ジャグ・バンド 1927年

Jug Band 1927

「若き日のルイ/ザ・サイド・マン」レコード・ジャケット

リーダーのジミー・バートランドは、シカゴで最も高級な黒人バンドと言われたアースキン・テイトのヴァンドーム・オーケストラのメンバーであり、ティン・ルーフ・ストンパーズ、エディ・サウス楽団などに参加していたという。しかしその傍らシロフォンやウォッシュボードなどにゲテモノ趣味を発揮した嬉しい人とは中村とうよう氏。さらにドラムの先生もしていてシドニー・カトレットやライオネル・ハンプトンは彼の弟子だという。
彼が率いていた「ウォッシュボード・ウィザーズ」は1926〜29年の間に10曲ほどの吹込みがあるが、自身とジミー・ブライス以外は皆顔ぶれが異なるという。彼のレコード中では、ここに収録された4曲が最も高く評価されたものだという。
ここではルイとドッズというジャズの巨星2人が加わっているのが注目される。ルイがリードする合奏の後、まずドッズが低音部主体のソロを取り、ブライスのラグタイム風のピアノ・ソロ、ルイのソロと続く。ルイのソロはさすがに貫禄を感じさせる。
評論家のブライアン・ラスト氏は「彼自身の短いドラム・ソロもモダン・シカゴ・スタイルのドラム・ソロの前触れと言えるもので、趣味の良さと長過ぎず音楽の流れにピタリとはまっている点で一味違っている」と高評価しているという。
またジミー・ブライスは、1926年には、自身のバンド「ウォッシュボード・ラガマフィンズ(Jimmy Blythe’s washboard ragamuffins)」を率い、ジョニー・ドッズと共演していたがここではサイドマンとしての参加である。
h3><Date & Place> … 1927年4月21日 シカゴにて録音。

<Personnel> … ジミー・バートランズ・ウォッシュボード・ウィザーズ(Jimmy Bertrand's washboad wizards)

washboard & bandleaderジミー・バートランドJimmy Bertrand
Cornetルイ・アームストロングLouis Armstrong
Clarinetジョニー・ドッズJohnny Dodds
Pianoジミー・ブライスJimmy Blythe
「ジャズ・ジャイヴ・アンド・ジャンプ」レコード・ジャケット

<Contents> … 「若き日のルイ/ザ・サイド・マン」(Decca SDL-10377)&「ジャズ・ジャイヴ・アンド・ジャンプ」(MCA-3519〜20)

B面1.イージー・カム・イージー・ゴー・ブルースEasy come , easy go blues
B面2.ブルース・スタンピードBlues stampede
B面3、record1 B-3.アイム・ゴーイン・ハンティンI'm goin’ huntin'
B面4.イフ・ユー・ワナ・ビー・マイ・シュガーIf you wanna be my sugar Papa

B面1.イージー・カム・イージー・ゴー・ブルース
ロイ・バージリの作ったブルースで、中のストップ・タイムにルイのソロをフューチャーしている。バートランドのブロック・プレイはタップ・ダンスのようにもスネアをブラシで叩いているようにも聴こえる。この辺りがタップの期限だろうか?この曲と4曲目の「イフ・ユー・ワナ・ビー・マイ・シュガー (If you wanna be my sugar Papa)」は当時ドリームランドで活躍したブラウンとマクグロウというダンス・チームのショウ・ナンバーだという。
B面2.ブルース・スタンピード
アーヴィング・ミルズの作品で、ルイのCソロにドッズとPのブライスが絡んでいく。
B面3.アイム・ゴーイン・ハンティン
J.C.ジョンソンとファッツ・ウォーラーの共作したもので、前曲同様ルイとドッズの息の合った演奏が聴かれる。ルイがリードする合奏の後、まずドッズが低音部主体のソロを取り、ブライスのラグタイム風のピアノ・ソロ、ルイのソロと続く。ルイのソロはさすがに貫禄を感じさせる。評論家のブライアン・ラスト氏は「彼自身の短いドラム・ソロもモダン・シカゴ・スタイルのドラム・ソロの前触れと言えるもので、趣味の良さと長過ぎず音楽の流れにピタリとはまっている点で一味違っている」と高評価しているという。
B面4.イフ・ユー・ワナ・ビー・マイ・シュガー
アーヴィング・ミルズとボブ・スチャーファーの共作で、陽気にスイングするナンバー。ルイの天衣無縫なプレイが何とも素晴らしい。

その翌日ジョニー・ドッズ名義(ジョニー・ドッズ・ブラック・ボトム・ストンパーズ)の録音が行われる。

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