エディ・コンドン 1936年
Eddie Condon 1936
エディ・コンドンは、本HPで取り上げていない1932年や1934年もポツポツとレコーディングに参加しているようだが、僕は持っていないので、久しぶりの登場となる。よく「コンドンは実はギターが弾けない」という人がいるが(油井正一氏など)、この録音ではしっかりとギターの音が聞こえる。そういった意味では重要な録音かもしれない。
<Date&Place> … 1936年4月13日 録音
<Personnel> … バニー・ベリガン&ヒズ・ボーイズ (Bunny Berigan and his boys)
CD-9.のみメンバー変更
Trombone … ジャック・ティー・ガーデン ⇒ Out
Clarinet … アーティー・ショウ ⇒ ポール・リッチ(Paul Ricci)
<Contents> … 「バニー・ベリガン&ヒズ・ボーイズ/テイク・イット、バニー」(Epic SICP 4012)
| CD1. | 云い出しかねて | I can't get started |
| CD8. | メロディ・フロム・ザ・スカイ | A melody from the sky |
| CD9. | リズム・セイヴド・ザ・ワールド | Rhythm saved the world |
CD-1.[云い出しかねて]
そのヴォーカルと共にベリガン最大のヒット曲となるが、それは1937年の録音。こちらはそのファースト・ヴァージョン。そもそもこの曲の歌詞は、「好きな相手に思いを伝えても全く相手にされない男(あるいは女)のやるせない気持ち」を歌ったもので、この邦題は誤訳だという。ベリガンのヴォーカルはそのやるせなさを実にうまく表現している。クロフォードのTsもストレートで素晴らしい。そしてTpに帰ると思いの丈を一気に吹き上げるベリガンのプレイも見事。
ただこのセッションはもともとは前述のように人気シンガー、チック・ブロックの歌伴のはずであり、なぜこの曲だけベリガンがヴォーカルを取ったのか不思議なところだ。
CD-8.[メロディ・フロム・ザ・スカイ]、CD-9.[リズム・セイヴド・ザ・ワールド]
両曲とも原田氏の解説に拠れば、ブロックのヴォーカルが入っていたというがいったいどこに入っていたのだろう。全篇ベリガンのTpが中心で所々ClやTs、Pのソロが入り、ヴォーカル・スペースらしき箇所が見当たらないのだが。ただふと思うのは、2月24日、6月9日の6曲を含めた曲は演奏時間が短いので、ヴォーカル部分をごっそりと抜いたのかもしれない。
<Date&Place> … 1936年6月9日 録音
<Personnel> … バニー・ベリガン&ヒズ・ボーイズ (Bunny Berigan and his boys)
<Contents> … 「バニー・ベリガン&ヒズ・ボーイズ/テイク・イット、バニー」(Epic SICP 4012)
| CD10. | バット・デフィニトリー | But definitely |
| CD11. | 逃しかけた恋 | I nearly let love go slipping through my fingers |
| CD12. | イフ・アイ・八ド・マイ・ウェイ | If I had my way |
コンボによる演奏である。それだけにTpが殊更前面に出る。解説よればこれもブロックのヴォーカルを抜いたものということになる。ここでは実に久しぶりにエディ・コンドンの名前を見かけることになる。コンドンは実はギターが弾けないという人がいるがここではちゃんと弾いている。
CD-10.[バット・デフィニトリー]
ベリガンのリードするテーマからClソロ、Tbソロそして再びベリガンのリードするアンサンブルで終わる。
CD-11.[逃しかけた恋]
前曲と似たような構成だが、Clソロはなくエンディング近くで音の聞こえないことで定評のあるコンドンのギターの音が聴こえるのがご愛敬。
CD-12.[イフ・アイ・八ド・マイ・ウェイ]
この曲でもリズムを刻むコンドンのギターの音がしっかりと聞こえる。コールのドラム・ソロが聴かれるのが珍しい。エンディングはニューオリンズ風の合奏で終わる。
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