ジェイ・マクシャン・オーケストラ名義のレコードのB面を今回は聴いていこう。実はこのB面にはチャー・リー・パーカーは加わっていない。このレコードを買う人の99%はA面に収められたチャーリー・パーカーの初期録音を聴くことが目的というジェイ・マクシャンにとっては大変失礼な、でも仕方ないかといったレコードである。そういう訳なのでB面を聴かないという人いるようだ。しかしパーカーのことは別にしても当時マクシャンのバンドは非常に人気があったという。それは何といってもジャンプするブルースバンドだったからである。マクシャンは、オクラホマの出身だが、カンサス・シティで活動していた。そしてベイシー・バンドがカンサス・シティを出て、ニューヨークに行ってから一、二を争う人気バンドになった。それはかのサヴォイ・ボールルームがマクシャンのバンドと約2か月間の出演契約を結んだことで分かる。、第二次世界大戦中に日本とは違いこういう曲がラジオなどで流されていたのである。文化の違いなのか国力の違いなのか?
マクシャンのバンドで注目されるプレイヤーとしては、Tpのウィリー・クック、レスター・ヤングに似た芸風なので「ヴァイス・プレス」(副大統領)と呼ばれたポール・クイニシェット辺りだろうか?
| Band leader & Piano | … | ジェイ・マクシャン | Jay McShann | ||||||||||||
| Trumpet | … | ウィリー・クック | Willie Cook | 、 | ウィリアム・"ジーピー"・ヒックマン | William "Jeepy" Hickman | 、 | ジェシー・ジョーンズ | Jesse Jones | 、 | ボブ・メリル | Bob Merrill | 、 | デイヴ・ミッチェル | Dave Mitchell |
| Trombone | … | ジョー・タスウェル・ベアード | Joe Taswell Baird | 、 | アルフォンソ・フック | Alfonso Fook | 、 | ルディ・モリソン | Rudy Morrison | ||||||
| Alto sax | … | ジョン・ジャクソン | John Jackson | ||||||||||||
| Alto & Baritone sax | … | ルドルフ・デニス | Rudolph Dennis | ||||||||||||
| Tenor sax | … | ジョン・"フラップ"・ダンジー | John "Flap" Dungee | 、 | ポール・クイニシェット | Paul Quinichette | |||||||||
| Bass | … | ジーン・ラミ― | Gene Ramey | ||||||||||||
| Drums | … | ジェイムズ・スキナー | James Skinner | ||||||||||||
| Vocal | … | ウォルター・ブラウン | Walter Brown |
| B面 | ||
| 1. | ユー・セイ・フォワード、アイル・マーチ | You say forward , I'll march |
| 2. | ロンリー・ボーイ・ブルース | Lonely boy blues |
| 3. | ヴァイン・ストリート・ブギー | Vine street boogie |
| 4. | ジャンプ・ザ・ブルース | Jump the blues |
| 5. | ワン・オクロック・ジャンプ | One O'clock jump |
| 6. | ボトル・イット | Bottle it |
| 7. | スウィート・ジョージア・ブラウン | Sweet Georgia brown |
| 8. | ラップ・ユア・トラブルズ・インドリームス | Wrap your troubles in dreams |
| 9. | ワン・オクロック・ジャンプ | One O'clock jump |
1.「ユー・セイ・フォワード、アイル・マーチ」
スインギーなナンバー。アンサンブルも素晴らしくTsソロ、マクシャンのPソロなどがフューチャーされる。
2.「ロンリー・ボーイ・ブルース」
アンサンブルのイントロの後Asソロが入り、ウォルター・ブラウンのヴォーカル、オブリガードはミュートTp。伴奏のオーケストラは、ロックン・ロールそのものである。
3.「ヴァイン・ストリート・ブギー」
マクシャンをフューチャーしたゴキゲンなブギ・ウギ・ナンバー。これはダンスも盛り上がろうというものである。ジーン・ラミ―のBソロも聴きものである。最後は常套手段リフで盛り上げて終わる。
4.「ジャンプ・ザ・ブルース」
マクシャンのPによるイントロから始まるジャンプ・ナンバー。ソロはAs、ホンカ−っぽいTs、Tp、Pそしてリフ・アンサンブルへと続く。
5.「ワン・オクロック・ジャンプ」
ご存知カウント・ベイシー楽団の大ヒット曲。マクシャンもテーマに使っていたようだ。
6.「ボトル・イット」
これもホットなブルース・ナンバー。ソロは例のホンキングTs、続いてAs、Pからアンサンブルへ移る。
7.「スウィート・ジョージア・ブラウン」
スタンダード・ナンバー。アップ・テンポで演奏される。Tsがフューチャーされる。
8.「ラップ・ユア・トラブルズ・インドリームス」
これもスイング時代に流行ったナンバー。ソロはP、Ts、Tpの短いソロがたびたび出てくる。
9.「ワン・オクロック・ジャンプ」
テーマ曲突然ギター・ソロが飛び出し、続いてTsソロが入る。ギター・ソロを弾いているのはレス・ポール(Les Paul)で後に大スターとなる人物である。