メズ・メズロウ 1937年

Mezz Mezzrow 1937

<Date&Place> … 1937年4月14日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … ライオネル・ハンプトンと彼のオーケストラ(Lionel Hampton and his orchestra)

Band leader , Vibraphone & Vocalライオネル・ハンプトンLionel Hamton
Trumpetクーティー・ウィリアムスCootie Williams
Tromboneローレンス・ブラウンLawrence Brown
Clarinetメズ・メズロウMezz Mezzrow
Alto saxジョニー・ホッジスJohnny hodges
Pianoジェス・ステイシーJess Stacy
Guitarアラン・リュースAllan Reuss
Bassジョン・カービーJohn Kirby
Drumsコージー・コールCozy Cole
初吹込みから2か月後の2回目の吹込みは、俄然豪華なメンバーとなる。これはある程度1回目のレコードが売れヴィクターが手応えを掴んだということなのだろう。
エリントン楽団から3名、BG楽団から2名、ヘンダーソン楽団からラッキー・ミリンダーに移り直後自楽団を率いるジョン・カービー、これもヘンダーソン楽団にいたコージー・コール、そしてシカゴ・スタイルの中心人物メズ・メズロウというメンバーで、白黒混成九重奏団である。しかし何故かメズロウにはソロ・スペースが与えられていない。

<Contents> … 「RCAジャズ栄光の遺産シリーズ第16巻 ライオネル・ハンプトン/オール・スター・セッション」(RCA RA-90〜95)

record1-A面5バズィン・ラウンド・ウィズ・ザ・ビーBuzzin' round with the bee
record1-A面6ウォー・ベイブWhoa babe
record1-A面7ストンポロジーStompology
record1 A-5.[バズィン・ラウンド・ウィズ・ザ・ビー]
蜂がブンブンという感じのヴァイブ・イントロからそのままハンプトンがリードする合奏、続いてステイシーとホッジスの絡み、クーティーのグロウル・スタイルのTpの間に短いハンプトンのヴォーカルを挟み、再びホッジス、ブラウン、ハンプトンとホットなソロをリレーして合奏に戻している。野口久光氏は、RCAのハンプトンの最初の快作と評している。
record1 A-6.[ウォー・ベイブ]
ラリー・クリントンがリフを素に書いたミディアム・ナンバー。合奏コーラスのサビはステイシー、次いでハンプトンのヴォーカル、そしてホッジスとブラウンがコーラスを分け合い、ヴァイブを絡ませたアンサンブルで締め括っている。
record1 A-7.[ストンポロジー]
ハンプトンのオリジナル。これも32小節形式。ホッジス、ブラウン、クーティーというエリントニアンが取る1コーラスずつのソロが聴きものだが、その後のハンプのソロも負けてはいない。最後は合奏リフで盛り上げるバックにハンプトンのソロで盛り上げて締め括る。

<Date&Place> … 1937年6月14日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … メズ・メズロウ・オーケストラ(Mezz Mezzrow orchestra)

Band leader & Clarinetメズ・メズロウMezz Mezzrow
Trumpetサイ・オリヴァーSy Oliver
TromboneJ.C.ヒギンバサムJ.C. Higginbotham
Tenor saxハッピー・コールドウェルHappy Caldwell
Pianoソニー・ホワイトSonny White
Guitarバーナード・アディソンBernard Addison
Bassポップス・フォスターPops Foster
Drumsジミー・クロフォードJimmy Crawford

<Contents> … 「メズ・メズロウとトミー・ラドニア」(RCA RA-5324)

A面5.ザ・スイング・セッションThe swing session's called to order
A面6.仮装のブルースBlues in disguise
A面7.今日の気持ちThat's how I feel today
A面8.ホット・クラブ・ストンプHot club stomp

以前メズロウの1934年の録音を取り上げた際にも書いたが、レコード裏面にある油井正一氏の解説によれば、このレコードは、大衆受けを狙ったものではなく、最初から本当のジャズ愛好家のみを対象として製作された、多分にハイ・ブロウなレコーディング・コンボの傑作集である。
メンバーもいずれ劣らぬ芸達者揃い。サイ・オリヴァーは名アレンジャーとしてもジミー・ランスフォード楽団で活躍中。ランスフォード楽団からはドラムのジミー・クロフォードも参加している。そしてヒギンボサムは、拙HPでは何度も取り上げている名Tb奏者。ハッピー・コールドウェルは、以前にも登場している。エディ・コンドンの初期の吹込みに参加していた。ピアノのソニー・ホワイトは、この直後ビリー・ホリディの専属ピアニストとなり、『奇妙な果実』の曲作りに尽力した。ギターのアディソンもルイ・アームストロングやフレッチャー・ヘンダーソンなどの録音に参加しており、何度か拙HPにも登場している。ベースのフォスターもルイ・アームストロングや様々な実績がある。そしてリーダー格のメズロウを除いて全員黒人なのが注目である。

A-5.[ザ・スイング・セッション]
ラリー・クリントンの作。汽車を思わせるようなアンサンブルのイントロで始まり、メズロウがオブリガードを付ける。まずソロを取るのはオリヴァー(Tp)、そしてコールドウェル(Ts)、メズロウ、ヒギンバサム(Tb)と続き、アンサンブルへと戻る。ランスフォード楽団ではそれほど目立つソロを取らないオリヴァーのソロが聴ける。こういうところがコンボのいいところである。
A-6.[仮装のブルース]
この曲以下はメズロウとエドガー・サンプソンの共作。まずメズロウがソロを取り、コールドウェル、オリヴァー(ミュートTp)、ヒギンバサムと続く。所々ホワイト(P)、アディソン(Gt)、フォスターの短いパッセージが入る。
A-7.[今日の気持ち]
アンサンブルとの掛け合いからコールドウェルがソロを取り、オリヴァー、メズロウ、ヒギンバサム、再びオリヴァーとつなぐ。こう聴いていくとコールドウェルは若干力量が劣る感じがする。音数を多くすればいいということではないのだが。
A-8.[ホット・クラブ・ストンプ]
弾むようなストンプのリズムに乗って、ホワイト(P)、メズロウ、ヒギンバサム、オリヴァー(ミュート)、コールドウェルと続き、メズロウがオブリガード的に絡むアンサンブルで締め括る。

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