僕の持っている1942年のブルース録音は3種のみである。そのうち11曲がサン・ハウスのもの。
| Bandleader & Alto sax | … | ピート・ブラウン | Pete Brown |
| Trumpet | … | ディジー・ガレスピー | Dizzy Gillespie |
| Clarinet | … | ジミー・ハミルトン | Jimmy Hamilton |
| Piano | … | サミー・プライス | Sammy Price |
| Bass | … | チャールズ・ドレイトン | Charles Drayton |
| Drums | … | レイ・ネイサン | Ray Nathan |
| Vocal | … | ヘレン・ヒュームズ | Helen Humes |
歌手のヘレン・ヒュームズは混じりけないブルース・シンガーというわけではないが、若いころからブルースを歌っていたという。ここでは1曲しか収録されていないが、この日のヒュームズは彼女の最高のパフォーマンスを示したという。
メンバー的にはディジー・ガレスピーの参加が目を引くがソロもなくこの頃は未だ特別な存在ではなかったのだろう。ヴォーカルの後のソロは、ハミルトン(Cl)、ブラウンが3コーラス、ホンカー的なソロを取る。
| Piano & Vocal | … | ビッグ・メイシオ | Big Maceo |
| Guitar | … | タンパ・レッド | Tampa Red |
どちらかと言えばゆったりとしたテンポで、メイシオはじっくりと歌い込んでいく。ピアノも素晴らしいがタンパ・レッドのスライド・ギターもカッコいい。
| Guitar & Vocal | … | サン・ハウス | Son House |
| A-4. | スペシャル・ライダー・ブルース | Special rider blues |
| A-5. | ロウ・ダウン・ドッグ・ブルース | Low down dirty dog blues |
| A-6. | デポ・ブルース | Depot blues |
| A-7. | ザ・キー・オブ・マイナー | The key of minor |
| B-1. | アメリカン・ディフェンス | American defense |
| B-2. | アム・アイ・ライト・オア・ロング | Am I right or wrong |
| B-3. | ウォーキング・ブルース | Walking blues |
| B-4. | カントリー・ファーム・ブルース | Country farm blues |
| B-5. | ザ・ポニー・ブルース | The pony blues |
| B-6. | ザ・ジンクス・ブルース・パート1 | The jinx blues part1 |
| B-7. | ザ・ジンクス・ブルース・パート2 | The jinx blues part2 |
全体的にゆったりとしたテンポで、サン・ハウスはしわがれた声で絞り出すように歌うブルースが圧巻である。随所にボトルネック奏法が活かされている。
B-1.「アメリカン・ディフェンス」、B-2.「アム・アイ・ライト・オア・ロング」は意外にもブルースではない。
A-7.「ザ・キー・オブ・マイナー」は、ハウスがマイナー・コードを時折弾き、アラン・ロマックスとの会話を録音した珍しいもの。アラン・ロマックスはアメリカの民族音楽を収集・録音した研究家。拙HPでは、1938年ジェリー・ロール・モートンの項などで登場している。