ドン・バイアス 1947年

Don Byas 1947

ほとんどのディスコグラフィーには、1946年10月18日にパリでオーケストラのメンバーによるカンパニーSwingの6トラックセッションが示されていますが、それはあり得ません。このセッションの日付が正しい唯一の情報源は、シャルル・ドゥローネの『The New Hot Discography』(1948年)、Salemann & VoglerのDon Byasのディスコグラフィー/ソログラフィー(1992年)、そしてフランスのCDに付随するディスコグラフィーChrono(lo)gical Classics 1009, Don Byas 1946(おそらくKurt Mohrによって編集された)です。

[Don Byas In Paris]レコード・ジャケット

<Date&Place> … 1947年1月6日 フランスにて録音

レコードの46年12月4日は誤り。

<Personnel> … ドン・バイアス・カルテット(Don Byas Quartet)

Band leader & Tenor saxドン・バイアスDon Byas
Pianoビリー・テイラー
Bassジャン・ブーシェJean Bouchety
Drumsビュフォード・オリヴァーBuford Oliver

<Contents> … "Don Byas In Paris"(Prestige 7598)

[Don Byas In Paris]レコード・A面
A面.浮気は辞めたAin't misbehavin'
A面.アイム・ビギニング・トゥ・シー・ザ・ライトI'm beginning to see the light
A面.身も心もBody and soul
A面.ロゼッタRosetta
A面.ブルー・アンド・センチメンタルBlue and sentimental

実にオーソドックスなテーナー・ワン・ホーン演奏で、バイアスの実力が発揮された作品集。

「浮気は辞めた」
ご存じファッツ・ウォーラーの名作。ピアノのイントロで始まり、バイアスがテーマを崩しながら吹き、そのままアドリブに入る。バイアスの後テイラーのソロは音数が多く上下動の激しい実にテクニカルなものだ。
「アイム・ビギニング・トゥ・シー・ザ・ライト」
この曲もテイラーのイントロから崩しながらのテーマ、バイアスのソロとなる。実に直球ど真ん中のオーソドックスな演奏である。続いてタイラーが短いソロを弾きテーマに戻る。
「身も心も」
ピアノのイントロからバイアスがテーマを崩しながら吹きアドリブ・スペースに入る。コールマン・ホウキンスの独演が有名だが、バイアスはホウキンスほどの豪放さはなく、スムースに吹き進んでいく。
「ロゼッタ」「
アール・ハインズ作のスイング時代のスタンダード。アップ・テンポのナンバーで、ドラムスのイントロで始まり、テナーがテーマを奏した後この時代としては珍しい長尺のドラムソロとなる。ビュフォード・オリヴァーのショウ・ケース。
「ブルー・アンド・センチメンタル」
一転してテンポを落としたバラードとなる。バイアスがテーマから短いアドリブを吹き、テイラーのソロとなる。続くバイアスのソロがこのセッションのハイライトとするのが常道だと思うが、意外に短く肩透かしを食らった感じがする。

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