ミルドレッド・ベイリー 1942年
Mildred Bailey 1941
今回はミルドレッド・ベイリーの1942年の録音を聴いていこう。音源は二つ、ヴィクターから出ていた「ミルドレッド・ベイリー/ザ・ロッキン・チェア・レイディー」(MCA -3050)と"Mildred Bailey/Her greatest performance"(Columbia JC3L-22)です。
<Date&Place> … 1942年2月12日 ニューヨークにて録音
<Personnel> … ミルドレッド・ベイリー(Mildred Bailey)
レコード解説の出谷啓氏によると、伴奏はハリー・ソスニック(Harry Sosnik)楽団ということになっているという。このメンバーを見ると、「ハリー・ソスニックって誰?」という感じがするが。ともかくメンバーのうち3人が拙HP初登場である。クラリネットの二人ジミー・ライテルとサル・フランツェラ、ベースのチャーリー・バーバーである。ライテルは経歴から見ればディキシー系の人と思われるし、ベースのバーバーはググっても何も出てこない人である。真珠湾攻撃から約3か月、戦争が本格化する中、メンバー集めも大変だったのだろうと思われる。
<Contents> … 「ミルドレッド・ベイリー/ザ・ロッキン・チェア・レイディー」(MCA -3050)
| B面3. | ホエアレバー・ユー・アー | Wherever you are |
| B面4. | アイ・シンク・オブ・ユー | I think of you |
| B面5. | モア・ザン・ユー・ノウ | More than you know |
B面3.「ホエアレバー・ユー・アー」
ミディアム・スロウのバラードで、ヴォーカルの間にTbソロが入るが、ほとんどテーマを吹くだけである。ジャズ的な魅力には乏しいナンバー。
B面4.「アイ・シンク・オブ・ユー」
ジャック・エリオットとドン・マーコットの共作ということになっているが、実際はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番第2楽章であるという。この曲も間奏にTbとちょっとだけClが入るが、アドリブはない。
B面5.「モア・ザン・ユー・ノウ」
ヴィンセント・ユーマンス作のメロウなバラード。ミルドレッドは以前にも録音しているそうで、今回は2度目に当たる。間奏はTpとTbだが、アドリブはなく当時のポップス・ナンバーとしてレコーディングしたのであろう。
<Date&Place> … 1942年3月15日 ニューヨークにて録音
<Personnel> … レッド・ノーヴォ・アンド・ヒズ・オーケストラ(Red Norvo and her orchestra)
<Contents> … "Mildred Bailey/Her greatest performance"(Columbia JC3L-22)
Record3 B面4.「アーサー・マレイ・トート・ミー・ダンシング・イン・ア・ハリー」(Arthur Murray taught me dancing in a hurry)
タイトルは直訳すると、「アーサー・マレイが私に簡単に踊れるコツを教えてくれた」というような意味だと思う。では、アーサー・マレイとは誰なんだろうとググってみると、1895年生まれのダンサーであり、ダンス・スタジオ・チェーンの経営者であったようだ。しかしもう少しググるとこの曲は映画「ザ・フリーツ・イン(The fleet's in)の主題歌か挿入歌だったようである。
メンバー的には、御大のノーヴォ、ピアノのキチスを除いて全員初登場。隠れた人材を発掘したのかミュージシャンが足りなかったのか
ミルドレッドはヴァ―スから歌っている。主旋律はマンボのリズム軽快なノリで歌のうまさを見せつける。ちょっと彼女にしては異色作なのではないか。
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