僕のこの年の保有音源は、デューク・エリントンのメンバーとの録音といつものフランス・ホット・クラブ5重奏団である。
デューク・エリントン1939年で記したように、デューク達一行は3月23日に船で欧州楽旅へ出発する。この4月5日という月日はフランスについて間もないころだったのではないかと思われる。どういう経緯でこの吹込みが実現したのかは分からないが、興味深い顔合わせではある。
フランス・ホット・クラブ5重奏団での録音は昨年同様イギリス・ロンドンで行われている。そのためかベースがエマニュエル・スーデュに代わっている。
| Band leader & Cornet | … | レックス・スチュアート | Rex Stewart |
| Clarinet | … | バーニー・ビガード | Barney Bigard |
| Guitar | … | ジャンゴ・ラインハルト | Django Reinhardt |
| Bass | … | ビリー・テイラー | Billy Taylor |
曲はジャンゴのオリジナルだという。ソロ・オーダーはスチュアート⇒ビガード⇒ジャンゴである。ブルーな雰囲気の曲だが、ブルース・フィーリングというよりはヨーロッパの哀愁と言ったような感じである。
エリントン自身はこの不世出の天才ギタリストを『親友』と呼び、次のように述べている「彼は私たちの音楽の少数で偉大な無比の人物の一人だと思う」(『自伝』P144))。このように高く評価し、大戦後の1946年アメリカに招いて、全米中を回るツアーに帯同させるのである。
| Band leader & Solo Guitar | … | ジャンゴ・ラインハルト | Django Reinhardt | |||
| Violin | … | ステファン・グラッペリ | Stephane Grappelli | |||
| Guitar | … | ジョゼフ・ラインハルト | Joseph Reinhardt | 、 | ユージン・ヴィー | Eugene Vees |
| Bass | … | エマニュエル・スーデュ | Emmanuel Soudieux |
ラインハルトとグラッペリの共作。最初はグラッペリがメロディを奏でラインハルトのソロに移り、グラッペリのソロとなる。