チャーリー・バーネット 1940年
Charlie Barnet 1940
チャーリー・バーネットの1940年の録音を聴いていこう。音源は全て「RCAジャズ栄光の遺産シリーズ11巻/ザ・サウンズ・オブ・スイングレコード8」(RCA RA-67)なので、各曲では省略する。
<Date&Place> … 1940年3月21日 ニューヨークにて録音
<Personnel> … チャーリー・バーネット・アンド・ヒズ・オーケストラ(Charlie Barnet and his Orchestra)
前回1939年10月9日からの移動。
Trombone … ベン・ホール ⇒ スパッド・マーフィ
Tenor sax … ドン・マクック ⇒ ジェイムズ・ルメア
Drums … レイ・マイケルズ ⇒ クリフ・リーマン
<Contents>
Record8 A-8.「リーピン・アット・ザ・リンカーン」(Leapin' at the Lincoln)
チャーリー・バーネット作で、「レディ・ビー・グッド」のコード進行に基づいたものだという。R.バーネットのTpソロ、C.バーネットのTsソロの後、アンサンブルをバックにマーチンがClでソロを取る。いかにもスイング時代のビッグ・バンド演奏という感じがする。
<Date&Place> … 1940年6月19日、7月19日 ニューヨークにて録音
<Personnel> … チャーリー・バーネット・アンド・ヒズ・オーケストラ(Charlie Barnet and his Orchestra)
この2曲については、どう調べてもパーソネルが分からない。3月21日と次回9月17日の中間のようなメンバー構成だったのではないかと思う。
<Contents>
| Record8 B-1. | ロッキン・イン・リズム | Rockin' in Rhythm | 6月19日 |
| Record8 B-2. | ポンプトン・ターンパイク | Pompton Turnpike | 7月19日 |
「ロッキン・イン・リズム」
イントロをベイシー風に始め、「おや?」と思わせエリントン風に展開していくという趣向が楽しい。バーネットの演奏は本家エリントン楽団よりも好評を博したらしく、バーネットは当時を回想して、「レコードがヒットして間もなくのこと、ブルックリンのフラットバッシュ劇場でこれを演奏し、全員が喚声を上げるあたりに差し掛かった時、聴衆が総立ちになって喚声を上げたが、あれには驚いたね」と語っているという。
「ポンプトン・ターンパイク」
バーネットのSsがリードするエリントン風のサックス・セクションに、ビリー・メイのミュートTpが絡む。後半のバーネット(Ss)とメイによるコミカルな応答がポップ・ヒットたらしめたのであろうとは斉木氏。
<Date&Place> … 1940年9月17日 ニューヨークにて録音
<Personnel> … チャーリー・バーネット・アンド・ヒズ・オーケストラ(Charlie Barnet and his Orchestra)
Trumpet … ジョン・オウエンズ、ロバート・バーネット ⇒ サム・スコルニック、バーニー・プリヴィン
Saxes … カート・ブルーム、スキップ・マーチン ⇒ レオ・ホワイト
以外3月21日と同じ。
Record8 B-3.「ウィングス・オーヴァー・マンハッタン」(Wings over Manhattan)
SP両面に録音されたビリー・メイ作・編曲の力作。数回にわたるテンポ・チェンジを伴う組曲で、変幻自在の編曲とバーネットのSsがリードするサックス・セクションの壮麗なヴォイシングと完璧なアンサンブルは6分を越える長尺演奏を一気に聴かせる。
<Date&Place> … 1940年10月14日 ニューヨークにて録音
<Personnel> … チャーリー・バーネット・アンド・ヒズ・オーケストラ(Charlie Barnet and his Orchestra)
前回9月17日からの移動
Trombone … フォード・リアリー(Ford Leary) ⇒ In
Sax … ジーン・キンゼイ ⇒ カート・ブルーム(Kurt Bloom)、コン・ハンフリーズ(Conn Humphreys)
Record8 B-4.「レッドスキン・ルンバ」(Redskin rhumba)
日頃のアンコールとして「チェロキー」に続いて演奏されたナンバーという。アンサンブルをバックにTs、ミュートTpがソロを取る。バックのアンサンブルは一つのパターンを継続し独特のノリを作り出している。
<Date & Place> … 1940年12月19日 ニューヨークにて録音
<Personnel> … ジャム・セッション(Jam session WNEW radio program)
<Contents> … "Billie Holiday/Live and private recordings in Chronological order"
Record1 B-6.「私の彼氏」
ラベルにはA面7曲目と書いてあるが、実際はB面6曲目が「私の彼氏」。A面7曲目は「アイル・ゲット・バイ」
ラジオ放送でのジャム・セッションという貴重な録音。メンバーがすごい、特にテナー・サックス。まずチャーリー・バーネットは「白いエリントン」と言われ、バンド・リーダーとして有名だがどういう経緯か参加している。ホウキンスとレスターの競演はそれだけで価値がある。しかし音が悪すぎる。ビリーの歌のバックにTsは聴こえるがそれほどのプレイとは思えずというかほとんど聴こえないし、ソロもない。ビリーのヴォーカルも好調とは思えない、声の「荒れ」が気になる。
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