これまで色々なセッションに参加していたティーガーデンだが、この年は録音が少ない。どうもポール・ホワイトマンの楽団に加わっていたためかかと思われる。
| CD1-7. | ジャパニーズ・サンドマン | The Japanese sandman |
| CD1-8. | あなたは天使 | You’re a heavenly thing |
| CD1-9. | レストレス | Restless |
| CD1-10. | オールウェイズ | Always |
テディ・ウィルソンのブランズウィック・セッションは初録音から約2週間後の4月19日に第2回目の吹込みが行われた。グッド氏は、「ジャック・ティーガーデンが加わっている。彼は、ブロードウェイのパラダイス・レストランに出演中だったポール・ホワイトマン楽団で演奏していた。彼は録音当日に参加しただけだった―そしてビッグT(ティーガーデン)がBGのヴィクター・バンドと共演したのはこの時だけであった」と述べティーガーデンの参加が注目点としているが、野口氏は、CD1-7,8がフレッチャー・ヘンダーソンの、CD1-10はフレッチャーの弟ホレスの、CD1-9はヘンダーソン・スクールの優秀なアレンジャー、スパッド・マーフィのアレンジの初吹込みであることが注目としている。さすが野口氏の指摘の方が重要だと思う。グッド氏が注目するティーガーデンはCD1-8「あなたは天使」と次曲CD1-9「レストレス」で短いソロを取るだけで、演奏自体にそれほど影響はしていないような気がする。野口氏の解説を読んで、演奏を聴くと確かに前回セッションと比べてグッと良くなった気がする。
CD1-7.[ジャパニーズ・サンドマン]
タイトルは日本人である我々には気になるところであるが、以前にも登場したことがあり当時はなぜか”ジャパニーズ・サンドマン”がやって来て砂を撒くと眠くなるという言い伝えがあったという。ヘレン・ウォードのヴォーカル入り。
CD1-8.[あなたは天使]
この曲もヘレン・ウォードのヴォーカル入り。ティーガーデンがアンサンブルをリードし、ソロはBGの後Ts、BG、As、Pが短いソロを取る
CD1-9.[レストレス]
冒頭やわらかいサックスのアンサンブルの後ウォードのヴォーカルとなる。ティーガーデンが短いソロを取る。
CD1-10.[オールウェイズ]
ヴォーカルなしのインスト・ナンバー。BGのソロ後アンサンブルとなり、短いティーガーデンのソロが入りアンサンブルに戻る。
記載のあるもの
Trombone … ジャック・ティーガーデン(Jack Teagarden)
Sax … フランク・トランバウアー(Frank Trumbauer)
| A-6. | ノーボディーズ・スイートハート | Nobody's sweetheart now | 7月9日 |
| A-7. | 浮気はやめた | Ain't misbehavin' | 7月9日 |
| A-8. | アナウンサーズ・ブルース | Announcer's blues | 9月7日 |
A-6.[ノーボディーズ・スイートハート]
主役を務めるのはジャック・ティーガーデンである。ホットなプレイヤーと言われる面目躍如たるソロで、ペーソスと甘さの漂う歌ともども上々の出来。
A-7.[浮気はやめた]
合奏を挟んでティーガーデンが歌とソロを披露している。渋い声とフィーリングの良さは白人男性ジャズ・ヴォーカルの創始者と言われる所以である。完成の域に達したTbソロは貫禄十分である。
A-8.[アナウンサーズ・ブルース]
やや古めかしいがTpセクションに工夫を凝らした軽快なスイング・ナンバー。ソロはティーガーデンとトラウンバウアーで、後者はAsだと思われる。