ボブ・クロスビー 1937年

Bob Crosby 1937

<Date&Place> … 1937年2月8日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … ボブ・クロスビー・アンド・ヒズ・オーケストラ(Bob Crosby and his orchestra)

Band leader & Vocalボブ・クロスビーBob Crosby
Trumpetアンディ・フェレッティAndy Ferrettiヤンク・ローソンYank Lawson
Tromboneウォード・シロウェイWard Sillowayマーク・ベネットMark Bennett
Clarinet & Alto Saxギル・ロディンGil Rodinマッティ・マトロックMatty Matlock
Alto Saxノニ・ベルナルディ Noni Bernardi
Clarinet & Tenor Saxエディ・ミラーEddie Miller
Tenor sax and arrangementディーン・キンケイドDean Kincaide
Pianoボブ・ザークBob Zurke
Guitarナッピー・ラメールNappy Lamare
Bassボブ・ハガートBob Haggart
Drumsレイ・ボデュークRay Bauduc
僕の持っている前回録音1936年4月13日からの移動
Trumpet … フィル・ハート ⇒ アンディ・フェレッティ(Andy Ferretti)
Trombone … アーティー・フォスター ⇒ マーク・ベネット(Mark Bennett)
Piano … ギル・バウアーズ ⇒ ボブ・ザーク(Bob Zurke)

<Contents> … 「ボブ・クロスビー・オーケストラ/サマータイム」(MCA-3145)&「ボブ・クロスビー/ザ・ボブ・キャッツ傑作集」(Decca SDL-10301)

A-5.&A-3.ジン・ミル・ブルースGin mill blues

「ボブ・キャッツ」は「オーケストラ」のピックアップ・メンバーで主にディキシーを演奏した。このナンバーは「オーケストラ」による録音であるが、なぜか「ザ・ボブ・キャッツ傑作集」にも収録されている。
この曲はバンドのピアニスト、ジョー・サリヴァンが1937年に作ったもので、もちろんサリヴァンがピアノを弾く予定だったが、結核を患いバンドを退団したため急遽ボブ・ザークが起用されて吹込みを行ったという。アレンジはディーン・キンケイドが担当している。ピアノが大きくフューチャーされている。
タイトル通りブルース・ナンバーで、テーマのアンサンブルで始まり、最初にソロを取るのはピアノで、次にClがソロを取る。どちらもしっとりとしたブルージーなソロである。そして続くアンサンブルは、ロックンロールのベース・ラインそのものである。さらにアンサンブルは展開してスイングのリフ風のアンサンブルとなり、最後にまたテーマを合奏して終わる。ディキシーとスイングの折衷のような作品である。

<Date&Place> … 1937年11月5日 ロスアンゼルス録音

<Personnel> … ボブ・クロスビー・アンド・ヒズ・オーケストラ(Bob Crosby and his orchestra)

2月8日からの移動
Trumpet … ビリー・バタフィールド(Billy Butterfield) ⇒ In
Trombone … マーク・ベネット ⇒ ウォーレン・スミス(Warren Smith)
Clarinet & Alto Sax … ギル・ロディン、ノニ・ベルナルディ ⇒ ビル・デピュ(Bill DePew)ジョー・カーンズ(Joe Kearns)

<Contents> … 「ボブ・クロスビー/ザ・ボブ・キャッツ傑作集」(Decca SDL-10301)

B-6.リトル・ロック・ゲタウェイLittle rock getaway

僕の持っている次の吹込みは半年以上後の11月に入ってからロスアンゼルスにて行われた。
上記パーソネルは、レコード解説の飯塚経世氏によるものだが、この録音データについては若干疑問がある。
まずTpを「アンディ・フェレッティ」としているが、他資料を見ると「ザケ・ザーキー」でとなっている。この録音は西部巡業のツアー中に行われたものなので、帯同メンバーが参加するのが常であることから次の16日と同じではないかと思われる。つまりザーキーではないかと思う。
次にサックスに「ビル・デビュー」という人物が記載されているが、他資料には記載されていない。さらにこの「ビル・デビュー」という人物はいくら調べても出てこない。推測するに1936年にベニー・グッドマン楽団に短期間在団した「ビル・デピュ」のことではないかと思われる。
そういったことには目をつぶって聴くとこの演奏は素晴らしい。これもサリヴァンが作曲しキンケイドがアレンジしたナンバーで、ザークのピアノがフューチャーされている。ソロはザーク⇒ミラー(Ts)⇒ザークで、後の方のソロは意外な展開の仕方で実に面白い効果を出している。この曲はこの年大ヒットになったという。実に楽しい演奏である。

<Date&Place> … 1937年11月13日 ロスアンゼルス録音

<Personnel> … ボブ・クロスビーズ・ボブ・キャッツ(Bob Crosby's bob cats)

Band leaderボブ・クロスビーBob Crosby
Trumpetヤンク・ローソンYank Lawson
Tromboneウォーレン・スミスWarren Smith
Clarinetマッティ・マトロックMatty Matlock
Tenor Saxエディ・ミラーEddie Miller
Pianoボブ・ザークBob Zurke
Guitarナッピー・ラメールNappy Lamare
Bassボブ・ハガートBob Haggart
Drumsレイ・ボデュークRay Bauduc
拙HPに初めて登場する「ボブキャッツ」による演奏である。ということはこれが「ボブキャッツ」のメンバーということになる。

<Contents> … 「ボブ・クロスビー・オーケストラ/サマータイム」(MCA-3145)&「ボブ・クロスビーのボブ・キャッツ」(MCA-3018)

タイトル原題レコード収録箇所
コケットCoquette「サマータイム」A面4曲目
フィジティー・フィートFidgety feet「ボブ・キャッツ」B面1曲目
キャント・ウィー・ビー・フレンズ?Can’t we be friends ?「ボブ・キャッツ」B面2曲目
[コケット]
、”Body & soul”、”I cover the waterfront”などの名作で知られるジョニー・グリーンの作。グリーンは4歳の時に最初の曲を作ったという天才児。この曲はハーヴァード大学ジュニアの時に旋律を作り、ガイ・ロンバード楽団のバンド・ボーイをしていた時にガイの弟カルメンに保作してもらって完成し、ガス・カーンに作詞をしてもらい、ロンバード楽団が吹き込み大ヒットとなったナンバー。拙HPでも一度登場している。
ソロはミラーのTs、ローソンのTp、マトロックのCl、そしてスミスのTbと続き、後半の合奏は完全にディキシーである。実に楽しい演奏である。
[フィジティー・フィート]
ディキシーのスタンダード・ナンバーで、間にマトロックのClソロを挟む以外はすべて合奏で通している。これもとても楽しい作品である。
[キャント・ウィー・ビー・フレンズ?]
メロディックなミラー、リリカルなザークそして哀愁漂うマトロックと卓越した力量を発揮したソロを聴かせる。ミラーのスムースなテナー・プレイはレスター・ヤングを思わせる素晴らしいものである。

<Date&Place> … 1937年11月16日 ロスアンゼルス録音

<Personnel> … ボブ・クロスビー・アンド・ヒズ・オーケストラ(Bob Crosby and his orchestra)

Band leader & Vocalボブ・クロスビーBob Crosby
Trumpetザケ・ザーキーZake Zarchyヤンク・ローソンYank Lawsonビリー・バタフィールドBilly Butterfield
Tromboneウォード・シロウェイWard Sillowayウォーレン・スミスWarren Smith
Clarinet & Alto Saxマッティ・マトロックMatty Matlock
Alto Saxジョー・カーンズJoe Kearns
Clarinet & Tenor Saxエディ・ミラーEddie Miller
Tenor saxギル・ロディンGil Rodin
Pianoボブ・ザークBob Zurke
Guitarナッピー・ラメールNappy Lamare
Bassボブ・ハガートBob Haggart
Drumsレイ・ボデュークRay Bauduc
11月5日からの移動
Trumpet … アンディ・フェレッティ ⇒ ザケ・ザーキー
Clarinet & Alto Sax … ビル・デピュ ⇒ ギル・ロディン
Saxにギル・ロディンが戻った形である。

<Contents> … 「ボブ・クロスビー・オーケストラ/サマータイム」(MCA-3145)

A-5.ドッグタウン・ブルースDogtown blues
オーケストラによるものである。このレイジーで悲しみに満ちたブルースはベースのハガードのオリジナル・ブルース。曲の構成が工夫を凝らされている。ヤンク・ローソンのTp、クラリネットの合奏、マトロックの魂のこもったClソロ、そしてエンディングの盛り上げに至るオーケストレイションなど考え抜かれた構成で、聴き応え十分である。

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