エラ・フィッツジェラルド 1940年

Ella Fitzgerald 1940

1940年のエラ・フィッツジェラルド

1938年『ア・ティスケット・ア・タスケット』の大ヒットで、バンドは人気バンドの仲間入りをし、この年から始められた「メトロノーム」誌による39年度のポール・ウィナーズ選出において、ピアノ部門のテディ・ウィルソンと並んでヴォーカル部門においてエラ・フィッツジェラルドが選出される。これは同投票において選ばれたたった2つ黒人が選ばれた部門だった。しかしそのポール・ウィナーによるレコーディングには黒人を理由に呼ばれませんでした。この時代はそういう時代だったのである。しかしチック・ウェッブ楽団と歌手のエラ・フィッツジェラルドの実力は認められたということは言える。これで将来は明るいと思われたが、最も大きな後ろ盾であるチック・ウエッブがまだ30代という若さで、6月にこの世を去ってしまう。
その後バンドはエラ・フィッツジェラルドが引き継ぐことになる。エラはこの時弱冠21歳になったばかりである。右は当時のエラの写真。まだあどけなさが残っている。
ともかく誰が首謀したのかもわからないが、バンドは名称を"Ella Fitzgerald and Her Famous Orchestra"へと変更しツアーなどの活動を継続することになる。

”ChickWebb_WithEllaFitzgerald”レコード・ジャケット

<Date&Place> … 1940年2月15日 録音

<Personnel> … エラ・フィッツジェラルド・アンド・ハー・フェイマス・オーケストラ(Ella Fitzgerald and Her Famous Orchestra)

Band leader & Vocalエラ・フィッツジェラルドElla fitzgerald
trumpetリチャード・”ディック”・ヴァンスRichard “Dick”Vanceアーヴィング・ランドルフIrving Randolphタフト・ジョーダンTaft Jordan
Tromboneサンディ・ウィリアムスSandy Williamsジョン・ホウトンJohn Haughtonジョージ・マシューズGeorge Matthews
Reedsチャウンシー・ホウトンChauncey Haughtonエディ・ベアフィールドEddie Barefieldテディ・マクレーTeddy McRaeロニー・シモンズLonnie Simmons
Pianoロジャー・ラミレスRoger Ramirez
Guitarジョン・トゥルーハートJohn Trueheart
Bassビヴァリー・ピアBeverly Peer
Drumsビル・ビーソンBill Beason

前回1939年10月12日の録音から大幅な移動がある。やはりまだうら若き女性がリーダーでは不安だったのだろうか?
trumpet … ボビー・スターク ⇒ アーヴィング・ランドルフ
Trombone … ナット・ストーリー ⇒ ジョン・ホウトン
Reeds … ガルヴィン・ブッシェル、ヒルトン・ジェファーソン、ウェイマン・カーヴァ― ⇒ チャウンシー・ホウトン、エディ・ベアフィールド、ロニー・シモンズ
Piano … トミー・フルフォード ⇒ ロジャー・ラミレス
Guitar … ボビー・ジョンソン ⇒ ジョン・トゥルーハート

<Contents> … "Ella Fitzgerald with Chick Webb's band"(Ace of Hearts AH-36)

B面6.「シング・ソング・スイング」(Sing song swing)
どことなく大ヒット・ナンバー「ア・ティケット・ア・タスケット」に似た感じの曲である。中間にTpソロ(吹奏者不明)があるものの、ジャズというよりもポピュラー・ソングという感じの曲。

”Cab 〜 Ella & Chick”レコード・ジャケット

<Date&Place> … 1940年3月20日 録音

<Personnel>…エラ・フィッツジェラルド・アンド・ハー・フェイマス・オーケストラ(Ella Fitzgerald and Her Famous Orchestra)

trumpet … アーヴィング・ランドルフ ⇒ ボビー・スターク(Bobby Stark)
Trombone … ジョン・ホウトン ⇒ ナット・ストーリー(Nat Story)
Reeds … チャウンシー・ホウトン、エディ・ベアフィールド、ロニー・シモンズ ⇒ ガルヴィン・ブッシェル(Garvin Bushell)ヒルトン・ジェファーソン(Hilton Jefferson)ウェイマン・カーヴァ―(Wayman Carver)
Piano … ロジャー・ラミレス ⇒ トミー・フルフォード(Tommy Fullford)
要するにGtのジョン・トゥルーハート以外は1939年10月12日に戻った形である。

<Contents> … "Cab 〜 Ella & Chick"(Bandstand records BS-7125)

B面6.「ジュビリー・スイング」(Jubilee swing)
何といっても意外なのは、エラのヴォーカルのないインスト・ナンバーなのである。テナーやトランペットの短いソロはあるが、アンサンブルを楽しむナンバーであろう。

”ChickWebb_WithEllaFitzgerald”レコードB面ラベル

<Date&Place> … 1940年11月8日 録音

<Personnel>…エラ・フィッツジェラルド・アンド・ハー・フェイマス・オーケストラ(Ella Fitzgerald and Her Famous Orchestra)

Band leader & Vocalエラ・フィッツジェラルドElla fitzgerald
trumpetリチャード・”ディック”・ヴァンスRichard “Dick”Vanceアーヴィング・ランドルフIrving Randolphタフト・ジョーダンTaft Jordan
Tromboneジョージ・マシューズGeorge Matthewsアール・ハーディEarl Hardyジョン・マッコンネルJohn McConnell
Reedsジョージ・ドーシーGeorge Dorseyピート・クラークPete Clarkテディ・マクレーTeddy McRaeロニー・シモンズLonnie Simmons
Pianoトミー・フルフォードTommy Fulford
Guitarユリシーズ・リヴィングストンUlysses Livingston
Bassビヴァリー・ピアBeverly peer
Drumsビル・ビーソンBill Beason
[Cab 〜 Ella & Chick]B面

2月15日からの移動。
Trombone … サンディ・ウィリアムス、ジョン・ホウトン ⇒ アール・ハーディ、ジョン・マッコンネル
Reeds … チャウンシー・ホウトン、エディ・ベアフィールド ⇒ ジョージ・ドーシー、ピート・クラーク
Piano … ロジャー・ラミレス ⇒ トミー・フルフォード
Guitar … ジョン・トゥルーハート ⇒ ユリシーズ・リヴィングストン

<Contents> … 1940年11月8日 録音

<Contents> … "Ella Fitzgerald with Chick Webb's band"(Ace of Hearts AH-36)

A面6.「アイム・ザ・ロンサメスト・ギャル・イン・タウン」(I'm the lonesomest gal in town)
ゆったりとして憂いを含んだブルース調の曲である。

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