト・イン(Walk right in)
彼らの演奏は1928年のものも取り上げている。28年の録音にヴォーカル、バンジョーそしてカズーのホージア・ウッズが加わった。鈴木啓志氏はミンストレル・ナンバーを思わせる古い曲調だという。1964年ルートップ・シンガーズが取り上げヒットした。日本ではヴェンチャーズが取り上げたものがヒットした。その時の邦題は「行け、行け、ドンドン」であった。ともかく楽しいナンバーである。
| Vocal | … | ジム・ジャクソン | Jim Jackson |
| Vocal & Guitar | … | タンパ・レッド | Tampa Red |
| Vocal & Piano | … | ジョージア・トム | Georgia Tom |
| Piano | … | スペックルド・レッド | Speckled Red |
Record1-6. ジム・ジャクソンズ・ジャンボリー(Jim Jackson’s Jamboree)
ヴォカリオン・レコードのブルース・スターたちの顔見世的なセッション・レコードで、SP両面に収められていたという。
セッションはまずトムを中心に、ジョージア・トムとタンパ・レッドのヒット曲「タイト・ライク・ザット」そしてトムのMCの後スペックルドのPに導かれたジムが美声で歌い、再びトムの喋りの後スペックルドがブギー・ウギーの原点「パイントップズ・ブギー」を弾く。スペックルドのブギー・ウギー・ナンバーは別に取り上げている「スペックルド・レッド 1929年」。パート2ではタンパが美しいスライド・ギターを聴かせた後タンパのGとスペックルドのPの一騎打ちとなる。当時としては珍しい長尺物で聴き応えがある。
| Piano | … | クリフォード・ギブスン | Clifford Gibson |
CD1-6.ドレイマン・ブルース(Drayman blues)
ギブスンはセントルイスで活躍したブルース・マン。古いカントリー・ブルースが洗練されてきた典型的なナンバーだという。形式は12小節1コーラスで美しく整っている。
| Piano | … | ボブ・コール | Bob Call |
Record1.B-3.31ブルース(31 blues)
伴奏したレコードはあるが、自己名義はこれしかないという幻のピアニストだという。非常に個性的な美しさを持っていて、モダンな感じさえするとはとうよう氏。土地柄や時代背景からかやはりブギー・ウギーっぽい演奏ではある。