ジェイムズ・P・ジョンソン 1944年

James P Johnson 1944

ジェイムズ・P・ジョンソンの1944年の録音を聴いていこう。

<Date & place> … 1944年3月4日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … ジェイムズ・P・ジョンソンズ・ブルー・ノート・ジャズメン(Edmond Hall's blue note jazzmen)

Band leader & Pianoジェイムズ・P・ジョンソンJames P Johnson
Trumpetシドニー・ド・パリスSidney de Paris
Tromboneヴィック・ディッケンソンVic Dickenson
Tenor saxベン・ウエブスターBen Webster
Guitarジミー・シャーリーJimmy Shirley
Bassジョン・シモンズJohn Simmons
Drumsシドニー・カットレットSidney Catlett

<Contents> …「ブルーノートSP時代」(TOCJ-5234-38)

CD7-1.「ブルー・ミズ」Blue Mizz
CD7-2.「ヴィクトリー・ストライド」Victory stride
CD7-3.「ジョイ・メンティン」Joy mentin'
CD7-1.ブルー・ミズ
気怠い様なアンサンブルからウエブスターのソロとなる。抑え気味のソロが好感が持てる。続いてディッケンソンも同様で抑揚をつけている。続くパリスのTpは明るい響きでよく歌っている。そしてジョンソンのPは、アンサンブルをバックに行われる。
CD7-2.ヴィクトリー・ストライド
移転してスインギーなナンバー。ここで先発するのは、パリス。ストレートなTpの響きが心地良い。続いてウエブスター、ディッケンソンも抑えたいいソロだ。最後に出るウエブスターもいい。
CD7-3.ジョイ・メンティン
アンサンブルの後シャーリーのアコースティック・ギターによるソロが入る。続いてディッケンソン、パリス、ウエブスター再びディッケンソンがソロを取る。ウエブスターがいい感じである。ここではベースのシモンズもソロを取る。

<Date & place> … 1944年4月12、20日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … ジェイムズ・P・ジョンソン(James P Johnson)

Piano … ジェイムズ・P・ジョンソン(James P Johnson)

<Contents> …「ジェイムズ・P・ジョンソン/ストライド・ピアノの父」(MCA-3081)

A面1.アイヴ・ガット・ア・フィーリング・アイム・フォーリングI've got a feeling I'm falling4月12日
A面4.マイ・フェイト・イズ・イン・ユア・ハンズMy fate is in your hands4月12日
A面5.ブルー・ターニング・グレイ・オーヴァー・ユーBlue turning gray over you4月12日
A面8.浮気はやめたAin't misbehavin'4月12日
A面2.ハニーサックル・ローズHoneysuckle rose4月20日
A面3.キーピン・アウト・オブ・ミスチーフ・ナウKeepin' out of mischief now4月20日
A面6.スクイーズ・ミーSqueeze me4月20日
A面7.手紙でも書こうI'm gonna sit right down and write myself a letter4月20日

ジェイムズ・P・ジョンソンのピアノ・ソロ集で、「手紙でも書こう」以外は全てファッツ・ウォーラーの作。この吹込みの4か月前39歳という若さで死去した、愛弟子ファッツ・ウォーラーを偲んで吹き込まれたという。
僕は「ストライド・ピアノ」奏法に明るいわけではない。なのでこういうレコードで、これが典型的な「ストライド奏法」といってくれることはありがたい。そしてまた大変ありがたいことに音が極めて良いのである。
「手紙でも書こう」は、ウォーラーの大ヒット・ナンバー。全体的に楽しい楽曲が多いのは、作者の明るい性格が影響しているのだろうか?ともかく「ハニーサックル・ローズ」、「浮気はやめた」といった超有名曲があるので、聴いていて飽きない。またそれ以外の曲もほとんどがどこかで聴いたことがあるようなメロディで親しみやすい。


<Date & place> … 1944年6月21日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … シドニー・ド・パリズ・ブルー・ノート・ジャズメン(Sidney de Paris' blue note jazzmen)

Band leader & Trumpetシドニー・ド・パリスSidney de Paris
Tromboneヴィック・ディッケンソンVic Dickenson
Clarinetエドモンド・ホールEdmond Hall
Pianoジェイムズ・P・ジョンソンJames P Johnson
Guitarジミー・シャーリーJimmy Shirley
Bassジョン・シモンズJohn Simmons
Drumsシドニー・カットレットSidney Catlett

<Contents> …「ブルーノート SP時代」(TOCJ-5231〜38)

CD5-6.エヴリバディ・ラヴズ・マイ・ベイビーEverybody loves my baby
CD5-7.ボーリン・ザ・ジャックBallin' the Jack
CD5-8.フーズ・ソーリー・ナウ(別)Who's sorry now(alt.)
CD5-9.フーズ・ソーリー・ナウWho's sorry now
CD5-10.ザ・コール・オブ・ザ・ブルースThe call of the blues

僕の持っている最初のシドニー・ド・パリス名義の録音である。

「エヴリバディ・ラヴズ・マイ・ベイビー」
ディキシー風のナンバーである。ディキシー風のアンサンブルからディッケンソン、ホール、ジョンソン、パリスとソロをつなぐ。アンサンブルはディキシーで歌人のソロはスイングという感じの演奏である。
「ボーリン・ザ・ジャック」
この曲はディキシー・ナンバーとしてよく知られている曲である。ソロはホールが先発する。続いてパリス、ディッケンソン、ジョンソンとつなぐ。
「フーズ・ソーリー・ナウ」
このナンバーは別テイクも収録してある。ここでシャーリーはエレキ・ギターを弾いている。正にディキシーというアンサンブルの後シャーリー、ディッケンソン、ジョンソン、ホールと繋ぎトリはパリスが取る。いずれのソロも聴き応えのあるものである。
OKテイクの9と別テイクの8は、構成も同じだが、ソロの内容などで9がマスターとなったのであろうが、いずれも素晴らしい出来だと思う。
「ザ・コール・オブ・ザ・ブルース」
ジョンソンが珍しくブギー・ウギーを弾くのをバックに、パリスがミュートTpでソロを取る。続いてシャーリー、ホール、ディッケンソン、再びパリスがミュートTpでソロを取る。ブギ・ウギ・ナンバーというのが珍しい。

<Date & place> … 1944年8月15日、9月22日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … ジェイムズ・P・ジョンソン・ウィズ・エディ・ダハティ(James P Johnson with Eddie Dougherty)

Pianoジェイムズ・P・ジョンソンJames P Johnson
Drumsエディ・ダハティEddie Dougherty

<Contents> …「ジェイムズ・P・ジョンソン/ストライド・ピアノの父」(MCA-3081)

B面1.スノウィー・モーニング・ブルースSnowy morning blues8月15日
B面2.キャロライナ・シャウトThe caroline shout8月15日
B面3.キープ・オフ・ザ・グラスKeep off the grass8月15日
B面4.オールド・ファッションド・ラヴOld fashoned love8月15日
B面5.あなたといられたらIf I could be with you9月22日
B面6.ポーターズ・ラヴ・ソングA porter's love song9月22日
B面7.オーヴァー・ザ・バーズOver the bars9月22日
B面8.リフズRiffs9月22日

この面は、ジェイムズ・P・ジョンソンのオリジナル・ナンバーで、ドラムのエディ・ダハティとのデュオによる吹込みである。解説野口久光氏は、この面の演奏はこれまでLP化されたことが無かったとし、残念ながらA面のピアノ・ソロの方がはるかに良いと書いている。
「キャロライナ・シャウト」は、ジョンソンのオリジナル曲の中でも有名で、自身でも1921年にピアノ・ソロで吹き込んでいるが、かのデューク・エリントンが「この曲をどれほど練習したことだろう」というように、当時のピアニストたちの練習台となった曲である。
「スノウィー・モーニング・ブルース」、「キープ・オフ・ザ・グラス」、「オーヴァー・ザ・バーズ」、「リフズ」も元はピアノ・ソロ用にかかれたものだという。確かに技巧的な曲だと思う。
4曲目の「オールド・ファッションド・ラヴ」、「あなたといられたら」、「ポーターズ・ラヴ・ソング」は、ポピュラー・ソングとして書かれたものだという。確かにそれらしいメロディ・ラインを持っている曲である。

<Date & place> … 1944年10月26日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … ジェイムズ・P・ジョンソンズ・ブルー・ノート・ジャズメン(Edmond Hall's blue note jazzmen)

Band leader & Pianoジェイムズ・P・ジョンソンJames P Johnson
Trumpetシドニー・ド・パリスSidney de Paris
Tromboneヴィック・ディッケンソンVic Dickenson
Clarinetエドモンド・ホールEdmond Hall
Guitarジミー・シャーリーJimmy Shirley
Bassアル・ルーカスAl Lucas
Drumsアート・トラッピアArt Trappier

<Contents> …「ブルーノート SP時代」(TOCJ-5231〜38)

CD5-11.ティショミンゴ・ブルース(別)Tishomingo blues(alt.)
CD5-12.ティショミンゴ・ブルースTishomingo blues
CD5-13.ウォーキング・ザ・ドッグWalkin' the dog
CD5-14.イージー・リヴァーEasy river
CD5-15.アット・ザ・ボールAt the ball
「ティショミンゴ・ブルース」
PのイントロからTpのリードするテーマ或いはアドリブに入り、ホールのソロになる。続いてディッケンソン、そして御大のジョンソン、シャーリー&ルーカスへとつなぐ。全体として大人しい演奏である。最後はニューオリンス風の集団即興で締めくくる。
「ウォーキング・ザ・ドッグ」
これはニューオリンズ風のアンサンブルで始まる。ソロはまずホール、続いてパリス、ディッケンソン、そしてジョンソンと繋ぎ、初めと同じニューオリンズ風の集団アンサンブルで締め括る。
「イージー・リヴァー」
スロウ・テンポの曲で、イントロは、パリスのワウワウ・ミュートのTpで始まる。ホールが続いてソロを取り、ディキシーらしい集団即興アンサンブルとなる。ニューオリンズ風が強い。
「アット・ザ・ボール」
アップ・テンポのナンバーで完全にディキシー・ナンバーである。ソロはディッケンソン、ホール、パリス、ジョンソン、シャーリー、ルーカス、トラッピアと全員でソロを回す。ディッケンソンやホールのソロなどは極めて聴き応えのあるソロを展開していると思う。

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