マグシー・スパニア 1942年
Muggsy Spanier 1942
マグシー・スパニアの1942年の録音を聴いていこう。僕が持っているのは3つのセッションで、どちらも興味深い内容である。
<Date&Place> … 1942年1月6日 ニュー・ヨークにて録音
<Personnel> … マグシー・スパニアと彼のオーケストラ(Muggsy Spanier and his orchestra)
<Contents> … "Muggsy Spanier/Hesitation blues"(AFS 1030)
| A面4. | アメリカン・パトロール | American patrol |
| A面8. | ザ・レック・オブ・ジ・オールド97 | The wreck of the old 97 |
| B面2. | モア・ザン・ユー・ノウ | More than you know |
| B面8. | ツー・オクロック・ジャンプ | Two O’clock jump |
A面4.「アメリカン・パトロール」
グレン・ミラー楽団で有名なナンバー。この選曲は戦時下であることを反映したものであろう。どうも僕にはマグシーにはそぐわない選曲のように思えて仕方ないが、グレン・ミラーよりも全然ジャズっぽいところがさすがである。。
A面8.「ザ・レック・オブ・ジ・オールド97」
汽車の汽笛を模したようなアンサンブルで始まる。ヴォーカル入りだが、歌っているのはTbのフォード・レアリーだという。ヴォーカルの合間のミュートによるソロはマグシーであろう。
B面2.「モア・ザン・ユー・ノウ」
ヴィンセント・ユーマンス作の当時のポピュラー・ナンバー。歌っているのドッティ・リードという女性シンガー。バックのオーケストラ・サウンドが他のスイング・バンドのようなゴージャズ感を漂わせているのが、何となく意外な感じがする。マグシーのイントロのミュート・プレイも実に近代的な感じがする。
B面8.「ツー・オクロック・ジャンプ」
マグシーとクイーナーのリード始まるジャンプ・ナンバー。元はベイシーの「ワン・オクロック・ジャンプ」で、マグシー率いるバンドが完全にスイング時代に適応しているのを感じる。
<Date&Place> … 1942年2月1日 ニュー・ヨークにて録音
<Personnel> … マグシー・スパニアと彼のオーケストラ(Muggsy Spanier and his orchestra)
このセッションで気になるのは、アルトで参加している「ベニー・グッドマン」である。あのBGがこのようなセッションに参加するだろうか?しかしWebでディスコグラフィーを検索すると、はっきりと「ベニー・グッドマン」であると記載されている。
<Contents> … "Muggsy Spanier/Hesitation blues"(AFS 1030)
| A面2. | リトル・デヴィッド・プレイ・ユア・ハープ | Lttle David , play your harp |
| A面5. | シカゴ | Chicago |
| B面3. | キャント・ウィー・ビー・フレンズ? | Can't we be friends ? |
A面2.「リトル・デヴィッド・プレイ・ユア・ハープ」
トラディショナル・ナンバーだという。アンサンブルの後先ずはマグシーのソロ、Tb、Tsソロなどが入り、再びマグシーのソロとなるが、全体としてはアンサンブルが中心の曲である。ディキシーらしさは感じられない。しかしマグシーの2度目のソロなど溌溂として素晴らしい。
A面5.「シカゴ」
フレッド・フィッシャー作のほぼスタンダード的なナンバー。アンサンブルがスイング時代っぽくよく歌っている。マグシーを始めとしてTs、Tb、Pなど短いソロが回される。
B面3.「キャント・ウィー・ビー・フレンズ?」
アンサンブルの後先ずソロを取るのはTs、そしてCl、そしてマグシー。これもやはりアンサンブル主体の曲である。
<Personnel> … マグシー・スパニアと彼のラグタイマーズ(Muggsy Spanier and his ragtimers)
こちらは同じ2月1日に録音されたピック・アップ・メンバーによる演奏。
A面1.「ヘジテイティン・ブルース」(Hesitatin’blues)
W.C.ハンディー作のブルース。マグシーのイントロからアンサンブルに移り、ファゾラ(Cl)、ボウマン(P)と1コーラスずつのソロの後マグシーがミュート1コーラス、ブラウン(Tb)も1コーラスソロを取り、アンサンブルに移る。このエンディングのアンサンブルはディキシー風の味付けがなされている。
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