カサ・ロマ・オーケストラ 1934年

Casa Loma Orchestra 1934

僕が勝手に師と仰ぐ粟村政昭氏はその著『ジャズ・レコード・ブック』において、「34年にギフォードが去ってからのカサ・ロマ楽団は完全にスイート・スタイルのバンドに転向してしまい〜」と書いているが、34年のどの時点でギフォードが去ったのかは記載がない。しかし34年の4月の録音時点で持ち場のバンジョー、ギターの席をジャック・ブランシェットに譲っている。ただ楽器演奏はしなくなったがアレンジャーは続けていた可能性もある。ともかく音源を聴いていこう。

<Date&Place> … 1934年4月18日、5月9日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … グレン・グレイとカサ・ロマ・オーケストラ(Glen Gray and his Casa Loma Orchestra)

Band leader & & Alto saxグレン・グレイGlen Gray
Trumpetソニー・ダンハムSonny Dunhamグラディ・ワッツGrady Wattsボビー・ジョーンズBobby Jones
Trombone & Vocalピー・ウィー・ハントPee Wee Hunt
Tromboneビリー・ローチBilly Rauchフリッツ・フンメルFritz Hummel
Alto sax & Clarinetクラレンス・ハッチェンライダーClarence Hutchenrider
Alto sax , Oboe & Basoonアート・ラルストンArt Ralston
Alto sax & Vocalケニー・サージャントKenny Sargent
Tenor saxパット・デイヴィスPat Davis
Violinメル・ジャンセンMel Jensen
Pianoジョー・ホース・ホールJoe “Horse” Hall
Banjo , Guitarジャック・ブランシェットJack Blanchette
Tuba & Bassスタンレー・デニスStanley Dennis
Drumsトニー・ブリグリアTony Briglia
Vocalジャック・リッチモンドJack Richmond

新規加入、移動は以下の通り。
Trombone … フリッツ・フンメル ⇒ In
Alto sax , Oboe & Basoon … アート・ラルストン ⇒ In
Banjo , Guitar … ジーン・ギフォード⇒ジャック・ブランシェット

<Contents> … ”Casa Loma Orchestra/Maniac's ball”(HEP CD 1051)

CD18.ムーン・カントリーMoon Country4月18日録音
CD19.ミレンバーグ・ジョイスMilenberg joys5月9日録音
CD20.アウト・オブ・スペースOut of space5月9日録音
CD18.[ムーン・カントリー]
ホーギー・カーマイケル作の歌もので始まる。ノスタルジーを感じさせるメロウなナンバー。さてこのヴォーカルは誰であろうか?CDには書いていない。声を聴くとカーマイケル自身のような気もするが、カーマイケルは1933年に録音を行っているので違うだろう。
CD19.[ミレンバーグ・ジョイス]
この曲はシカゴアンズなどがよく取り上げるニュー・オリンズ・ジャズの名曲だという。アンサンブルやCl、Tp、Tbソロなどディキシーを感じさせるホットなソロを聴かせてくれる。こういう曲だがアレンジはギフォードのような気もする。
CD20.[アウト・オブ・スペース]
作編曲の中にギフォードの名前が見える。そう言われればアンサンブルはかなり複雑な感じである。スイート・アンド・メロウ・ナンバー。

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