ナット・キング・コール 1941年
Nat King Cole 1941
1940年デッカと契約したコールは、最初の吹込みは当時活躍していた地元ロスアンゼルスで行った。しかしその後コール達トリオはニューヨークに呼ばれ、2回目以降の吹込みはニューヨークで行うことになる。。そしてニューヨークにおいて、1941年10月まで計3回のセッションを行い、計12曲の吹込みを行うことになるのである。今回はその1941年の録音を聴いていこう。音源は全て「ナット・キング・コール/イン・ザ・ビギニング」(Nat “King” Cole/In the begininng)MCA records VIM-4514である。
トリオのメンバーは変わらないので、最初に記しておく。
<Personnel> … ナット・キング・コール・トリオ(Nat "King" Cole trio)
<Date&Place> … 1941年3月14日 ニューヨークにて録音
<Contents>
| A面7. | スロウ・ダウン | Slow down |
| B面2. | バブス | Babs |
| B面5. | アーリー・モーニング・ブルース | Early morning blues |
| B面6. | スコッチン・ウィズ・ザ・ソーダ | Scotchin’with soda |
「スロウ・ダウン」
ミディアム・テンポのナンバーで、コールは軽いタッチで小粋に歌っている。この曲ではコールのピアノが先で後からムーアのギター・ソロが入る。
「バブス」
ミディアム・テンポの曲で、ここでのヴォーカルはユニゾンで決めている。中間のピアノ、ギターのソロとも聴き応えがある。
「アーリー・モーニング・ブルース」
コール作のブルース・ナンバーでインストのみのナンバー。こういうナンバーは、コール、ムーアの楽器奏者としての腕前が堪能できる。
「スコッチン・ウィズ・ザ・ソーダ」
三重唱によるナンバー。これもユーモラスなナンバーなのだろう。中間のピアノ、ギターのソロもいい。
<Date&Place> … 1941年7月16日 ニューヨークにて録音
<Contents>
| A面2. | アイ・ライク・トゥ・リフ | I like to riff |
| B面3. | ディス・ウィル・メイク・ユー・ラフ | This will make you laugh |
| B面7. | ヒット・ザ・ランプ | Hit the ramp |
| B面8. | ストップ・ザ・レッド・ライツ・オン | Stop the red light's on |
「アイ・ライク・トゥ・リフ」
ナット・キング・コールの自作曲という。このトリオの特徴である三重唱もピッタリと決まり、ユーモアとジャジーな雰囲気に溢れる快演。もちろんムーアのギター、コールのソロもスインギー。
「ディス・ウィル・メイク・ユー・ラフ」
ミディアム・スロウのバラード・ナンバー。コールの歌のうまさが光る。後年カーメン・マクレーがリヴァイヴァル・ヒットさせたという。ここでもピアノ・ソロが良い。
「ヒット・ザ・ランプ」
コールとムーアの共作。ヴォーカル無しのインスト・ナンバーである。二人の器楽演奏がたっぷり聴ける。
「ストップ・ザ・レッド・ライツ・オン」
ここでも三人息の合った三重奏を聴かせてくれる。ムーア、コールのソロも快調である。
<Date&Place> … 1941年10月23日 ニューヨークにて録音
<Contents>
| A面4. | コール・ザ・ポリス | Call the police |
| A面5. | ザット・エイント・ライト | That ain't right |
| A面8. | ヒット・ザット・ジャイヴ・ジャック | Hit that jive Jack |
| B面4. | アー・ユー・ファー・イット | Are you fer it ? |
「コール・ザ・ポリス」
これも三重唱が聴かれるナンバー。「警官を呼んでくれ!」という曲だと思うが、2020年代では黒人が警官を呼んだら却って危ないのでは?と思うが、最後にサイレンの音まで入ったユーモラスな曲。ムーアとコールのソロの掛け合いも聴かれる。
「ザット・エイント・ライト」
コール自作のブルース。ジミー・ラッシングやジョー・ターナーにはない都会的でモダンなセンスが、後に彼をポップス・シンガーとして成功させることになるとは解説の岩波洋三氏。
「ヒット・ザット・ジャイヴ・ジャック」
ここでも三重唱のコーラスを聴かせてくれる。中間のピアノがスインギーでいい。
「アー・ユー・ファー・イット」
これも3人によるコーラスや掛け合いを活かしたナンバー。これもギター・ソロ、ピアノソロともにスインギーである。
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