ファッツ・ウォーラー 1939年
Fats Waller 1939
ボックスの解説によれば、この年ウォーラーは48曲もの吹込みを行っている。1年間の吹込み数としては最多ではないが、多数と言えるだろう。ウォーラーの人気のほどが想像される。
また何度も書いて申し訳ないが、レコード・ボックスにはパーソネルや録音データは一切掲載されていない。1939年の収録されているナンバーも、全て「ファッツ・ウォーラー・アンド・ヒズ・リズム」によるものだが、パーソネルについてはWebその他で調べ得る限りを記載した。
音源は全て「RCAジャズ栄光の遺産シリーズ第5巻/ファッツ・ウォーラー」(RCA RA-23〜27)である。
<Date&Place> … 1938年1月19日 録音
<Personnel> … ファッツ・ウォーラー・アンド・ヒズ・リズム(Fats Waller and his rhythm)
<Contents>
Record4A-1.「グッド・フォー・ナッシン・バット・ラヴ(Good for nothin' but love)」
スロウ・テンポで実にほのぼのとしたいいムードのナンバーである。ファッツのピアノも弾き過ぎず淡々とした味わい深いものである。ヴォーカルも変にお道化ずやさしさがにじみ出るような素晴らしいものである。
<Date&Place> … 1938年3月9日 録音
<Personnel> … ファッツ・ウォーラー・アンド・ヒズ・リズム (Fats Waller and his rhythm)
1月19日と同じメンバー。
<Contents>
| Record4A-2. | ステップ・アップ・アンド・シェイク・マイ・ハンド | Step up and shake my hand |
| Record4A-3. | アンディサイデッド | Undecided |
Record4A-2.「ステップ・アップ・アンド・シェイク・マイ・ハンド」
弾むようテンポの曲で、解説氏はここでのファッツのヴォーカルを、何気なく軽やかに歌っているが一部の隙も無い完璧な歌唱であると評している。確かに素晴らしい歌唱である。テナー、トランペットのソロもなかなか素晴らしい。
Record4A-3.「アンディサイデッド」
チャーリー・シェイヴァースの曲でバック・クレイトンのジャム・セッションの曲として有名だという。ここでもファッツのヴォーカルは、ファッツとしては押さえた方でやさしさがにじみ出る。ミュートTpもよく効いている。
<Date&Place> … 1938年6月28日 録音
<Personnel> … ファッツ・ウォーラー・アンド・ヒズ・リズム(Fats Waller and his rhythm)
Trumpet … ハーマン・オートレイ ⇒ Out
Tenor sax … ジーン・セドリック ⇒ チャウンシー・グラハム
Guitar … アル・ケイシー ⇒ ジョン・スミス
以外前回3月9日と同じ。メンバーが3人も変わっているのは、この吹込み直前にウォーラーが英国演奏旅行から帰ってきたためだという。どういうことだろうか?ウォーラーがイギリスに行っていたので他の仕事を入れたということだろうか?意味がよく分からない。
<Contents>
| Record4A-4. | ウェイト・アンド・シー | Wait and see |
| Record4A-5. | ホワット・ア・プリティ・ミス | What a pretty miss |
Record4A-4.「ウェイト・アンド・シー」
レギュラー・バンドから3人が入れ替わっておりレギュラーではないのでノリがイマイチだと解説氏。
Record4A-5.「ホワット・ア・プリティ・ミス」
こちらはこの日の最後の録音だそうでそのせいかTs、Tpもいい感じでソロを取れている。
<Date&Place> … 1938年8月10日 録音
<Personnel> … ファッツ・ウォーラー・アンド・ヒズ・リズム(Fats Waller and his rhythm)
Trumpet … バグス・ハミルトン ⇒ In
Tenor sax … チャウンシー・グラハム ⇒ ジーン・セドリック
Guitar … ジョン・スミス ⇒ アル・ケイシー
<Contents>
| Record4A-6. | スクイーズ・ミー | Squeeze me |
| Record4A-7. | ブレス・ユー | Bless you |
Record4A-6.「スクイーズ・ミー」
ファッツとスペンサー・ウィリアムスとの1924年の共作。ここではテナーにジーン・セドリックが戻る。セドリックは太いトーンで余裕を感じさせるソロをとる。解説氏はチュー・ベリーにますます似てきたと書いている。
Record4A-7.「ブレス・ユー」
ファッツのピアノが実に良い。テクニックを前面に出さず、歌心で弾いている感じが良い。ここでもセドリックのテナーが良い味を出している。
<Date&Place> … 1938年11月3日 録音
<Personnel> … ファッツ・ウォーラー・アンド・ヒズ・リズム(Fats Waller and his rhythm)
8月10日と同じ
<Contents>
| Record4A-8. | スーツケース・スージー | Suitecase Susie |
| Record4B-1. | ダークタウン・ストラッターズ・ボール | The darktown strutter’s ball |
Record4A-8.「スーツケース・スージー」
ピアノのイントロからファッツのヴォーカル、Tp、Cl、Ts、再びTp、Tsソロと曲が進むにつれて、演奏が盛り上がりスイングしていく。
Record4B-1.「ダークタウン・ストラッターズ・ボール」
ディキシーの名曲だという。ピアノのイントロからミュートTpの伴奏でヴォーカル、Ts、オープンTpとソロが続き、ドラム・ソロの後はディキシー風の合奏となる。
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