グレン・ミラー 1931年
Glenn Miller 1931
<Date&Place> … 1931年1月16日 ニューヨークにて録音
<Personnel> … レッド・ニコルス・アンド・ヒズ・ファイヴ・ぺニーズ(Red Nchols and his five pennies)
<Contents> … “Red Nchols and his five pennies”(Ace of Hearts AH-63)
| AH-B面6曲目 | スィート・アンド・ホット | Sweet and hot |
楽曲を提供しヴォーカルも担当しているのは若きハロルド・アーレンである。ハロルド・アーレンは、「虹の彼方に(Over the rainbow)」でつとに有名な作曲家であるが、元はミンストレル・ショウで歌っていた歌手でもあった。前年”Get happy”で注目されるようになる。レッド・ニコルスはファイヴ・ぺニーズで”Get happy”も録音しているので、それも聴いてみたい感じがするが残念ながら収録されていない。
曲はハッピーな曲調である。古き良きアメリカという雰囲気で、アーレンのヴォーカルも堂に行っている。
AH盤B-5「アイ・ガット・リズム」及びB-6「スィート・アンド・ホット」などは完全にディキシーではなくスイングである。これまでディキシー⇒スイングの移行についてガーシュインやアーレンのような作曲家の貢献はあまり言及されてこなかった感じがするが、検討に値する課題だと思う。
<Date&Place> … 1931年2月9日 ニューヨークにて録音
<Personnel> … ザ・チャールストン・チェイサーズ(The Charleston chasers)
<Contents> … “Giants of Jazz/Benny Goodman”(Time-Life)
record1 B-1. | ベイズン・ストリート・ブルース | Baisin street blues |
この録音は「ザ・チャールストン・チェイサーズ」によるものだが、そもそもこの「ザ・チャールストン・チェイサーズ」って何だろう?英語版ウィキペディアによると1925年〜30年にかけてのコロンビア・レコードにおけるスタジオ・アンサンブルとある。よく分からないが固定のバンドではなく、何人かのミュージシャンがメンバーとして登録されており、その都度ピックアップされて録音を行ったものであろう。
曲はスペンサー・ウィリアムズが作曲した超有名曲で、冒頭の”Won't you along with me / to the Mississippi〜”という有名なヴァースはこの録音でグレン・ミラーが作り出したもので、この後この曲を取り上げる時は当然のように付け加えられるようになったという。ヴォーカルはジャック・ティーガーデンで実にいい声で味のあるヴォーカルを聴かせてくれる。
ヴォーカルの後BGの1回目のソロが入るが3度、7度をフラットさせたブルーノートを使い時折ダーティー・トーンを混ぜたソロを展開する。その後ティーガーデンのTbソロを挟み再びBGのソロとなるがこちらは原曲に沿った節回しをする。それぞれ聞き応えのあるソロである。BG自身これは全くいいレコードだと自賛しているようだが、確かにスマートでモダーンな出来上がりだと思う。
<Date&Place> … 1931年9月18日 ニューヨークにて録音
<Personnel> … ベニー・グッドマン・アンド・ヒズ・オーケストラ(Benny Goodman and his orchestra)
<Contents> … 「ベニー・グッドマン/新たなる宝庫」(Columbia CSM890〜891)
| record1 A-2. | ヘルプ・ユアセルフ・トゥ・ハッピネス | Help yourself to happiness |
BGが初めて自楽団の名前で行った4曲の録音の中の1曲という。ミュージカル「1931年のジーグフェルド・フォリーズ」の中の1曲でグレン・ミラーが編曲構成を行い、ジャック・ハーレイの協力(?)によったものという。ヴォーカルは「歌うカウボーイ」スミス・バリューで、彼は以前エリントンの録音でも歌っていた。
チャーリー・ティーガーデンのトランペットとBGのクラリネットのロング・ソロが聴けるが、なかなかの力演である。Tpソロの出だしの所で短いミラーのTbソロが入るのが珍しい。
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