ウィンギー・マノン 1936年

Wingy Manone 1936

これまで何度か登場しているウィンギー・マノン。今回は1936年の彼名義の録音を取り上げる。セッションは、36年4月と5月の2回行われたものだが、LPでは、日付順に並んでいない。全体的にみてこういう曲順の方が、LPとしての完成度が上がるとレコード会社側が判断したのであろう。
「30年代のコンボ・ジャズ」ジャケット

<Date&Place> … 1936年4月9日 ニュー・ヨークにて録音

<Personnel> … ウィンギー・マノン楽団 (Wingy Manone and his Orchestra)

Bandleader , Trumpet & Vocalウィンギー・マノンWingy Manone
Clarinetマッティ・マトロックMatty Matlockジョー・マーサラJoe Marsala
Clarinet & Tenor saxエディー・ミラーEddie Miller
Pianoコンラッド・ラノーConrad Lanoue
Guitarナッピー・ラメールNappy Lamare
String Bassアーティー・シャピロArtie Shapiro
Drumsレイ・ボデュークRay Bauduc

<Contents> … 「30年代のコンボ・ジャズ」(Victor RA-5325)

A面2.スインギン・アット・ザ・ヒッコリー・ハウスSwingin' at the hickory house
A面3.悩まされてTormented
A面6.ダラス・ブルースDallas blues
A面7.リズムRhythm saved the world
A-2.[スインギン・アット・ザ・ヒッコリー・ハウス]
このセッションが行われた当時ウィンギー・マノンは「ヒッコリー・ハウス」に出演していたようなので、それに因んだタイトルなのだろう。マノンのヴォーカル入り。冒頭のマノンのロング・トーンはキャッチ―だ。エディ・ミラーのTsソロが良い。
A-3.[悩まされて]
テンポを落とした曲で、ヴォーカル前のマノンのTpソロが聴き応えがある。ひと頃マノンは、アームストロングに似せて歌っていたような気がするがここでは、そう言った姿は見られない。
A-6.[ダラス・ブルース]
ファースト・テンポのブルース。マノンのヴォーカル入りで、Ts、Clがフューチャーされる。
A-7.[リズム]
トミー・ドーシー、ルイ・アームストロングなどが取り上げた当時のヒット曲。これもディキシーとスイングの折衷的な演奏である。
「30年代のコンボ・ジャズ」A面

<Date&Place> … 1936年5月8日 ニュー・ヨークにて録音

<Personnel> … ウィンギー・マノン楽団 (Wingy Manone and his Orchestra)

Bandleader , Trumpet & Vocalウィンギー・マノンWingy Manone
Clarinetマレイ・ウィリアムス? Williams
Alto saxトミー・メイスTommy Mace
Clarinet & Tenor saxエディー・ミラーEddie Miller
Pianoコンラッド・ラノーConrad Lanoue
Guitarカーメン・マストレンCarmen Mastren
String Bassアーティー・シャピロArtie Shapiro
Drumsサミー・ワイスSammy Weiss

このセッションのパーソネルでどうしてもわからないのがクラリネットの「マレイ・ウィリアムス」である。古いレコードで英文表記がない。『ジャズ人名辞典』にも載っていない。古いレコードで英文表記がない。「マレイ」は通常”Murray”かなと思うのだが、”Murray Williams”でググっても全く関連するようなものがない。レコードのライナーにはジョー・ヴェヌーティやジーン・クルーパなどに在団したとあるので、そちらのディスコグラフィーを見てもそれらしき人物が出てこないのである。そこで已むを得ずプロフィールは断念した。

<Contents> … 「30年代のコンボ・ジャズ」(Victor RA-5325)

A面1.パナマPanama
A面4.ヘジテイション・ブルースHesitation blues
A面5.ベイジン・ストリート・ブルースBasin street blues
A面8.シング・ミー・ア・スイング・ソングSing me a swing song
A-1.[パナマ]
ディキシーの名曲。実に楽しいナンバーに仕上がっている。ソロはCl、Tp。
A-4.[ヘジテイション・ブルース]
完全にディキシー風の演奏。マノンのヴォーカル入り。後にはマグシー・スパニアなども録音しているナンバーである。パーソネルには記載がないが、ヴァイブラフォンが入っている。
A-5.[ベイジン・ストリート・ブルース]
非常に有名なスタンダード・ナンバー。解説の油井正一氏は、ヴォーカルのスキャットの途中、突如「オー、キャプリ、…アイランド」といった辺りで、当時のファンは拍手喝さいを送った(ヒット曲に因む)ものであるという。
A-8.[シング・ミー・ア・スイング・ソング]
正にディキシーとスイングを混ぜ合わせたような作品。こういうナンバーが当時のマノンを代表するような演奏だったのだろう。

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