ハリー・ダイヤル 1946年

Harry Dial 1946

ハリー・ダイヤルというドラマーのレコード(片面)。4人による演奏だが、その4人は一人もスイング・ジャーナル社発行ジャズ人名辞典には載っていない。大変失礼な言い方をすれば、全く注目すべき点がない録音ということができる。ではなぜ取り上げるのかというと、これはラジオ放送音源だという点である。デューク・エリントン、カウント・ベイシーという大御所が健在で、ウディ・ハーマンやスタン・ケントンと言った新しいビッグ・バンドが台頭し、さらにはビ・バップが主流になりつつあった1946年という時期に、このような何の変哲もないスイング・ジャズが放送されていたのである。

[Bennie Moten K.C. Orch. 1929-31/Harry Dial quartet 1946]レコード

<Date & Place> … 1946年8月27日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … ハリー・ダイヤル・カルテット(Harry Dial Quartet)

Band leader 、 Drums & Vocalハリー・ダイヤルHarry Dial
Trumpetリューベン・リーヴスReuben Reeves
Clarinet & Saxesヘンリー・ジョーンズHenry Jones
Pianoハリス・プリンスHarris Prince

<Contents> … "Bennie Moten K.C. Orch. 1929-31/Harry Dial quartet 1946"(IAJRC 7)

B面1.スイング・ランデヴーSwing rendezvous
B面2.ジョイ・ジュース・ブルースJoy juice blues
B面3.プリンセス・ブギーPrince's boogie
B面4.ガリー・ロウGully low
B面5.サマータイムSummertime
B面6.ハウ・アム・アイ・トゥ・ノウHow am I to know
[Bennie Moten K.C. Orch. 1929-31/Harry Dial quartet 1946]レコードB面
「スイング・ランデヴー」
演奏は途中から始まる。合奏の後バンド・メンバーによると思われるコーラスが入る。フロント・ラインのTpがテーマをリードし、Clが絡むというのはディキシー風であるが、勿論ディキシーではない。じつにたのしげなスイング・ジャズである。
「ジョイ・ジュース・ブルース」
ダイヤルのヴォーカルがフューチャーされる。最初のソロはTp。もう一度ヴォーカルが入り、合奏となる。
「プリンセス・ブギー」
Pのプリンスが活躍するブギ・ウギ・ナンバー。実に脂ののったブギ・ウギを聴かせてくれる。ソロはCl続いてTpそしてP。これも楽しい演奏である。
「ガリー・ロウ」
これもブギー調のPから始まるブルース。ミュートTpとジョーンズがここではテナー・サックスを吹いている。ダイヤルがフューチャーされる。リーヴスのミュートTpソロが中々いい。
「サマータイム」
ドラマティックに始まる。ワウワウ・ミュートのTpがエリントン楽団を思わせる力演である。そしてTs、Pとソロが続き、再びTpに戻る。
「ハウ・アム・アイ・トゥ・ノウ」
最後は楽しげな雰囲気の曲で締め括る。Pの短いイントロの後Cl、ミュートTp、P、再びClとソロを繋ぐ。最後は集団即興風の合奏で終わる。

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