今回取り上げる「キャブ・キャロウェイ」という人は、純然たるジャズ・マンなのかと問われたら、簡単には答えられないと思う。彼は、苦境に陥った「ザ・ミズーリアンズ」を率いて見事に立ち直らせ、バンド名を当初は「キャブ・キャロウェイとミズーリアンズ」と名乗り、デューク・エリントンが巡業に出る時の代役として、コットン・クラブに出演するようになり人気を得た。というところはジャズ・マンぽい。
彼はそもそもは正規の音楽教育を受けた歌手ではあるが、その芸風はお笑い寄りである。僕は彼を日本の芸人に例えれば、故「藤山寛美」だと思う。要は「藤山寛美」は「アホ」役をやらせたら右に出るものがいないが、それは彼自身が「アホ」ではないからできることである。「キャブ・キャロウェイ」は下卑た歌い方をすることがあるが、それはわざと笑いを取るため、楽しんでもらうためであり、彼自身に歌のテクニックがあるからできることである。アメリカではショウ・ビジネスとジャズは垣根の低い隣同士だということを身をもって感じさせるアーティストである。
| Band leader & Vocal | … | キャブ・キャロウェイ | Cab Calloway | ||||||
| Trumpet | … | シャド・コリンズ | Shad Collins | 、 | アーヴィング・ランドルフ | Irving Randolph | 、 | ラマー・ライト | Lammar Wright |
| Trombone | … | クロウド・ジョーンズ | Claude Jones | 、 | ケグ・ジョンソン | Keg Johnson | 、 | デ・プリースト・ホィーラー | De Priest Wheeler |
| Clarinet & Alto Sax | … | ガルヴィン・ブッシェル | Garvin Bushell | 、 | アンドリュー・ブラウン | Andrew Brown | |||
| Tenor Sax | … | チュー・ベリー | Chu Berry | 、 | ウォルター・トーマス | Walter “Fut” Thomas | |||
| Piano | … | ベニー・ペイン | Bennie Paine | ||||||
| Guitar | … | ダニー・バーカー | Danny Barker | ||||||
| Tuba | … | ミルト・ヒントン | Milt Hinton | ||||||
| Drums | … | ルロイ・マキシー | Leroy Maxey |
| CD-3. | ラッスル・オブ・スイング | Rustle of swing |
| CD-4. | スリー・スイングス・アンド・アウト | Three swings and out |
前録音1月26日と変更なし。
| CD-1. | ペンギン・スイング | Penguin swing |
「ペンギン・スイング」は、キャブのヴォーカル入り。どこかで聴いたことのあるメロディーではあるが思い出せない。古いアメリカのアニメの曲に似ている気がするのだが…。中間に出るチューのソロが聴き応えがある。
次の録音は3月23日となる。音源は2曲、それぞれ別のレコードに収録されており、レコーディング・データが若干異なる。
| Band leader & Vocal | … | キャブ・キャロウェイ | Cab Calloway | ||||||
| Trumpet | … | ドク・チータム | Doc Cheatham | 、 | アーヴィング・ランドルフ | Irving Randolph | 、 | ラマー・ライト | Lammar Wright |
| Trombone | … | クロウド・ジョーンズ | Claude Jones | 、 | ケグ・ジョンソン | Keg Johnson | 、 | デ・プリースト・ホィーラー | De Priest Wheeler |
| Clarinet & Alto Sax | … | チャウンシー・ホウトン | Chauncey Haughton | 、 | アンドリュー・ブラウン | Andrew Brown | |||
| Tenor Sax | … | チュー・ベリー | Chu Berry | 、 | ウォルター・トーマス | Walter “Fut” Thomas | |||
| Piano | … | ベニー・ペイン | Bennie Paine | ||||||
| Guitar | … | モーリス・ホワイト | Morris White | ||||||
| Tuba | … | ミルト・ヒントン | Milt Hinton | ||||||
| Drums | … | ルロイ・マキシー | Leroy Maxey |
前録音2月10日からの変更は、
Trumpet … シャド・コリンズ ⇒ ドク・チータム(Doc Cheatham)
Clarinet & Alto sax … ガルヴィン・ブッシェル ⇒ チャウンシー・ホウトン(Chauncey Haughton)
Guitar … ダニー・バーカー ⇒ モーリス・ホワイト(Morris White)
であるが、"Cab 〜 Ella & Chick"はシャド・コリンズのままとしている。
レコード"Chu Berry/Chu"とCDの「チュー・ベリー/チュー」の記載は同じ。こちらが正規盤なので、こちらを<正>としよう。
| B-1. | アット・ザ・クランベイク・カーニヴァル | At the clambake carnival | "Chu" |
| A-4. | アジュール | Azure | "Cab 〜 Ella & Chick" |
"Chu"では前録音3月23日と変更なし。
"Cab 〜 Ella & Chick"では、
Drums … ルロイ・マキシー ⇒ コジ―・コールCozy Cole
| B-2. | ジャイヴ | Jive(Page"1" of the hepster's dictionary) | "Chu" |
| A-5. | シャウト・シャウト・シャウト | Shout,shout,shout | "Cab 〜 Ella & Chick" |