ザ・ジャスト・ジャズ・コンサート 1947年

The "Just Jazz" concert 1947

ジーン・ノーマン

1974年のビルボードのインタビューでジーン・ノーマン(写真右)はこう語っている。「1947年頃、ベニー・グッドマンと私は、この街(ロサンゼルス)にはライブ・ジャズが本当に不足していると語り合ったという。そこで、パサデナ・シビックを会場として初めてジャズ・コンサートを開催した。町で一番のホールだったからだという。」その後、『ジーン・ノーマン・プレゼンツ』としてコンサートのプロモーションを開始し、カウント・ベイシー、ディジー・ガレスピー、ビリー・エクスタインなどのアーティストを招き、サンディエゴ、シアトル、ポートランド、バンクーバーへとブッキングを拡大していく。ということはこのコンサートは最初かどうかは分からないが、極めて初期のコンサートであったことは間違いないであろう。

「ライオネル・ハンプトン・オール・スターズ/スターダスト」ジャケット

<Date&Place> … 1947年8月4日 パサディナ・シヴィック・オウディトリアムにて録音

<Personnel> … ライオネル・ハンプトン・オールスターズ (Lionel Hampton All Stars)

Band leader & Vibraphoneライオネル・ハンプトンLionel Hamton
Trumpetチャーリー・シェイヴァースCharlie Shavers
Alto saxウィリー・スミスWillie Smith
Tenor saxコーキー・コーコランCorky Corcoran
Pianoトミー・トッドTommy Todd
Guitarバーニー・ケッセルBarney Kessel
Bassスラム・スチュアートSlam Stewart
Drumsリー・ヤングLee Young
「ライオネル・ハンプトン・オール・スターズ/スターダスト」A面

<Contents> … 「ライオネル・ハンプトン・オール・スターズ/スターダスト」(Decca VIM-5505)&"Lionel Hmpton/Hampton"(Master of Jazz R2CD 8017)

A面1.&CD2-19.「スターダスト」(Stardust)
ホーギー・カーマイケルの永遠に残るだろう名作「スターダスト」の名演は数あれど、その最右翼に位置する名演として名高い1作。15分を越える力演。ハンプトンのイントロで始まり、ウィリー・スミス(As)、シェイヴァース、コーコラン(Ts)、スチュアート(B)、トッド(P)、ケッセル(Gt)、ハンプトン(Vb)とソロを繋ぐ。それぞれ素晴らしいが、何といっても有名なのは冒頭のウィリー・スミスで、リリカルで情緒あふれるプレイは、彼独自の華麗な音色と相俟って正にワン・アンド・オンリーの名演である。そしてもう一人ハンプトンも正に入神の力演である。ハンプトンのCDに収録されているのは、このハンプトンのソロのみである。また各人のソロのバックも出来るだけ抑えての演奏で、ソロを浮き立たせているのも素晴らしい。

A面2.「ワン・オクロック・ジャンプ」(One O'Clock jump)
Vibraphone … ライオネル・ハンプトン ⇒ Out
大将のハンプトンが抜ける。カウント・ベイシーが作曲したリフ・ナンバーで、ベイシー楽団の十八番。ジャム・セッションには最適のナンバー。イントロはトッド(P)のソロで始まる。続いてコーコラン(Ts)が、ホーキンスばりの熱いソロを聴かせる。続くシェイヴァース(Tp)は前曲から好調なソロを取り、続くケッセルはチャーリー・クリスチャンを思い起こさせるようなソロを披露し、再びピアノのトッドからスチュアート独特のスキャット・ヴォーカルとベースのユニゾンから、アンサンブルのリフに入る。シェイヴァースがハイ・ノートで大いに盛り上げる。

「ライオネル・ハンプトン・オール・スターズ/スターダスト」B面
B面1.私の彼氏The man I love
B面2.オー・レディ・ビー・グッドOh , lady be good
Vibraphone … ライオネル・ハンプトン ⇒ Out
Drums … リー・ヤング ⇒ ジャッキー・ミルズ(Jackie Mills)
B面1.「私の彼氏」
ガーシュイン作のスタンダード、今日まで広く演奏されている。前半はバラードで、コーコランのリリカルなソロから始まる。続くシェイヴァースは高らかに歌い上げ、ウィリー・スミスのエモーショナルなソロにつなぎ、そしてスチュアートのヴォーカル・ベースのユニゾンの後ドラムが激しく鳴り、テンポ・アップする。そしてリフをバックにシェイヴァース、スミス、ケッセル、トッド、ミルズ(Ds)とソロが展開される。アルトのスミスが実に力強い吹奏をし、芸幅の広いところを見せる。
B面2.「オー・レディ・ビー・グッド」
これもガーシュイン作でスイング時代よく演奏されたナンバー。シェイヴァースがアンサンブルをリードし、コーコランが力強くエキサイティングなソロを取り、スミスも倣って力強いプレイを示す。そしてリフをバックにシェイヴァースが熱量の高いソロ、トッドとケッセルの端正なソロと続き、スチュアートのユニゾン・ソロからハイ・ノートで盛り上げるシェイヴァースがリードするアンサンブルに戻る。

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