ジェイ・マクシャン 1943年

Jay McShann 1943

ジェイ・マクシャン・オーケストラ名義のレコードのB面を今回は聴いていこう。実はこのB面にはチャー・リー・パーカーは加わっていない。このレコードを買う人の99%はA面に収められたチャーリー・パーカーの初期録音を聴くことが目的というジェイ・マクシャンにとっては大変失礼な、でも仕方ないかといったレコードである。そういう訳なのでB面を聴かないという人いるようだ。しかしパーカーのことは別にしても当時マクシャンのバンドは非常に人気があったという。それは何といってもジャンプするブルースバンドだったからである。マクシャンは、オクラホマの出身だが、カンサス・シティで活動していた。そしてベイシー・バンドがカンサス・シティを出て、ニューヨークに行ってから一、二を争う人気バンドになった。それはかのサヴォイ・ボールルームがマクシャンのバンドと約2か月間の出演契約を結んだことで分かる。、第二次世界大戦中に日本とは違いこういう曲がラジオなどで流されていたのである。文化の違いなのか国力の違いなのか?
マクシャンのバンドで注目されるプレイヤーとしては、Tpのウィリー・クック、レスター・ヤングに似た芸風なので「ヴァイス・プレス」(副大統領)と呼ばれたポール・クイニシェット辺りだろうか?

<Date&Place> … 1943年後半 多分ニュー・ヨークにて録音 何かのラジオ放送のようだ。

<Personnel probably> ジェイ・マクシャン楽団(Jay McShann and his Orchestra)

Band leader & Pianoジェイ・マクシャンJay McShann
Trumpetウィリー・クックWillie Cookウィリアム・"ジーピー"・ヒックマンWilliam "Jeepy" Hickmanジェシー・ジョーンズJesse Jonesボブ・メリルBob Merrillデイヴ・ミッチェルDave Mitchell
Tromboneジョー・タスウェル・ベアードJoe Taswell Bairdアルフォンソ・フックAlfonso Fookルディ・モリソンRudy Morrison
Alto saxジョン・ジャクソンJohn Jackson
Alto & Baritone saxルドルフ・デニスRudolph Dennis
Tenor saxジョン・"フラップ"・ダンジーJohn "Flap" Dungeeポール・クイニシェットPaul Quinichette
Bassジーン・ラミ―Gene Ramey
Drumsジェイムズ・スキナーJames Skinner
Vocalウォルター・ブラウンWalter Brown

<Contents> … 「ジェイ・マクシャン・オーケストラ/アーリー・バード」(ITJ-70069)

B面
1.ユー・セイ・フォワード、アイル・マーチYou say forward , I'll march
2.ロンリー・ボーイ・ブルースLonely boy blues
3.ヴァイン・ストリート・ブギーVine street boogie
4.ジャンプ・ザ・ブルースJump the blues
5.ワン・オクロック・ジャンプOne O'clock jump
6.ボトル・イットBottle it
7.スウィート・ジョージア・ブラウンSweet Georgia brown
8.ラップ・ユア・トラブルズ・インドリームスWrap your troubles in dreams
9.ワン・オクロック・ジャンプOne O'clock jump

1.「ユー・セイ・フォワード、アイル・マーチ」
スインギーなナンバー。アンサンブルも素晴らしくTsソロ、マクシャンのPソロなどがフューチャーされる。
2.「ロンリー・ボーイ・ブルース」
アンサンブルのイントロの後Asソロが入り、ウォルター・ブラウンのヴォーカル、オブリガードはミュートTp。伴奏のオーケストラは、ロックン・ロールそのものである。
3.「ヴァイン・ストリート・ブギー」
マクシャンをフューチャーしたゴキゲンなブギ・ウギ・ナンバー。これはダンスも盛り上がろうというものである。ジーン・ラミ―のBソロも聴きものである。最後は常套手段リフで盛り上げて終わる。
4.「ジャンプ・ザ・ブルース」
マクシャンのPによるイントロから始まるジャンプ・ナンバー。ソロはAs、ホンカ−っぽいTs、Tp、Pそしてリフ・アンサンブルへと続く。
5.「ワン・オクロック・ジャンプ」
ご存知カウント・ベイシー楽団の大ヒット曲。マクシャンもテーマに使っていたようだ。
6.「ボトル・イット」
これもホットなブルース・ナンバー。ソロは例のホンキングTs、続いてAs、Pからアンサンブルへ移る。
7.「スウィート・ジョージア・ブラウン」
スタンダード・ナンバー。アップ・テンポで演奏される。Tsがフューチャーされる。
8.「ラップ・ユア・トラブルズ・インドリームス」
これもスイング時代に流行ったナンバー。ソロはP、Ts、Tpの短いソロがたびたび出てくる。
9.「ワン・オクロック・ジャンプ」
テーマ曲突然ギター・ソロが飛び出し、続いてTsソロが入る。ギター・ソロを弾いているのはレス・ポール(Les Paul)で後に大スターとなる人物である。

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