フレチャー・ヘンダーソン 1933年

Fletcher Henderson 1933

1933年フレッチャー・ヘンダーソン楽団はまた録音数が少なくなる。ディスコグラフィーによれば全8面分の録音があるようだが、「RCAビッグ・バンド・イーラ」には、この年の録音は収録されておらず、音源は「スタディ・イン・フラストレイション」に収められた4曲だけとなる。

「スタディ・イン・フラストレイション」CD3枚目

<Date & Place> … 1933年8月18日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … フレッチャー・ヘンダーソン・アンド・ヒズ・オーケストラ (Fletcher Henderson and his orchestra)

Band reader& Pianoフレッチャー・ヘンダーソンFletcher Henderson
Trumpetボビー・スタークBobby Starkラッセル・スミスRussell Smithヘンリー・“レッド”・アレンHenry“Red”Allen
Tromboneディッキー・ウエルズDickie Wellsサンディー・ウィリアムスSandy Williams
Alto saxヒルトン・ジェファーソンHiton Jefferson
Alto sax& Violinエドガー・サンプソンEdger Sampson
Clarinet & Alto saxラッセル・プロコープRussell Procope
Tenor saxコールマン・ホーキンスColeman Hawkins
Banjoバーナード・アディソンBernard Addison
Tubaジョン・カービーJohn Kirby
Drumsウォルター・ジョンソンWalter Johnson

パーソネルは上記の通りだが、移動をまとめると
Cornet … レックス・スチュワート ⇒ Trumpet … ヘンリー・“レッド”・アレン
Trombone … J.C.ヒギンバサム ⇒ ディッキー・ウエルズ
Alto sax & Violin … エドガー・サンプソン ⇒ Out
Guitar … フレディー・ホワイト ⇒ バーナード・アディソン

「スタディ・イン・フラストレイション」CD3枚目

<Contents> … ”A study in frustration”(Essential・JAZZ・Classics EJC55511)

CD3-5.イエー・マンYeah man
CD3-6.クイアー・ノーションズQueer notions
CD3-7.キャン・ユー・テイク・イット!Can you take it !
CD3-8.キング・ポーター・ストンプKing Porter stomp

ガンサー・シュラー氏によると、この1933年8月に行われた録音においては、このバンドはホーキンス一色になっていた。そしてイギリスの放送協会がこれらの録音を聴くや否や、ホーキンスにロンドンでの1年間の契約仕事を申し込んできたという。ホーキンスはこれに乗り、ヘンダーソンの元を離れてこの後1939年までヨーロッパに滞在するのである。
これはヘンダーソンにとって深刻な打撃となった。確かにこの頃のホーキンスのソロは堂々としていて風格さえ感じられる。
CD3-5.[イエー・マン]
テンポがメチャ速い。テーマのアンサンブルが見事で、ソロはCl、TpそしてTsアンサンブルを挟んでTp、再びホークの短いソロとアンサンブルで終わる。
CD3-6.[クイアー・ノーションズ]
ホークがリードするイントロに続いて、ちょっと変わった旋律が現れる。As、Tp、Ts、Tpと短いソロをつなぐが、全篇バックに不思議なアンサンブルが流れ、独特のノリを作り出している。ホークの作。
CD3-7.[キャン・ユー・テイク・イット!]
アップ・テンポのナンバー。合奏の後まずホークのTsソロ。実に豪放な堂々たるソロである。続いてTb、Asアンサンブルを挟んでTp、Pのソロが入りアンサンブルで終わる。
CD3-8.[キング・ポーター・ストンプ]
ヘンダーソンのお気に入りらしく何度も録音している。Tpのリードするアンサンブルも見事で、バックを支えるカービーのベースもスインギーである。ソロはCl、Tbと続きホーキンスのTsも快調である。そしてオープンTpそしてアンサンブルのリフが盛り上げてエンディングにいたる。

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