レッド・ニコルス 1929年

Red Nichols 1929

<Date&Place> … …1929年4月18日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … レッド・ニコルス・アンド・ヒズ・ファイヴ・ぺニーズ (Red Nchols and his five pennies)

Trumpet & Band leaderレッド・ニコルスRed Nichols
Trumpetレオ・マッコンヴィルLeo McConvilleマニー・クラインManny Klein
Tromboneジャック・ティーガーデンJack Teagardenグレン・ミラーGlenn Millerビル・トロンBill Trone或いはハーブ・テイラーHerb Taylor 
Clarinet , Alto & Baritone sax ベニー・グッドマンBenny Goodman
Alto sax不明Unknown
Tenor sax ベイブ・ラッシンBabe Russin
Pianoアーサー・シャットArthur Schutt
Guitarカール・クレスCarl Kress
Bassアーティー・ミラーArtie Miller
Drumsジーン・クルーパGene Krupa

ここでも有望な若者を多く起用している。シカゴ生まれのベニー・グッドマンは、1929年はその活躍の舞台をニューヨークに移していた。1月22日ニューヨークでベン・ポラックの“Ben’s bad boys”という7重奏団の録音にグレン・ミラーと共に参加している。そして次の録音も2月8日にニューヨークで行われたジャック・ぺティスのオーケストラの録音に参加している。ここではティーガーデンと一緒である。そして本録音があり、5月には録音場所は不明だがハーブ・ゴードンの録音に参加している。
シカゴアンズの一人ジーン・クルーパも1928年の暮れにレッド・マッケンジ―とともにニューヨークに登った。そのまま居続けたのかどうかは不明。ともかくBG、ティーガーデン、ミラー、クルーパを従えた録音は豪華と思うのは現代人の感覚で、当時としてはまだまだ売り出し中の若者だった。

<Contents> … 『レッド・ニコルス物語』(MCA-3012)&“Red Nchols and his five pennies”(Ace of Hearts AH-63)

A-4、B-1.インディアナIndiana
A-5.ダイナDinah

A-4、AH-B-2.インディアナ
解説の大和明氏によると、編曲はグレン・ミラーでスッキリとまとめ上げられており、ファイヴ・ぺニーズの代表曲となったという。ソロはBG⇒ニコルス⇒ティーガーデンと続く豪華リレーである。若さと真剣さに溢れるBGと既に完成の域にあるティーガーデンのソロが対照的であるとする。ともかくBG、ティーガーデンのソロは聴き応えがある。
A-5.ダイナ
何年か前この録音を初めて聴いた時、これはディック・ミネのヒット曲ではなかったか。「ダイナ、私のこいびーと〜」というメロディははっきり覚えている。僕の父親がディック・ミネのファンだったので何度かテレビで聴いたことがあった。
大和氏は、悠揚迫らざるティーガーデンのソロに始まり、ラッシン、BGとソロが続くが、このBGのソロが軽快で躍動感に満ちているという。僕はやはりティーガーデンがすでに貫禄溢れるプレイぶりが素晴らしいと思う。4ビートの頭にビートを置くという珍しいリズムである。

<Date&Place> … …1929年6月12日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … レッド・ニコルス・アンド・ヒズ・ファイヴ・ぺニーズ (Red Nchols and his five pennies)

 
Trumpet & Band leaderレッド・ニコルスRed Nichols
Trumpetレオ・マッコンヴィルLeo McConvilleマニー・クラインMannie Klein
Tromboneジャック・ティーガーデンJack Teagardenグレン・ミラーGlenn Miller不明Unknown
Clarinetピー・ウィー・ラッセルPee Wee Russell
Tenor saxバド・フリーマンBud Freeman
Pianoジョー・サリヴァンJoe Sullivan
Banjoトミー・フェラインTommy Feline
Bassアーティー・ミラーArtie Miller
Drumsデイヴ・タフDave Tough

<Contents> … “Red Nchols and his five pennies”(Ace of Hearts AH-63)

AH-B面2曲目.ワシントン広場のバラ(Rose of Washington square)
サウンド的にはディキシーランドとスイングのちょうど中間のような気がする。ディキシー臭くしているのは、チャンチャカチャンチャカと奏でられるバンジョーだと思う。Tb〜Cl〜Ts〜Pと受け継がれるソロは、聴き応え十分で確かに腕達者を集めたセッションであることが分かる。

BGも証言しているように、レッド・ニコルスに呼ばれれば断れなかった。断るということは次のチャンスの芽を摘んでしまうということになってしまうからであろう。そんな事情も反映してこの時代、ニコルスのファイヴ・ぺニーズは当代一流のバンドの座を維持したのであろう。そしてこの1929年の録音を聴くとかなり完成度は高くなっていると感じる。やはり起用したメンバーが”当たり”であったのだろうか。

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