アイク・ケベック 1944年
Ike Quebec 1944
この当時ブルーノートは、エドモンド・ホールやアート・ホーデスなど、ディキシーでもなければ、スイングでもバップでもない音楽を録音していた。スイング・ジャズの主流はビッグ・バンドだが、この40年代半ばになると、経営難から、かつては人気を誇ったオーケストラでも解散の憂き目を見ていた。そこでメンバーが仲間を誘ってスモール・コンボを結成し、よりモダンなコンセプトで演奏を行うようになっていた。その中で最大のホープがアイク・ケベックだった。ライオンがどうしてケベックと知り合ったかの記述はない。さらにケベックは、エリントンやベイシーといった有名バンドの出身ではないためか当時極端に過小評価された実力派と言われていたのだという。そこでライオンは彼のリーダー作を吹き込むことを決断する。こうしてライオンはケベックと知り合うことになるが、ケベックは、ハーレムのジャズ事情や新しい動きに通じていた。ライオンは、新しいジャズをクリエイトしていたミュージシャンには全く知己が無かった。そこでライオンはケベックと連れ立って、ニューヨーク中のジャズ・クラブに通い、そういった人々の演奏を自分で確かめていったのである。
<Date&Place> … 1944年7月18日 ニューヨークにて録音
<Personnel> … アイク・ケベック・クインテット(Ike Quebec quintet)
<Contents> … "JazzClassics/Swing hi-Swing lo"(Bluenote B-6507)&「ブルーノート SP時代」(TOCJ-5231〜38)
| A-1. | CD4-8. | タイニーズ・エクサ―サイズ | Tiny's exercise |
| CD8-1. | シーズ・ファニー・ザット・ウェイ | She's funny that way |
| A-2. | CD8-2. | ブルー・ハーレム | Blue harlem |
| CD4-9. | ブルー・ハーレム(別) | Blue harlem(alt.) |
| A-3. | | インディアナ | Indiana |
タイニーズ・エクサ―サイズ
ギターのタイニー・グライムスに因んだ曲であろう。ミディアム・アップ・テンポのナンバー。ソロは先ずケベック、このケベックの演奏はホンカーに近い。続いてのソロはラミレスで端正なソロを取っている。そしてヒントンの力強いソロからアンサンブルとなり、エンディングに向かう。。
シーズ・ファニー・ザット・ウェイ
ゆったりとしたスロウ・バラード。ケベックのメロディを崩したテーマからソロに入り、ラミレス、グライムスのリリカルなソロにつなげ、ケベックのエモーショナルなカデンツァで締め括る。
ブルー・ハーレム
ゆったりとしたスロウ・バラード。ソロはグライムスのエモーショナルで哀感こもったギターで始まり、ケベックにつなぐ。ケベックの悠揚迫らざるプレイぶりは聴き応えがあり、続くラミレスのソロも聴かせる。
インディアナ
ディキシー時代からの有名スタンダード・ナンバー。ここでもケベックは、ベン・ウエブスターを彷彿とさせる。
<Date&Place> … 1944年7月18日 ニューヨークにて録音
<Personnel> … アイク・ケベック・スイングテット(Ike Quebec swingtet)
<Contents> … "JazzClassics/Swing hi-Swing lo"(Bluenote B-6507)&「ブルーノート SP時代」(TOCJ-5231〜38)
| B-2. | CD8-3. | イフ・アイ・ハド・ユー | If I had you |
| B-4. | CD8-4. | マッド・アバウト・ユー | Mad about you |
イフ・アイ・ハド・ユー
アイシャム・ジョーンズ作のスタンダード・ナンバー。テンポをゆっくり取りじっくりと歌い込んでいる。ソロは、ケベック、グレン、ジョーンズ、再びケベック
マッド・アバウト・ユー
ゆったりとしたバラード・ナンバー。Tpのリードするアンサンブルからラミレスのソロに移る。しっとりとしたソロである。続くグレンのTbも美しい音色でムードを高めている。そしてケベック、ここではやや抑え気味のプレイがよい。続いてアンサンブルに入って終わる。
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