ジーン・アモンズ 1944年

Gene Ammons 1944

1925年生まれのジーン・アモンズは、ブギ・ウギ・ピアノの第一人者、アルバート・アモンズの息子として有名。43年18歳で、キング・コラックスのバンドに入り、ツアーで全米中を回るうちに次第に名前が知られるようになったという。レコーディング・デビューは、この1944年にビリー・エクスタインのバンドに加わってのものである。何といってもA面1曲目「ブローイング・ザ・ブルース・アウェイ」におけるアモンズとのテナー・バトルで大いに名前を売ることになる。しかし収録されたほとんどは、ビリー・エクスタインのヴォーカル・ナンバーで、そのアンサンブルの一人という位置づけであった。

[Billy Eckstine(Ember FA 2010)レコード・ジャケット

<Date & Place> … 1944年12月5日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … ビリー・エクスタイン・アンド・ヒズ・オーケストラ(Billy Eckstine & his Orchestra)

Howard Scott
Band leader & Vocalビリー・エクスタインBilly Eckstine
trumpetガイル・ブロックマンGail Brockmanディジー・ガレスピーDizzy Gillespieマリオン・ヘイゼルMarion Hazelショーティ・マコンネルShorty McConnell
Tromboneジョー・タスウェル・ベアードJoe Taswell Bairdチッピー・アウトカルトChippy Outcaltハワード・スコットジェラルド・ヴァレンタインGerald "Gerry" Valentine
Alto saxビル・フレイジャーBill Frazierジョン・ジャクソンJohn Jackson
Tenor saxジーン・アモンズGene Ammonsデクスター・ゴードンDexter Gordon
Baritone saxレオ・パーカーLeo Parker
Pianoジョン・マラキJohn Malachi
Guitarコニー・ウェインライトConnie Wainwright
Bassトミー・ポッターTommy Potter
Drumsアート・ブレイキーArt Blakey
Vocalサラ・ヴォーンSarah Vaughan
[Billy Eckstine(Ember FA 2010)レコードA面

<Contents> … "Billy Eckstine"(Ember FA 2010)

A面1.ブローイング・ザ・ブルース・アウェイBlowing the blues away
A面2.イフ・ザッツ・ザ・ウェイ・ユー・フィールIf that's the way you feel
A面3.アイ・ウォント・トゥ・トーク・アバウト・ユーI want to talk about you
A面4.ザ・リアル・シング・ハップンド・トゥ・ミーThe real thing happened to me
A面5.アイル・ウェイト・アンド・プレイI'll wait and pray
B面3.オーパス・エックスOpus X

基本的には、ミスターBことビリー・エクスタインのヴォーカルが主であるが、アンサンブルがこれまでのビッグ・バンドと違い新しい感じがする。それもそのはず、新進のアレンジャー、タッド・ダメロンが担当している。

A面1.「ブローイング・ザ・ブルース・アウェイ」
史上初のアモンズとゴードンによるTsバトルが収録された超有名ナンバー。アンサンブルで出て、Pソロ、アンサンブルの後ミスターBのヴォーカルとなる。アンサンブルをはみながら有名なTsバトルが展開される。これはさすがに聴き応えがある。そして最後はディズの高音連発のTpで締めくくる。実に聴き応えがある。ブレイキーのドラムもアクセントの入れ方などほとんどモダン・ジャズと変わりないように感じる。
A面2.「イフ・ザッツ・ザ・ウェイ・ユー・フィール」
これもアンサンブルで始まり、ミスターBのヴォーカルとなる。いかにも当代一の持て男のバリトン・ヴォイスが魅力的といったところかな。

[Billy Eckstine(Ember FA 2010)レコードB面
A面3.「アイ・ウォント・トゥ・トーク・アバウト・ユー」
これもアンサンブルで始まり、ミスターBのヴォーカルとなる。インストのソロはなし。
A面4.「ザ・リアル・シング・ハップンド・トゥ・ミー」
これもアンサンブルで始まり、ミスターBのヴォーカルとなる。インストのソロはなし。
A面5.「アイル・ウェイト・アンド・プレイ」
これもアンサンブルとヴォーカルのナンバーだが、ここで初めて女性ヴォーカルが登場する。サラ・ヴォーンである。まだ若干20歳になったばかりでこれが初吹込みである。堂々とした歌いっぷりで、将来大物歌手となる片鱗を感じさせる。
B面3.「オーパス・エックス」
アップ・テンポのスインギーな曲。アンサンブルから短いTp(ディズであろう)を挟み、Asソロが入る。これはジャクソンと思われる。ジャクソンは、バード崇拝者第1号と言われ、その実力はバードも認めていたと言われる。続いて短いTpを挟んでアンサンブルとなるインスト・ナンバー。

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