ジミー・ランスフォード 1933年

Jimmy Lunceford 1933

ジミー・ランスフォード楽団を取り上げるのは2回目で、前回は1930年の録音を取り上げた。その間約3年間のブランクがあるが、その間このバンドは録音をしていなかったのかというとどうもそうではないらしい。しかし僕は彼らの詳細なディスコグラフィーを持っていないので何ともいえない。1929年秋から巻き起こる大不況の波にのまれ、やはり録音は少なかったのかもしれない。
今回取り上げるのが僕の持っている1933年の録音のすべてである。2曲のアレンジャーはピアノのエドウィン・ウィルコックスであることは粟村師とStanley Dance氏も変わりはない。粟村師の説ではこの時期はまだオリヴァーが加入していないかもしれないので、アレンジを担当することはないのだろうが、Stanley Dance氏の書くようにすでに加入していたとすれば、まだアレンジを担当させるには時期尚早とランスフォードが判断したのかもしれない。

<Date & Place> … 1933年5月15日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … ジミー・ランスフォード・アンド・ヒズ・オーケストラ(Jimmy Lunceford and his Orchestra)

Band leader & Alto saxジミー・ランスフォードJimmy Lunceford
Trumpetエディー・トンプキンスEddie Tompkinsトミー・スティーヴンソンTommy Stevensonウィリアム・トムリンWilliam Tomlin
Tromboneラッセル・ボウルズRussell Bowlesヘンリー・ウエルズ(多分)Henry Wells(Perhaps)
Clarinet & Alto Sax & Baritone saxウィリー・スミスWillie Smith
Clarinet & Tenor Saxジョー・トーマスJoe Thomasアール・カルザーズEarl Carruthers
Pianoエド・ウィルコックスEd Wilcox
Guitarアル・ノリスAl Norris
Bassモーゼズ・アレンMoses Allen
Drums , Vibraphone & Bellsジミー・クロフォードJimmy Crawford

上記に掲げたパーソネルは日本盤付属の解説に掲載されているもので、解説を担当している粟村政昭氏によるものだ。粟村師は小生が最も信頼している評論家なので、誤りはないと思うが少々気になるところがあるので書いておきたい。要は英文の解説があり”Stanley Dance”氏という方が書いている。その違いを次にあげる。
Trumpet ⇒ William Tomlin(粟村師) × Sy Oliver(Stanley Dance)
粟村師は、ランスフォード楽団は一言でいえばアレンジャーのバンドであると述べている。そしてそのバンド・カラーに重要な影響を及ぼしたのが、Tpのサイ・オリヴァーであることは衆知の事実と述べる。そのオリヴァーは1933年に加入する。オリヴァーの加入時期が1933年のいつかはどこにも記載がないので、上記パーソネルについて僕には判断のしようがないので二つの説を挙げておこう。

<Contents> … 「ランスフォード・スペシャル」(CBS 20AP 1818)

A面1曲目フレイミング・リーヅ・アンド・スクリーミング・ブラスFlaming reeds and screaming brass
A面2曲目ホワイル・ラヴ・ラスツWhile love lasts

粟村師によれば、この2曲は33年にオーディション用にテスト・プレスされたものだという。また粟村師によれば、両曲のソロイストに関してはアルトのウィリー・スミス以外は定説がないという。ともかく僕はどちらも立派な演奏だと思う。これが「ランスフォード・ビート」と言われるものかどうか自信がないが、確かにズンチャズンチャという2ビートに乗って曲が展開される。
A-1.[フレイミング・リーヅ・アンド・スクリーミング・ブラス]
エリントンの”Daybreak express”(1933)のような汽車のリズムを連想させる。軽快でスインギーなナンバーである。アンサンブルも見事。ソロはスミス(As)、Tb、Tpと続く。
A-2.[ホワイル・ラヴ・ラスツ]
ミディアム・スロウにテンポを取ってメロウな柔らかいアンサンブルを聴かせてくれる。ソロはスミス(As)、Tb、ウィルコックス(P)アンサンブルを挟んでTpからアンサンブルに戻りエンディングに向かう。。

こういうスイング時代の名盤なども一ノ関ベイシーの轟音システムで聴いてみたいと思うのは僕だけでしょうか?

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