ブルース・ピープル 1941年

Blues People 1941

僕の持っている1941年のブルース録音は1940年と比べれば結構数が多い。いつもの音源「MCAブルースの古典」(Victor VIM-20〜22)と「RCAブルースの古典」(Victor BVCP-8734)の他にサン・ハウスのレコードがある。

「RCAブルースの古典」CDボックス

<Date & Place> … 1941年3月27日 シカゴ録音

<Personnel> … ビッグ・ジョー・ウィリアムス(Big Joe Williams)

Guitar & Vocalビッグ・ジョー・ウィリアムスBig Joe Williams
Imitation string bassウィリアム・ミッチェル

<Contents> … 「RCAブルースの古典」(Victor BVCP-8734)

CD2-5.「ピーチ・オーチャード・ママ」(Peach orchard Mama)

来日も果たしているほど世界を股にかけて活躍したブルースマン、ビッグ・ジョー・ウィリアムスの1941年の吹込み。「ピーチ・オーチャード」は直訳すれば桃園ということだが、その意味するところはもちろん違う。

「RCAブルースの古典」CD2枚目

<Date & Place> … 1941年3月28日 シカゴ録音

<Personnel> … ロバート・ペットウェイ(Robert Petway)

Guitar & Vocalロバート・ペットウェイRobert Petway
Imitation string bassアルフレッド・エルキンス

<Contents> … 「RCAブルースの古典」(Victor BVCP-8734)

CD2-6.「キャットフィッシュ・ブルース」(Catfish blues)
デルタ・ブルース・マン、ロバート・ペットウェイの1941年の吹込み。いわゆる12小節のブルースではない。また単音をほとんど弾かず、和音に徹しているところは、現代のフォーク・シンガーにも通じる。いわゆる型破りのブルース・マンではある。

<Date & Place> … 1941年7月30日 シカゴ録音

<Personnel> … ロバート・ロックウッド(Robert Lockwood)

Guitar & Vocalロバート・ロックウッドRobert Lockwood
Imitation string bassアルフレッド・エルキンス

<Contents> … 「RCAブルースの古典」(Victor BVCP-8734)

CD2-7.「テイク・ア・リトル・ウォーク・ウィズ・ミー」(Take a little walk with me)
ロバート・ロックウッドは、伝説のブルース・マン、ロバート・ジョンソンの義理の息子として有名だが、自身卓抜した技量を持つブルース・マンでもある。この録音が処女録音と言われるが、素晴らしい出来に仕上げている。

[Son House/The legendary]レコード・ジャケット

<Date & Place> … 1941年8月 レイク・コーモラントにて録音

<Personnel> … サン・ハウス(Son House)

Guitar & Vocalサン・ハウスSon House
Vocalフィドリン・ジョー・マーチンFiddlin' Joe Martin
Commentsウィリー・ブラウンWillie Brown
Harmonicaルロイ・ウィリアムズLeroy Williams

<Contents> … "Son House/The legendary 1941-42"(Folklyric records 9002)

A-1.シェットランド・ポニー・ブルースShetland pony blues
A-2.キャンプ・ホラーズCamp hollers
A-3.デルタ・ブルースDelta blues
[Son House/The legendary]レコードA面

サン・ハウス、本名はエドワード・ジェイムズ・ハウス・ジュニア(Edward James House Jr.)は1902年生まれ。デルタ・ブルース・マンとして有名だが、元は教会の牧師で25歳の時にブルース・シンガーに転向した。迫力ある歌とスライド・ギターが持ち味である。パーソネルの他の3人は全ての録音に加わっているわけではない。

「シェットランド・ポニー・ブルース」
サン・ハウスのスライド・ギターによる弾き語りナンバーである。絞り出すようなヴォーカルは迫力がある。
「キャンプ・ホラーズ」
サン・ハウスはGtとヴォーカルとなっているがギターはほとんど音が聴こえず3人(他の2人はフィドリン・ジョー・マーチンとウィリー・ブラウン)の語りによるナンバー。多分説教風のヴォーカルがサン・ハウスではないかと思う。
「デルタ・ブルース」
この曲では、サン・ハウスがGtとヴォーカル、ルロイ・ウィリアムズがハーモニカで加わる。

「RCAブルースの古典」解説

<Date & Place> … 1941年9月15日 シカゴにて録音

<Personnel> … トミー・マクレナン(Tommy McClennan)

Guitar & Vocalトミー・マクレナンTommy McClennan
String bass不明Unknown

<Contents> … 「RCAブルースの古典」(Victor BVCP-8734)

CD2-2.「ディーズ・マイ・ブルース」(Des’e my blues)
30年代を代表するデルタ・ブルーマン、マクレナンの吹込み。ラフ・ヴォイスでうなりをあげ、ギターを叩きつけるように強いビートをつける。迫力満点のブルースマンである。

「RCAブルースの古典」CD1枚目

<Date & Place> … 1941年9月24日 シカゴにて録音

<Personnel> … スリーピー・ジョン・エステス&サン・ボンズ(Sleepy John Estes&Son Bonds)

Guitar & Vocalスリーピー・ジョン・エステスSleepy John Estes
Guitar & Vocalサン・ボンズSon Bonds
Imitation Bassレイモンド・トーマス

<Contents> …「RCAブルースの古典」(Victor BVCP-8734)

CD1-15.「ローヤー・クラーク・ブルース」(Lawyer clark blues)
エステスはメンフィス・ブルースの雄だった由だが、2本のギターが絡み合い既にシティ・ブルースのスタイルである。初期エステスの傑作の一つ。

CD1-16.「ア・ハード・ピル・トゥ・スウォロー」(A hard pill to swallow)
前曲エステスと同日に同じメンバーで吹き込まれたが、こちらはサン・ボンズが歌っている。ボンズは34〜41年までのキャリアの中で15曲ほどの吹込みを残したという。声が渋くて僕は好きな歌手だ。彼は1947年8月テネシー州ダイヤ―スバーグの自宅の戸口で隣の男と間違えられて射殺されたという。

「MCAブルースの古典」レコード・ボックス

<Date & Place> … 1941年10月15日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … ルビー・スミス(Ruby Smith)

Vocalルビー・スミスRuby Smith
Pianoサム・プライス
Guitar不明
Bass不明

<Contents> …「MCAブルースの古典」(Victor VIM-21)

Record2.B-5.「フルーツ・ケイキン・ママ」(Fruit cakin' Mama)
実にゆったりとしたブルースである。歌っているルビー・スミスは本名はルビー・ウォーカーというのだそうだが、偉大なるベッシー・スミスの夫のジャック・ジーの姪に当たることから、ベッシーにあやかってスミス姓を名乗ったという。ベッシー・スミスの歌い方をよく研究したようで、よく似ている。血筋は違うが声も似ているような気がする。

「RCAブルースの古典」CDボックス

<Date & Place> … 1941年11月4日 シカゴにて録音

<Personnel> … ウォッシュボード・サム・アンド・ヒス・ウォッシュボードメン(Washboard Sam and his Washboard men)

Vocal & Washboardウォッシュボード・サムWashboard Sam
Guitarビッグ・ビル・ブルーンジーBig bill Broonzy
Pianoメンフィス・スリム
Imitation Bassアルフレッド・エルキンス

<Contents> … 「RCAブルースの古典」(Victor BVCP-8734)

CD1-25.「ゴナ・ヒット・ザ・ハイウェイ」(Gonna hit the highway)
ウォッシュボードの名手、ウォッシュボード・サムことロバート・ブラウンの吹込み。この時代でも「ウォッシュボード」という楽器が生きていたことが先ずは意外であった。でも彼も他のアーティストのバックを務めることや歌も上手かったことで、生き残ってこれたのだろうと思う。

「RCAブルースの古典」CD2枚目

<Date & Place> … 1941年12月12日 シカゴにて録音

<Personnel> … ビッグ・ジョー・ウィリアムス(Big Joe Williams)

Guitar & Vocalビッグ・ジョー・ウィリアムスBig Joe Williams
Harmonicaサニーボーイ・ウィリアムソン
Bassアルフレッド・エルキンス
CD2-4.「ハイウェイ49」(Highway 49)
「ハイウェイ49」は、ジャクスンからデルタへと抜ける道で放浪を好んだいかにも彼らしい曲だという。この曲は1度1935年に弾き語りで吹き込んだことがあるが、今回はブルース・ハープの名手、サニーボーイ・ウィリアムソンと組んだおかげで彼全作品中最高クラスの出来になっているという。

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