ミルドレッド・ベイリー 1935年
Mildred Bailey 1935
1935年のミルドレッド・ベイリーの吹込みは、2セッション6面分持っている。2セッションのパーソネルを見て感じることはどちらも白黒混合セッションであるということだ。この時代にはかなり珍しいことだと思うが、ミルドレッドは気にしなかったのだろうか?
また両セッションにピアノのテディ・ウィルソンが参加しているが、この年は自身の名のついたブランズウィック・セッションが始まっており、ビリー・ホリデイとの共演が多く行われている。当時白黒を代表する二人のシンガーの伴奏を務めるということで彼の売れっ子ぶりがよくわかる。
<Date&Place> … 1935年9月20日 ニューヨークにて録音
<Personnel> … ミルドレッド・ベイリー・アンド・ハー・スイング・バンド(Mildred Bailey and her swing band)
<Contents> … "Mildred Bailey/Her greatest performances"(Columbia JC3L-22)
| Record1 A-1. | ホエン・デイ・イズ・ダン | When day is done |
| Record1 B-3. | サムデイ・スイートハート | Someday sweetheart |
写真右はミルドレッド・ベイリーとレッド・ノーヴォ。二人はどちらもポール・ホワイトマンの楽団に在籍しており、1933年に結婚している。この録音は僕が持っている内では最も初期夫婦共演である。
A-1.[ホエン・デイ・イズ・ダン]
軽快なスイング・ナンバー。Tpがリードする合奏の後、ミルドレッドはノーヴォのオブリガードをバックに軽快に歌う。ソロはテディ(P)、マクドノフ(Gt)チュー(Ts)グリフィン(Tp)が取り、夫君のノーヴォのソロはない。
B-3.[サムデイ・スイートハート]
こちらもミディアム・テンポだが、ミルドレッドの心を込めた歌唱が心に響く。ソロはテディ(P)が素晴らしい長尺のソロを取る。聴き応えのある作品。
<Date&Place> … 1935年12月 ニューヨークにて録音
<Personnel> … ミルドレッド・ベイリー・アンド・ハー・アレイ・キャッツ(Mildred Bailey and her Alley cats)
<Contents> … "Mildred Bailey/Her greatest performances"(Columbia JC3L-22)
| Record1 B-4. | ハニーサックル・ローズ | Honeysuckle rose |
| Record1 B-5. | ウィロウ・トゥリー | Willow tree |
| Record1 B-6. | スクイーズ・ミー | Squeeze me |
| Record1 B-7. | ダウンハーテッド・ブルース | Downhearted blues |
何といっても豪華なメンバーである。
B-4.[ハニーサックル・ローズ]
ミルドレッドはヴァースから歌っているが、この曲のヴァースは初めて聴いた。ソロはホッジス(As)、ベリガン(Tp)が取る。ベリガンは調子が悪かったのだろうか?あまり良くない。
B-5.[ウィロウ・トゥリー]
ホッジスのAsソロで始まるブルージーなナンバー。ヴォーカルのオブリガードはベリガン。ソロはテディ(P)、続いてベリガンにホッジスが絡むという展開がありヴォーカルに戻る。
B-6.[スクイーズ・ミー]
ベリガンのTpで始まり、ヴォーカルに入る。ソロはテディ(P)。ミルドレッドのヴォーカルは力が入っていることは分かるが、少し空回りしている感じがする。
B-7.[ダウンハーテッド・ブルース]
黒人ブルース・シンガーアルバータ・ハンターが作詞・自演し、1923年ベッシー・スミスのデビュー・レコードで大ヒットしたナンバーを白人のミルドレッドが歌っている。どうもこの頃彼女はこういう黒っぽいものに挑戦していることが多く見受けられるが、当時はどう受け止められていたのだろう?僕は成功しているようには聴こえないが。
このWebサイトについてのご意見、ご感想は、メールでお送りください。
お寄せいただいたご意見等は本文にて取り上げさせていただくことがあります。予めご了承ください。