ブルース・ピープル 1929年

Blues People 1929

「MCAブルースの古典」3枚組レコード・ボックス

<Date & Place> … 1929年5月9日 シカゴにて録音

<Personnel> … ヘンリー・スポールディング(Henry Spaulding)

Vocal & Guitarヘンリー・スポールディングHenry Spaulding

<Contents> … 「MCAブルースの古典」(Victor VIM-20)

Record1.A-3.カイロ・ブルース(Cairo blues)
解説の中村とうよう氏によると、このスポールディングはこの面と裏2面分しか録音を残していないという。しかしこの曲での魅力的なギターは、古いブルースを愛する人たちの間では有名だという。確かに引っかくような叩いているような独特の音が混じっている。ここでの「カイロ」はエジプトの首都ではなくイリノイ州の都市で、スポールディングはしばらく住んでいたらしい。

「MCAブルースの古典」1枚目A面ラベル

<Date & Place> … 1929年5月9日 シカゴにて録音

<Personnel> … ヘンリー・ブラウン(Henry Brown)

Pianoヘンリー・ブラウンHenry Brown
Guitar & Speechローレンス・ケイシーLawrence Casey

<Contents> … 「MCAブルースの古典」(Victor VIM-20)

Record1.B-2.ストンプ・エム・ダウン・トゥ・ザ・ブリックス(Stomp‘M down to the bricks)
ブラウンはテネシー州で生まれセントルイスでピアニストになったという。同じ町のスポールディングと一緒にレコーディングに訪れたのかもしれない。右手のフレーズがシンプルで落ち着いた美しさを持っているとは、とうよう氏。しかし目立っているのは語りを担当しているケイシーの方だろう。なんとなく楽し気な演奏である。

ガス・キャノン

<Date & Place> … 1929年9月12日 シカゴにて録音

<Personnel> … ガス・キャノンとホージー・ウッズ (Gus Cannon & Hosea Woods)

Vocal & Guitarガス・キャノンGus Cannon
Vocal & Banjoホージー・ウッズHosea Woods

<Contents> … 「MCAブルースの古典」(Victor VIM-22)

Record3.A-1.ラスト・チャンス・ブルース(Last chance blues)
この二人組は「キャノン&ウッズ」とも「ザ・ビール・ストリート・ボーイズ」とも名乗ったが、ハープのノア・ルイスが加わると「キャノンズ・ジャグ・ストンパーズ」と名乗ったという。メンフィスを中心にメディスン・ショウ的な感覚で活躍したという。リード・ヴォーカルはキャノン。土臭い雰囲気が何とも言えず良い。

スリーピー・ジョン・エステス

<Date & Place> … 1929年9月24日 メンフィスにて録音

<Personnel> … スリーピー・ジョン・エステス(Sleepy John Estes)

Vocal & Guitarスリーピー・ジョン・エステスSleepy John Estes
Pianoジャブ・ジョーンズJab Jones
Mandlinヤンク・レイチェルYank Raychell

<Contents> … 「RCAブルースの古典」(BMG BVCP-8733)

CD1-13.ザ・ガール・アイ・ラヴ(The girl I love)
共演のジャブ・ジョーンズは主にメンフィス・ジャグ・バンドなどジャグ・バンドで活躍したピアニスト。ヤンク・レイチェルはブルース・マンドリンの第1人者と言われる。
スリーピー・ジョン・エステスは1970年代に再発見された時には極貧で両目が見えなくなっていた。彼が歌う迫真のブルースは人々の心を動かし、当時大きな話題となった。彼の復帰後のアルバムは異常な売れ行きを示し、74年には来日公演も行った。解説の鈴木啓志氏によれば、虚心に耳を傾ければこうした戦前の吹込みには素晴らしいものが多いという。

「ザ・ブルース1927-1946」2枚組CD・ボックス

<Date & Place> … 1929年9月30日 メンフィスにて録音

<Personnel> … フランク・ストークス(Frank Stokes)

Vocal & Guitarフランク・ストークスFrank Stokes

<Contents> … 「RCAブルースの古典」(BMG BVCP-8733)

CD1-12.フランク・ストークスの夢(Frank Stokes’dream)
ストークのナンバーは1928年でも取り上げているが、1888年生まれでまさに「メンフィス・ブルース」の父とでもいえる人物。タイトルはおよそブルースっぽくないが、女と間借り人との浮気に腹を立てた男が女のもとを去ろうというものだという。

<Date & Place> … 1929年10月1日 メンフィスにて録音

キャノンズ・ジャグ・ストンパーズ

<Personnel> … キャノンズ・ジャグ・ストンパーズ(Cannon’s Jug Stompers)

Vocal , Banjo & Jugガス・キャノンGus Cannon
Vocal , Banjo & Kazooホージア・ウッズHosea Woods
Vocal & Harmonicaノア・ルイスNoah Lewis

<Contents> … 「RCAブルースの古典」(BMG BVCP-8733)

CD1-23.ウォーク・ライト・イン(Walk right in)
彼らの演奏は1928年のものも取り上げている。28年の録音にヴォーカル、バンジョーそしてカズーのホージア・ウッズが加わった。鈴木啓志氏はミンストレル・ナンバーを思わせる古い曲調だという。1964年ルートップ・シンガーズが取り上げヒットした。日本ではヴェンチャーズが取り上げたものがヒットした。その時の邦題は「行け、行け、ドンドン」であった。ともかく楽しいナンバーである。

<Date & Place> … 1929年10月14日 メンフィスにて録音

ジム・ジャクソン

<Personnel> … ジム・ジャクソン(Jim Jackson)

Vocalジム・ジャクソンJim Jackson
Vocal & Guitarタンパ・レッドTampa Red
Vocal & Pianoジョージア・トムGeorgia Tom
Pianoスペックルド・レッドSpeckled Red

<Contents> … 「MCAブルースの古典」(Victor VIM-20)

Record1-6. ジム・ジャクソンズ・ジャンボリー(Jim Jackson’s Jamboree)
ヴォカリオン・レコードのブルース・スターたちの顔見世的なセッション・レコードで、SP両面に収められていたという。 セッションはまずトムを中心に、ジョージア・トムとタンパ・レッドのヒット曲「タイト・ライク・ザット」そしてトムのMCの後スペックルドのPに導かれたジムが美声で歌い、再びトムの喋りの後スペックルドがブギー・ウギーの原点「パイントップズ・ブギー」を弾く。スペックルドのブギー・ウギー・ナンバーは別に取り上げている「スペックルド・レッド 1929年」。パート2ではタンパが美しいスライド・ギターを聴かせた後タンパのGとスペックルドのPの一騎打ちとなる。当時としては珍しい長尺物で聴き応えがある。

「ザ・ブルース1927-1946」1枚目CD

<Date & Place> … 1929年11月26日 ニュー・ヨークにて録音

<Personnel> … クリフォード・ギブスン(Clifford Gibson)

Pianoクリフォード・ギブスンClifford Gibson

<Contents> … 「RCAブルースの古典」(BMG BVCP-8733)

CD1-6.ドレイマン・ブルース(Drayman blues)
ギブスンはセントルイスで活躍したブルース・マン。古いカントリー・ブルースが洗練されてきた典型的なナンバーだという。形式は12小節1コーラスで美しく整っている。

「MCAブルースの古典」1枚目B面ラベル

<Date & Place> … 1929年12月13日 シカゴにて録音

<Personnel> … ボブ・コール(Bob Call)

Pianoボブ・コールBob Call

<Contents> … 「MCAブルースの古典」(Victor VIM-20)

Record1.B-3.31ブルース(31 blues)
伴奏したレコードはあるが、自己名義はこれしかないという幻のピアニストだという。非常に個性的な美しさを持っていて、モダンな感じさえするとはとうよう氏。土地柄や時代背景からかやはりブギー・ウギーっぽい演奏ではある。

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