ジャグ・バンド 1926年

Jug Band 1926

「ジョニー・ドッズ/シカゴ・メス・アラウンド」レコード・ジャケット

<Date & Place> … 1926年5月録音

<Personnel> … ジミー・ブライスのウォッシュボード・ラガマフィンズ(Jimmy Blythe’s washboard ragamuffins)

Piano & Bandleaderジミー・ブライスJimmy Blythe
Clarinetジョニー・ドッズJohnny Dodds
WashboardW.E.バートンW.E.Burton

<Contents> … 「ジョニー・ドッズ/シカゴ・メス・アラウンド」(Milestone MJ-7137)

A面6曲目ボーハンカス・ブルースBohunkus blues
A面7曲目バディ・バートンのジャズBuddy Burton’s jazz

ジミー・ブライスが率いる「ウォッシュボード・ラガマフィンズ」の吹込みであるが、トリオの演奏で実にシンプルである。ジャズと言えばジャズだし、ウォッシュボードが入っているので、ジャグ風でもある。こういう小編成だとよくわからないが、正にジャズとジャグの折衷のようで、当時は珍しくなかったのかもしれない。ジャズ・ファンとしては大物ジョニー・ドッズの加入が気になるところ。ドッズはこの後も数多くのジャグ・バンドの吹込みに参加している。
A-6は曲が始まって何度かやり直しがあり、A-7は途中ヴォーカルが入るがどうもふざけて歌っているような雰囲気があり、この2曲はいわゆる冗談音楽の類かもしれない。どちらもメロディーを奏でるのはドッズのClで、テーマ吹奏の後アドリブなど吹いたら現代にも通じるC調ではない面白さがあるのにと思う。時代的に当時そういう発想はなかったのであろう。

<Date & Place> … 1926年10月録音

<Personnel>…ジミー・ブライスのウォッシュボード・ラガマフィンズ(Jimmy Blythe’s washboard ragamuffins)

Piano & Bandleaderジミー・ブライスJimmy Blythe
Clarinetジョニー・ドッズJohnny Dodds
WashboardW.E.バートンW.E.Burton

<Contents> … 「ジョニー・ドッズ/シカゴ・メス・アラウンド」(Milestone MJ-7137)

A面1曲目エイプ・マンApe man
A面2曲目ユア・フォークスYour folks

この2曲も前5月の録音と同じトリオ演奏で、ジャズとジャグの折衷のような演奏である。あまり面白くはないが、ともかくドッズの音がたっぷりと聴けるという点が良いところか。

<Date & Place> … 1926年12月11日録音

<Personnel> … ディキシーランド・ジャグ・ブロワーズ(Dixieland Jug Blowers)

Band leader & Violinクリフォード・ヘイズClifford Hayes
Alto saxロックウッド・ルイスLockwood Lewis
Clarinetジョニー・ドッズJohnny Dodds
Banjoエメット・パーキンスEmmet Perkinsカル・スミスCal Smith
Jugsアール・マクドナルドEarl McDonald

<Contents> … "Johnny Dodds/Vintage series"(RCA LPV-558)

B面6曲目カーペット・アレイ―ブレークダウンCarpet alley-breakdown
B面7曲目メンフィス・シェイクMemphis shake
B面8曲目ヘン・パーティー・ブルースHen party blues

クリフォード・ヘイズ率いる「ディキシーランド・ジャグ・ブロワーズ」は1924年初めてジャグ・バンドとしてレコーディングを行ったバンドである。その2年後クラリネットの大物ジョニー・ドッズが加わってレコーディングを行ったため、ドッズ名義のレコードに収録されて残ることとなった。
初めて聴いた時は、低音がウォンウォンと響く不思議な音楽だなぁと思ったものだが、このウォンウォンこそが「ジャグ」の音であった。演奏はニューオリンズ風のジャグ・ミュージックで、僕はあまり面白みを感じないが、当時はこういう演奏もよく行われていたのだろう。
そういえばジェリー・ロール・モートンもジャグ・バンドと吹込みを行っていたし、ジョニーの弟であるベイビー・ドッズもかつてはウォッシュボードを演奏していたこともあるという。ニューオリンズ・ジャズとジャグ・バンドの関係は、今では全く取り沙汰されないが元々はとても関係が深いものなのかもしれない。

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