ワーデル・グレイ 1946年

Wardell Gray 1946

ワーデル・グレイのプレイは以前ビリー・エクスタインのビッグ・バンドでのプレイを取り上げた。その後アール・ハインズのビッグ・バンドに加入して活動し、レコーディングにも参加していたが、その録音は残念ながら持っていない。そしてグレイは1946年後半にハインズ楽団を辞し、ロサンゼルスに移住し活動を開始する。そのごく初期の吹込みである。
厳しい批評で知られる評論家の粟村政昭氏をして、「レスター・ヤングの繊細な感覚にたくましさを加味したようなグレイのテナーは、ロリンズ以前最高のテナー・マンではないかと言われるほどに趣味の良い、自然の寛ぎとスイング感に満ちた立派なものであった」と言わしめるワーデル・グレイ。その彼の初期の貴重なコンボ演奏である。

[Wardell Gray/Easy swing]レコード・ジャケット

<Date & Place> … 1946年11月23日 ロスアンゼルス・ハリウッドにて録音

<Personnel> … ワーデル・グレイ・カルテット(Wardell Gray Quartet)

Band leader & Tenor saxワーデル・グレイWardell Gray
Pianoドド・マーマロサDodo Marmarosa
Bassレッド・カレンダーRed Callender
Drumsドク・ウエストHarold Doc West
Drums A-5.onlyチャック・トンプソンChuck Thompson

<Contents> … "Wardell Gray/Easy swing"(Contact record STD1032)

record1 A面1.デルズ・ベルDell's bells
record1 A面2.ワン・フォー・プレズOne for Prez
record1 A面3.私の彼氏The man I love
record1 A面4.イージー・スイングEasy swing
record1 A面5.ザ・グレート・ライThe great lie
[Wardell Gray/Easy swing]レコード・A面
「デルズ・ベル」
いかにもビ・バップ的な演奏である。バップ的なテーマを持ち、まずグレイ、続くマーマロサ、そしてカレンダーのソロといい新しい響きを持っている。
「ワン・フォー・プレズ」
正にバップである。先ずグレイのソロがいい。続くマーマロサもやりたかったバップを思い切り演っているという感じである。その後のカレンダーのソロ、続くグレイとマーマロサのユニゾンも新しい響きだ。
「私の彼氏」
超有名なスタンダード・ナンバーで、ゆったりとしたバラードであるが、これまでのどの演奏とも異なる新しい展開を繰り広げている。
「イージー・スイング」
ミディアム・テンポのスインギーなナンバー。グレイ、マーマロサ、カレンダーともモダンなソロで、注目を集めるのもよく分かる。
「ザ・グレート・ライ」
ミディアム・アップ・テンポのナンバー。グレイのソロに付けるマーマロサのバッキングもこれまでにないもので、ジャズの新時代到来を感じさせる。

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