マグシー・スパニア 1944年
Muggsy Spanier 1944
マグシー・スパニアの1944年の録音は、僕が持っているだけでも結構たくさんあった。
<Date&Place> … 1944年4月15日 ニューヨークにて録音
<Personnel> … マグシー・スパニアと彼のラグタイマーズ(Muggsy Spanier and his ragtimers)
<Contents> … "Muggsy Spanier/Pee Wee speaks"(History 20.3005-HI)&「ボビー・アンド・マグシー/ホーン・ア・プレンティ」(Commodore K23P-6632)
| CD2-1. | | アングリー | Angry |
| CD2-2. | record A-3. | ウェアリー・ブルース | Weary blues |
| CD2-3. | | スナッグ・イット | Snag it |
| CD2-4. | record A-4. | アリス・ブルー・ガウン | Alice blue gown |
Commodore Recordsへの録音である。Pのディック・キャリーはトランペットも吹くという多芸な人。この時期は兵役についていたはずだが、休みを取れた日にはレコーディングなどに参加していたようだ。
「アングリー」
マグシーのリードするアンサンブルで始まり、最初のソロはラッセルが取る。続いてモールが取り、マグシーのリードするアンサンブルとなり、短いグラウソのソロが入り終わる。マグシーのソロはない。
「ウェアリー・ブルース」
この曲もマグシーのリードするアンサンブルで始まり、最初のソロはキャリー、続いてラッセル。再びマグシーのリードするアンサンブルとなり、短いグラウソのソロが入り終わる。この曲でもマグシーのソロはない。
「スナッグ・イット」
ブルース・ナンバーである。アンサンブルの後最初のソロはモール、続いてマグシーのソロとなる。ここではミュートを付けて吹いている。続いてラッセル、再びマグシーがリードするアンサンブルとなる。リフ風のバックにラッセルが短いソロを吹いてエンディングに向かう。
「アリス・ブルー・ガウン」
この曲もマグシーのリードするアンサンブルで始まり、最初のソロはキャリー、続いてマグシーのソロとなる。ここでもミュートを付けて吹いている。そしてラッセルからマグシーがリードするアンサンブルとなって終わる。全体を通してマグシーが元気なのがうれしい。
<Date&Place> … 1944年4月22日 ニューヨーク
<Personnel> … マグシー・スパニアと彼のラグタイマーズ(Muggsy Spanier and his ragtimers)
<Contents> … "Muggsy Spanier/Pee Wee speaks"(History 20.3005-HI)&「栄光のコンドン・ジャズ」(XM-34-MSD)
| CD2-5. | | スイート・ロレイン | Sweet Lorraine |
| CD2-6.&CD1-13. | B面4. | オー・レディ・ビー・グッド | Oh, lady be good |
| CD2-7. | | シュガー | Sugar |
| CD2-8. | | 9月の雨 | September in rain |
低音部にトロンボーンではなくバリトン・サックスを加えているところが異色である。
「スイート・ロレイン」
マグシーのリードするアンサンブルで始まり、最初のソロはキャサレスのBs、そしてキャリー、ラッセルと続き、マグシーがリードするアンサンブルとなって終わる。キャリーのソロがいい。
「オー・レディ・ビー・グッド」
何故かCDでは、1枚目と2枚目と同じものが入っている。まずソロを取るのはラッセル(Cl)で、続いて大将のマグシーに渡し、そしてキャサレス(Bs)のソロとなる。マグシーはアンサンブルはオープンで吹き、ソロはミュートをかけている。マグシーの演奏は活気があり、輝かしい音色を響かせている。それに釣られてかラッセル、キャサレス共に聴き応えのあるプレイをしている。
「シュガー」
キャサレスがイントロを吹く。テンポを落としたメロウなナンバー。アンサンブルの後のソロも最初にキャサレスが取る。アンサンブルを挟んで、ラッセルが取るが変化球過ぎて余り好きになれない。キャサレスのリードするアンサンブルで終わる。
「9月の雨」
マグシーのリードするアンサンブルで始まる。最初のソロはラッセル、続くマグシーはオープンでソロを取っている。このソロは歌心がある。続くキャリーもメロディアスでなかなか良い。そしてマグシーがリードするアンサンブルとなり、短いキャサレスのソロを挟んで終わる。
<Date&Place> … 1944年8月26日 ニューヨーク・タウンホールにて録音
<Personnel> … エディ・コンドン・オールスターズ(Eddie Condon Allstars)
マグシー・スパニア、ジョー・マーサラ、アート・ホーデス、ジーン・クルーパと新顔が加わり、オール白人で行われる。
<Contents> … 「エディ・コンドン・オール・スターズ 1944」(UPS-2255〜59-B)
| record3 A面1. | カリフォルニア・ヒア・アイ・カム | California here I come |
| record3 A面2. | アイ・ノウ・ザット・ユー・ノウ | I know that you know |
| record3 A面3. | ビール・ストリート・ブルース | Beale street blues |
| record3 A面4. | ダイナ | Dinah |
| record3 A面5. | クラリネット・ジャム | Clarinet jam |
| record3 A面6. | スーン | Soon |
| record3 A面7. | インプロンプツ・アンサンブル | Impronptu ensemble |
「カリフォルニア・ヒア・アイ・カム」も、途中から始まる。カミンスキーがリードするアンサンブルからキャサレス、ラッセル、ハリスとソロをつなぐ。
「アイ・ノウ・ザット・ユー・ノウ」は、ヴィンセント・ユーマンスの傑作。Ciのマーサラをフューチャーしている。クルーパも実にらしいはりきったプレイで盛り上げる。
「ビール・ストリート・ブルース」は、ホーデスのソロ・ナンバー。しっかりと大地に根を下ろしたような本物のブールスだという。所々ブギ・ウギを盛り込みながら黒っぽく弾きこなしている。
「ダイナ」は、日本ではディック・ミネの持ち歌。古いミュージカル・ナンバーで、軽快なテンポから一旦スロウに落とし、渋いスパニアがミュート・プレイを聴かせ、テンポを戻し、ラッセル、キャサレス、ハリス、スパニアとソロを回す。
「クラリネット・ジャム」は、BsからClに持ち替えたキャサレス、ラッセル、マーサラという3本のClの競演作。どう演者を聴き分けるかというと、油井氏によれば、一番ひねくれているのがラッセルで、一番素直なのがキャサレス、中間がマーサラなのだという。
「スーン」は、ガーシュインの作。ハケットがメロディをやさしくしみじみと歌い上げる。続くPソロはシュレーダーか?再びハケットに戻って締め括る。
「インプロンプツ・アンサンブル」は、恒例のジャム大会。シュレーダー、キャサレス、マーサラ、ハケット、ハリス、カミンスキー、ラッセル、スパニアと続き再度シュレーダー、キャサレス、マーサラ、ハケット、ハリス、ハガート(B)、カミンスキー、マーサラ、リフによるアンサンブル、クルーパからアンサンブルで終わる。これだけのメンツが揃えたソロ競演はここでしか聴けない。
<Date&Place> … 1944年9月27日 ニュー・ヨークにて録音
<Personnel> … マグシー・スパニアと彼のラグタイマーズ(Muggsy Spanier and his ragtimers)
<Contents> … "Muggsy Spanier/Pee Wee speaks"(History 20.3005-HI)&「ボビー・アンド・マグシー/ホーン・ア・プレンティ」(Commodore K23P-6632)
| CD1-14. | record A-6. | メンフィス・ブルース | Memphis blues |
| CD2-9. | record A-5. | スイート・スー・ジャスト・ユー | Sweet Sue , just you |
| CD2-10. | record A-7. | リヴァーサイド・ブルース | riverside blues |
| CD2-11. | | ロゼッタ | Rosetta |
このセッションでのマグシーのコルネットの音色がこれまでとは異なるような気がする。ちょっと荒くなったような気がする。
「メンフィス・ブルース」
同一セッションの1曲だけ1枚目のCDに入っている。どうしてこういうトラップを仕掛けるのか不思議である。高らかに吹き上げるマグシーのイントロから始まるブルース。声を交えたような不思議な音でソロを取っているのはラッセルであろう。こういう変化球は好ましくないと思う。続くマグシーはオープンでいいつも以上にエモーショナルに吹き上げ、端正なシュレーダー、モールのソロからマグシーのリードするアンサンブルとなる。
「スイート・スー・ジャスト・ユー」
マグシーのリードするアンサンブルで始まり、シュレーダー、リッチモンド、ラッセル、マグシー、モールとソロが続き、マグシーのリードするアンサンブルとなる。
「リヴァーサイド・ブルース」
アンサンブルからラッセルのソロとなる。続いてマグシーのミュート・ソロ、リッチモンド、シュレーダーと1コーラスずつ取りアンサンブルとなる。
「ロゼッタ」
アール・ハインズの作。アンサンブルの後最初にラッセル、続いてマグシー(オープン)、モール、アンサンブルを挟んでリッチモンドがソロを取りアンサンブルとなる。
<Date&Place> … 1944年10月17日 ニュー・ヨークにて録音
<Personnel> … マグシー・スパニアと彼のVディスク・オールスターズ(Muggsy Spanier and his V-disc all-stars)
<Contents> … 「マグシー・スパニア/ディキシーランド・ホーン」(ELEC record KV-121)&"Muggsy Spanier/Pee Wee speaks"(History 20.3005-HI)
| A面1. | CD2-14. | ジャズ・ミー・ブルース | Jazz me blues |
| A面2. | CD2-16. | パットのブルース | Pat's blues |
| A面3. | CD2-15. | ピーウィー・スピークス | Pee Wee speaks |
| A面4. | CD2-12. | ザッツ・ア・プレンティ | That's a plenty |
| A面5. | CD2-13. | スクイーズ・ミー | Squeeze me |
大戦中戦地の兵士への慰問のために作られたV-discへの吹込みである。その貴重な音源を、以外にもエレック・レコードがレコード化している。
「ジャズ・ミー・ブルース」
レコードには紹介のアナウンスが入っている。ディキシーの定番曲で、マグシーのリードするアンサンブルから、最初にラッセルがソロを取り、ステイシーにつなぐ。そしてマグシーがオープンでソロを取り、マクガリティ、リッチモンドと続き、マグシーのリードするアンサンブルへと戻る。
「パットのブルース」
スロウなナンバーで、ピアノのイントロから口笛がメロディを吹く。この口笛はハガートだという。最初のソロはホワイト(Gt)、続いてマグシーがミュートでソロを取り、ラッセル、マクガリティとソロが続いた後で、ウェットリングがテンポを上げ、アンサンブルとなって終わる。
「ピーウィー・スピークス」
最初にマグシーがラッセルを歌手として紹介しているらしい。マグシーの素晴らしいブルース・ソロから始まり、マクガリティのソロの後ラッセルのヴォーカルとなる。マグシーにオブリガードを付けてもらうとは贅沢である。そしてマグシーのミュート・ソロ、リッチモンド、ステイシーのソロが入り、マグシーのリードするアンサンブルとなる。
「ザッツ・ア・プレンティ」
ディキシーのスタンダード・ナンバー。アンサンブルの後リッチモンドのスムースなソロ、切れ味の良いステイシーのソロ、豪快なマクガリティのソロそしてマグシーのシャープなミュート・ソロ、そしてラッセルと繋ぎ、マグシーのリードするにぎやかなアンサンブルで盛り上げて終わる。
「スクイーズ・ミー」
ファッツ・ウォーラー作。少しテンポを落としたナンバーで、アンサンブルの後ステイシーのリリカルなソロ、マグシーのエモーショナルなオープン・ソロ、ラッセルのソロと続き、アンサンブルとなる。
<Date&Place> … 1944年12月7日 ニュー・ヨークにて録音
<Personnel> … マグシー・スパニアと彼のラグタイマーズ(Muggsy Spanier and his ragtimers)
<Contents> … "Muggsy Spanier/Pee Wee speaks"(History 20.3005-HI)&「ボビー・アンド・マグシー/ホーン・ア・プレンティ」(Commodore K23P-6632)
CD1-15.&record A-8.「ホイッスリン・ザ・ブルース」(Whistlin' the blues)
ピアノのイントロから口笛がメロディを吹く。これは前セッションでも口笛を披露しているハガートであろう。そしてマグシーのリードするアンサンブルからまずソロを先発するのは、ラッセル、続いてマクガリティ、ブレークが入り、アンサンブルを挟んで再び口笛が入り、エンディングとなる。
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