マグシー・スパニア 1935年

Muggsy Spanier 1935

初代ニュー・オリンズ・リズム・キングス

まずこのバンド名に「?」と思われた方が多いのではないかと思う。ニュー・オリンズ・リズム・キングス、略してN.O.R.K.(New Orleans Rhythm Kings)は、レオン・ラポロ(Cl)、ジョージ・ブルニーズ(Tb)、ポール・メアーズ(Cornet)等によって結成された極めて初期のジャズ・バンドで、1923年のジェリー・ロール・モートンとの共演盤などが有名だが、1925年に解散したとされる。もしかするとオリジナル・メンバーのジョージ・ブルニーズがバンドを作るに当たり、この伝統のあるバンド名を付けたのかもしれない。写真右は初代「ニュー・オリンズ・リズム・キングス」
僕が勝手に師事する評論家粟村政昭氏は、「ディキシー系の白人トランぺッターでは一番好き」というスパニアだが、この録音ではディキシーとスイングの融合といった感じのサウンド作りを行っている。

「マグシー・スパニア/ヘジテイティン・ブルース」レコード・ジャケット

<Date&Place> … 1935年2月20日ニューヨークにて録音

<Personnel> … ニュー・オリンズ・リズム・キングス(New Orleans Rhythm Kings)

Bandleader & Cornetマグシー・スパニアMuggsy Spanier
Tromboneジョージ・ブルニーズGeorge Brunies
Clarinetエディー・ミラーEddie Miller
Pianoテリー・シャンドTerry Shand
Bassボニー・ポットルBonnie Pottle
Drumsジーン・クルーパGene Krupa
Vocalウィリアム・“レッド”・マッケンジーWilliam “Red” McKenzie

<Contents> … "Muggsy Spanier/Hesitatin' blues"(Affinity AFS 1030)

A面6.ベイビー・ブラウンBaby Brown
A面9.ノー・ラヴァーズ・アロウドNo lovers allowed
B面6.シンス・ウィー・フェル・アウト・オブ・ラヴSince we fell out of love
A-6.[ベイビー・ブラウン]
レッド・マッケンジ―のヴォーカル入り。イントロ部分のTpソロなど実に朗々として素晴らしい吹奏ぶりである。ヴォーカルの後はClとTbがソロを取る。もう一度ヴォーカルが出てスパニアがリードするアンサンブルで終わるが、やはりスパニアの吹奏が群を抜いている。
A-9.[ノー・ラヴァーズ・アロウド]
これもマッケンジーの歌入り。スパニアのミュート・プレイが聴かれる。ヴォーカルの後はオープンに切り替えてソロを取る。
B-6.[シンス・ウィー・フェル・アウト・オブ・ラヴ]
テーマをスパニアが吹き、マッケンジーのヴォーカルが入る。全般を通してヴォーカルが入ることでディキシー風ではなく時代に合ったスイング風になっている感じがする。

このWebサイトについてのご意見、ご感想は、メールでお送りください。

お寄せいただいたご意見等は本文にて取り上げさせていただくことがあります。予めご了承ください。