ラッキー・トンプソン 1944年

Lucky Thompson 1944

ラッキー・トンプソンは、1942年高校卒業後にアースキン・ホーキンスのバンドへ加入したのを皮切りに、ライオネル・ハンプトンや、ドン・レッドマン、ラッキー・ミリンダーと言ったスイング・バンドやディジー・ガレスピー、チャーリー・パーカーの在籍していたビリー・エクスタインと言ったバップ志向のバンドでも活動し、正にスイング=バップの中間、プレイ・スタイルもコールマン・ホウキンスとレスター・ヤングの中間を行くようなスタイルで、しかもその創り出すユニークなフレイジングは一種独特のものがあった。そんな彼の僕の持っている最も最初にものが、徴兵令に違反したかどで逮捕されたカウント・ベイシーに加わった時の録音である。

<Date&Place> … 1944年12月23、27日 シカゴ・リンカーン・ホテルからの放送音源

<Personnel> … カウント・ベイシー・アンド・ヒズ・オーケストラ(Count Basie and his Orchestra)

Band leader & Pianoカウント・ベイシーCount Basie
Trumpetエド・ルイスEd Lewisジョー・ニューマンJoe Newmanハリー・エディソンHarry Edisonアル・キリアンAl Killian
Tromboneディッキー・ウエルズDickie Wellsテッド・ドネリーTed Donnellyイーライ・ロビンソンEli Robinsonルイ・テイラーLouis Taylor
Alto Saxアール・ウォーレンEarl Warrenジミー・パウエルJimmy Powell
Tenor Saxバディ・テイトBuddy Tateラッキー・トンプソンLucky Thompson
Clarinet , Alto & Baritone Saxルディ・ラザフォードRudy Rutherford
Guitarフレディ・グリーンFreddie Greene
Bassロドニー・リチャードソンRodney Richardson
Drumsシャドウ・ウィルソンShadow Wilson

前回4月から
Tenor Sax … レスター・ヤング ⇒ ラッキー・トンプソン
Drums … ジョー・ジョーンズ ⇒ シャドウ・ウィルソン
二人の不在については、上記に触れた。

<Contents> … "The Basie special"(Everybodys EV-3004)

A-5.スイング・シフトSwing shift12月23日
A-6.ビーヴァー・ジャンクションBeaver junction12月23日
A-7.カンサス・シティ・ストライドKansas city stride12月23日
A-8.イッツ・サンド・マンIt's sand man12月23日
B-1.ブルー・ルーム・ジャンプBlue room jump12月23日
B-2.タップス・ミラーTaps miller12月27日
「スイング・シフト」
アップ・テンポのナンバーで、アンサンブルから短いベイシー、アンサンブルを挟んでニューマン(ミュートTp)、アンサンブルを挟んでテイト(Ts)とソロをつなぐが、ソロは短く、アンサンブルを中心にしている感じがする。途中で不自然にフェイド・アウトする。
「ビーヴァー・ジャンクション」
ハリー・エディソンの作。ミディアム・テンポの曲で、アンサンブルからエディソン(Tp)、ベイシー、ウエルズ(Tb)とソロを取り、アンサンブルに戻す。
「カンサス・シティ・ストライド」
Tbのウエルズの作。ベイシーのイントロで始まる。アンサンブルに入り、ソロはベイシー、パウエル(As)、エディソン(Tp)、ラザフォード(Cl)。アンサンブルのバックで叩きまくり、シャドウ・ウィルソンが存在感を出している。

「イッツ・サンド・マン」
これもメンバーのエド・ルイス(Tp)の作。ソロは短くエディソン、ベイシー、テイト、ベイシーが登場する。
「ブルー・ルーム・ジャンプ」
ベイシーのイントロからテイト(Ts)のソロに入り、続いてアンサンブル、アンサンブルをバックにしたエディソン(Tp)、ベイシー、そして新加入のトンプソンのTsに移る。トンプソンのソロはベン・ウエブスター風である。そしてロドニー・リチャードソンのベースを強調してエンディングに向かう。
「タップス・ミラー」
ベイシーの作。ソロのバックでミュート・ブラスがアクセントをつけるのが面白い。アンサンブルからパウエル(As)、テイト(Ts)、エディソン(Tp)、ウエルズ(Tb)、トンプソン(Ts)とソロをつなぐ。しかしさすがにベイシー楽団のアンサンブルは迫力満点で凄味さえ感じる。

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