ジャンゴ・ラインハルト 1935年

Django Reinhardt 1935

これは僕にとっては大変貴重な録音である。というのは1934年3月のフレッチャー・ヘンダーソン楽団での吹込みの後コールマン・ホーキンスは渡欧し、1939年まで帰ってこないのである。その間5年間の録音はヨーロッパで行われており、入手し難く僕はこの録音以外保有していない。その唯一の録音がジャンゴとの録音というのだから興味は否が応にも高まる。ヴァイオリンのグラッペリがここではピアノを弾いているのが珍しい。
「ジャンゴ・ラインハルト/イン・メモリアル」レコード・ジャケット

<Date & Place> … 1935年3月2日 フランス・パリにて録音

<Personnel> … コルマン・ホーキンス名義らしい

Band leader & Tenor saxコールマン・ホーキンスColeman Hawkins
Trumpetアーサー・ブリッグスArthur Briggsノエル・シボーNoel Chiboustピエール・アリエPierre Allier
Tromboneガイ・パキネGuy Paquinet
Saxアンドレ・エクヤンAndre Ekyanシャルル・リセCharles Liseeアリックス・コンベーユAlix Combelle
Pianoステファン・グラッペリStephane Grappelli
Guitarジャンゴ・ラインハルトDjango Reinhardt
Bassユージーン・デルムスEugene d’heliemmes
Drumsモーリス・シャイヨMaurice Chaillou

<Contents> … 「イン・メモリアル/ジャンゴ・ラインハルト」(RJL-2530M)

A面3曲目アヴァロンAvalon
B面6曲目スターダストStardust
A-3.[アヴァロン]
ヴィンセント・ローズが1920年に作曲した曲だそうで、スイング時代ベニー・グッドマンをはじめ数多くのジャズマンが取り上げているナンバー。ホーキンス、ブリッグス以外は地元フランスのミュージシャンによるビッグ・バンド編成である。ソロはやはりホーキンスが中心で、ホークらしい豪快でたくましいソロが素晴らしい。ジャンゴのソロの間にTpソロが入るがこれはちょっとお粗末である。続くジャンゴのソロも華麗なフィンガリングを発揮した素晴らしいものだ。
B-6.[スターダスト]
ホーク、ジャンゴ、グラッペリという精鋭トリオでの演奏。曲はホーギー・カーマイケルの名作ということで期待は否が応でも高まるが、期待を上回る快演。全般的にはホークがフューチャーされているが、ジャンゴも中間部で鮮やかなソロを聴かせてくれる。しかし何といっても素晴らしいのはホークで、太くたくましい音色を響かせるが粗野にならず、情感豊かな吹奏を示す。彼のベスト・パフォーマンスの一つではないかと思う。
「Django Reinhardt/First recordings」ジャケット

<Date & Place> … 1935年3月 フランス・パリにて録音

<Personnel> … フランス・ホット・クラブ5重奏団 (Quintet of the hot club of France)

Band leader & Solo Guitarジャンゴ・ラインハルトDjango Reinhardt
Violinステファン・グラッペリStephane Grappelli
Guitarジョセフ・ラインハルトJoseph Reinhardtロジェ・シャピュRoger Chaput
Bassルイ・ヴォラLouis Vola
1934年12月と同じホット・クラブ五重奏団メンバーでの録音。

<Contents> … “Django Reinhardt/First recordings”(Prestige OJCCD-1895-2)

CD-4.[アイム・コンフェッシン(I'm confessin')]
グラッペリのヴィオロンが古き懐かしきパリの風情を醸し出すが、それは現代だから感じることなのかもしれない。ジャンゴのソロもノスタルジーを感じさせて良い感じだが、ふと「これはジャズなんだろうか?」とは思ってしまう。ジャズだろうが何だろうが良いものは良いと割り切って聴いた方が良いだろう。それにしてもジャン後のテクニックはもの凄い!
「Django Reinhardt/First recordings」CD

<Date & Place> … 1935年4月 フランス・パリにて録音

<Personnel> … フランス・ホット・クラブ5重奏団 (Quintet of the hot club of France)

CDの記載では、リズム・ギターのロジェ・シャピュが抜けた以外は前3月録音時と同じメンバーとなっているがWebのディスコグラフィーによれば、シャピュも加わり全く同じメンバーとある。

<Contents> … “Django Reinhardt/First recordings”(Prestige OJCCD-1895-2)

CD-7.ブルー・ドラッグBlue drag
CD-8.スワニー河Swanee river
CD-9.ザ・サンシャイン・オブ・ユア・スマイルThe sunshine of your smile
CD-9.ウルトラフォックスUltrafox
CD-7.[ブルー・ドラッグ]
どうにもジャズには聴こえない。ジャンゴのソロは聴けるのだが。
CD-8.[スワニー河]
ご存知アメリカの国民的作曲家フォスターの作。ジャズというよりもジャグ・バンドに近い音がする。ただしジャンゴのギター・ソロは凄まじい!
CD-9.[ザ・サンシャイン・オブ・ユア・スマイル]
パリのセーヌ川のほとりのカフェで彼女と聴くのにふさわしい音楽だと思う。
CD-10.[ウルトラフォックス]
ジャンゴとグラッペリの共作。それぞれの妙技が堪能できるナンバー。 「Django Reinhardt/First recordings」ジャケット

<Date & Place> … 1935年7月 フランス・パリにて録音

<Personnel> … フランス・ホット・クラブ5重奏団 (Quintet of the hot club of France)

Band leader & Solo Guitarジャンゴ・ラインハルトDjango Reinhardt
Trumpetアーサー・ブリッグスArthur Briggsアルフォンス・コックスAlphonse Coxピエール・アリエPierre Allier
Tromboneユージーン・デルムスEugene d’heliemmes
Guitarジョセフ・ラインハルトJoseph Reinhardtロジェ・シャピュRoger Chaput
Pianoステファン・グラッペリStephane Grappelli
Bassルイ・ヴォラLouis Vola
ディスコグラフィーでもクインテットとなっているがどう見ても五重奏団ではない。

<Contents> … “Django Reinhardt/First recordings”(Prestige OJCCD-1895-2)

CD-5.アヴァロンAvalon
CD-6.スモーク・リングスSmoke rings
CD-5.[アヴァロン]
3月にコールマン・ホーキンスと共演したナンバー。その時はホークが中心で弾き足りなかったのか再度取り上げている。ここではグラッペリも弾きまくっている感じだ。
CD-6.[スモーク・リングス]
ミディアム・スロウなナンバー。音が非常に悪いが、その分ノスタルジックな雰囲気は増す感じがする。
「Django Reinhardt/First recordings」CD

<Date & Place> … 1935年9月 フランス・パリにて録音

<Personnel> … フランス・ホット・クラブ5重奏団 (Quintet of the hot club of France)

Band leader & Solo Guitarジャンゴ・ラインハルトDjango Reinhardt
Tenor Sax & Clarinetアリックス・コンベーユAlix Combelle
Piano & Violinステファン・グラッペリStephane Grappelli
Guitarジョセフ・ラインハルトJoseph Reinhardtピエール・フェレPierre Ferret
Bassルイ・ヴォラLouis Vola

<Contents> … “Django Reinhardt/First recordings”(Prestige OJCCD-1895-2)

CD-11.アイヴ・ハド・マイ・モーメンツI've had my moments
CD-12.アラブの酋長The shiek of Araby
CD-11.[アイヴ・ハド・マイ・モーメンツ]
ミディアム・スロウなテンポでメロウに始まるが、ジャンゴのソロになるとテンポが上がり、続くグラッペリのソロもスインギーに奏される。ここではジャンゴの恐るべきテクニックを聴くことができる。
CD-12.[アラブの酋長]
この曲もベニー・グッドマンなど数多くのスイング時代のジャズ・マンに取り上げられた。テナー・サックスが入っているのが珍しい。

このWebサイトについてのご意見、ご感想は、メールでお送りください。

お寄せいただいたご意見等は本文にて取り上げさせていただくことがあります。予めご了承ください。