ジェイムズ・P・ジョンソン 1943年
James P Johnson 1943
大御所ピアニスト、「ストライド・ピアノの父」ジェイムス・P・ジョンソンが1943年、ブルーノート・レーベルに残した演奏を聴いていこう。1942年8月から始まるAFM(アメリカ音楽家連合会)のストにより、この時期の録音はどうなのか分からないところがあるが、AFMのストというのはAFMの提示する条件を飲めば録音を再開してよいということのようなので、レコード会社ごとに妥結時期が異なる。それでブルーノートは録音が可能になったのかもしれない。この録音が1943年ブルーノートの初録音である。
<Date & place> … 1943年11月17日 ニューヨークにて録音
<Personnel>
Piano … ジェイムズ・P・ジョンソン(James P Johnson)
<Contents> …「ブルーノートSP時代」(TOCJ-5234-38)
| CD1-12. | バック・ウォーター・ブルース | Back water blues |
| CD1-13. | キャロライナ・バルモラル | Carolina balmoral |
この録音が1943年ブルーノートの初録音である。
CD1-12.「バック・ウォーター・ブルース」
この曲は解説によると1927年ベッシー・スミスの歌に伴奏をつけた思い出のナンバーであるという。ゆったりとしたブルースで、左手はブギー・ウギー的な動きも見せるのが面白い。
CD1-13.「キャロライナ・バルモラル」
一転してテンポを速め弾むようなストライド奏法を聴かせる。特に右手がすごい、そして左手が全くブレない。さすがに素晴らしいテクニックである。
<Date & Place> … 1943年11月29日 ニューヨークにて録音
<Personnel> … エドモンド・ホールズ・ブルー・ノート・ジャズメン(Edmond Hall's blue note jazzmen)
<Contents> …「ブルーノートSP時代」(TOCJ-5234-38)
| CD5-1. | ハイ・ソサイエティ | High society |
| CD5-2. | ブルース・アット・ブルー・ノート | Blues at bluenote |
| CD5-3. | ナイト・シフト・ブルース | Night shift blues |
| CD5-4. | ロイヤル・ガーデン・ブルース | Royal garden blues |
| CD5-5. | ブルー・ノート・ブギー | Blue note boogie |
CD5-1.「ハイ・ソサイエティ」
ディキシーランドの古典的スタンダード・ナンバー。弾むように明るいアンサンブルが印象に残る。ソロはホールが先発し、ディッケンソン、パリスに渡し、ホールに戻す。ソロではバックがリフを吹いたり、クロスビーのウォーキングっぽいベースにスイング時代を感じる。そしてパリス、ホールと続く。
CD5-2.「ブルース・アット・ブルー・ノート」
ホール作のゆったりとしたレイジーなブルース。パリスがグロウル・スタイルのTpプレイを披露し、続くホールはトレード・マークの鋭いプレイで応じ、ディッケンソンのスケールの大きいソロ、ジョンソンのエモーショナルなプレイも素晴らしい。
CD5-3.「ナイト・シフト・ブルース」
こちらもレイジーなブルース。まずシャーリーがブルージーなアコースティック・ギターによるソロ、そしてディッケンソンの熱っぽいプレイ、パリス、ホールのソロも素晴らしい。ディキシーとスイングの中間のような面白い出来栄えである。
CD5-4.「ロイヤル・ガーデン・ブルース」
これもディキシーの古典的スタンダード・ナンバー。全員が楽しんで演奏しているのが目に浮かぶようだ。随所にスイング風のアンサンブル、リフが飛び出して楽しい。最後にソロを取るジョンソンはさすがの貫禄である。
CD5-5.「ブルー・ノート・ブギー」
リズム・セクションによる歯切れのよいブギー・ウギーで始まる。ピアノ・ソロのバックのリフ、ホールのソロ、ディッケンソンの豪快なソロ、パリスのオープンによるソロ、再びジョンソンが中心となってアンサンブルで盛り上げてエンディングに向かう。
<Date & place> … 1943年12月15日 ニューヨークにて録音
<Personnel>
Piano … ジェイムズ・P・ジョンソン(James P Johnson)
<Contents> …「ブルーノートSP時代」(TOCJ-5234-38)
| CD1-14. | ミュール・ウォーク | Mule walk |
| CD1-15. | アーカンソー・ブルース | Arkansas blues |
CD1-14.「ミュール・ウォーク」
ジョンソンのオリジナルで、初期のナンバー。そのためかこの曲辺りは微かにラグタイムの香りがする。この曲でもその見事なテクニックを惜しげもなく披露してくれる。
CD1-15.「アーカンソー・ブルース」
ゆったりとしたブルース。右手が面白い動きも混ぜながらしっかりとブルース・フィーリングを醸し出していく。
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