| Trumpet & Band leader | … | レッド・ニコルス | Red Nichols | |||||||||
| Trumpet | … | レオ・マッコンヴィル | Leo McConville | 、 | マニー・クライン | Manny Klein | ||||||
| Trombone | … | ジャック・ティーガーデン | Jack Teagarden | 、 | グレン・ミラー | Glenn Miller | 、 | ビル・トロン | Bill Trone | 或いは | ハーブ・テイラー | Herb Taylor |
| Clarinet , Alto & Baritone sax | … | ベニー・グッドマン | Benny Goodman | |||||||||
| Alto sax | … | 不明 | Unknown | |||||||||
| Tenor sax | … | ベイブ・ラッシン | Babe Russin | |||||||||
| Piano | … | アーサー・シャット | Arthur Schutt | |||||||||
| Guitar | … | カール・クレス | Carl Kress | |||||||||
| Bass | … | アーティー・ミラー | Artie Miller | |||||||||
| Drums | … | ジーン・クルーパ | Gene Krupa |
ここでも有望な若者を多く起用している。シカゴ生まれのベニー・グッドマンは、1929年はその活躍の舞台をニューヨークに移していた。1月22日ニューヨークでベン・ポラックの“Ben’s bad boys”という7重奏団の録音にグレン・ミラーと共に参加している。そして次の録音も2月8日にニューヨークで行われたジャック・ぺティスのオーケストラの録音に参加している。ここではティーガーデンと一緒である。そして本録音があり、5月には録音場所は不明だがハーブ・ゴードンの録音に参加している。
シカゴアンズの一人ジーン・クルーパも1928年の暮れにレッド・マッケンジ―とともにニューヨークに登った。そのまま居続けたのかどうかは不明。ともかくBG、ティーガーデン、ミラー、クルーパを従えた録音は豪華と思うのは現代人の感覚で、当時としてはまだまだ売り出し中の若者だった。
| A-4、B-1. | インディアナ | Indiana |
| A-5. | ダイナ | Dinah |
A-4、AH-B-2.インディアナ
解説の大和明氏によると、編曲はグレン・ミラーでスッキリとまとめ上げられており、ファイヴ・ぺニーズの代表曲となったという。ソロはBG⇒ニコルス⇒ティーガーデンと続く豪華リレーである。若さと真剣さに溢れるBGと既に完成の域にあるティーガーデンのソロが対照的であるとする。ともかくBG、ティーガーデンのソロは聴き応えがある。
A-5.ダイナ
何年か前この録音を初めて聴いた時、これはディック・ミネのヒット曲ではなかったか。「ダイナ、私のこいびーと〜」というメロディははっきり覚えている。僕の父親がディック・ミネのファンだったので何度かテレビで聴いたことがあった。
大和氏は、悠揚迫らざるティーガーデンのソロに始まり、ラッシン、BGとソロが続くが、このBGのソロが軽快で躍動感に満ちているという。僕はやはりティーガーデンがすでに貫禄溢れるプレイぶりが素晴らしいと思う。4ビートの頭にビートを置くという珍しいリズムである。
| Trumpet & Band leader | … | レッド・ニコルス | Red Nichols | ||||||
| Trumpet | … | レオ・マッコンヴィル | Leo McConville | 、 | マニー・クライン | Mannie Klein | |||
| Trombone | … | ジャック・ティーガーデン | Jack Teagarden | 、 | グレン・ミラー | Glenn Miller | 、 | 不明 | Unknown |
| Clarinet | … | ピー・ウィー・ラッセル | Pee Wee Russell | ||||||
| Tenor sax | … | バド・フリーマン | Bud Freeman | ||||||
| Piano | … | ジョー・サリヴァン | Joe Sullivan | ||||||
| Banjo | … | トミー・フェライン | Tommy Feline | ||||||
| Bass | … | アーティー・ミラー | Artie Miller | ||||||
| Drums | … | デイヴ・タフ | Dave Tough |
AH-B面2曲目.ワシントン広場のバラ(Rose of Washington square)
サウンド的にはディキシーランドとスイングのちょうど中間のような気がする。ディキシー臭くしているのは、チャンチャカチャンチャカと奏でられるバンジョーだと思う。Tb〜Cl〜Ts〜Pと受け継がれるソロは、聴き応え十分で確かに腕達者を集めたセッションであることが分かる。
BGも証言しているように、レッド・ニコルスに呼ばれれば断れなかった。断るということは次のチャンスの芽を摘んでしまうということになってしまうからであろう。そんな事情も反映してこの時代、ニコルスのファイヴ・ぺニーズは当代一流のバンドの座を維持したのであろう。そしてこの1929年の録音を聴くとかなり完成度は高くなっていると感じる。やはり起用したメンバーが”当たり”であったのだろうか。