1943年のエリントンです。この1943年は戦時下、その影響を受けながらさらにAFM(アメリカ音楽家連合会)のストにより、1942年8月1日から44年11月30日までレコードの吹込みが停止するという状況でした。このためエリントン楽団も、メジャー・レーベルへの録音はなくなります。ではこの時期エリントン楽団の録音が全く無いのかというとこれがたくさんあるのです。エリントン楽団の人気のほどが分かりますね。
この年デュークはまず1月23日、初めてカーネギー・ホールに出演します。当時のカーネギー・ホールはクラシックの殿堂であり、音楽界の権威の象徴でした。38年ベニー・グッドマンのコンサートとジョン・ハモンド氏主宰で”From spiritual to swing”コンサートが行われ、大成功を収めました。このことがカーネギー・ホールの扉を開きやすくしたのでしょうか?黒人ジャズ・バンドが演奏会を開くことは画期的なことでした。
後に毎年のようにカーネギー・ホールでコンサートを開き、多分同ホールで最もコンサートを開いたジャズ・ミュージシャンと思われるエリントンですが、その第1回目のコンサートは、1943年1月23日、第二次世界大戦の最中に行われます。カーネギー・ホールでのジャズ・コンサートと言えば、先のベニー・グッドマンが1938年1月16日に開催したものが思い出されます。その時クーティー・ウィリアムス、ジョニー・ホッジス、ハリー・カーネイという3人の主力エリントニアンが出演しました。当のエリントンも出演を求められましたが、「いずれ自身のバンドでカーネギー・ホールには登場したい」と言って断っています。「デューク」の気高い矜持が見られますね。そしてデュークは最前列のボックス席でこのコンサートを聴いていたと言います。それから5年が経ち、ついにデューク・エリントンが自身のバンドを引き連れて、カーネギー・ホールのステージに立ったのです。
ベニー・グッドマンがカーネギー・ホールでコンサートを開くまでの経緯は、「ベニー・グッドマン 1938年」に書きましたが、どのような経緯でデュークの出演が決まったかは、詳しくは不明です。ただこのコンサートは、デュークも自身のキャリアにおいて重要なものと考えていたのでしょう、自身の自伝においてP182の途中からP184の初めにかけて、特に論争を引き起こした「ブラック、ブラウン、ベージュ」を中心に記述しています。写真左は、カーネギー・ホールでのリハーサル風景。
多分そのころデュークは、アーヴィング・ミルズと袂を分かち、ウィリアム・モリス・エージェンシー(William Morris Agency)と契約していたのでしょう。デュークは次のように書いています。「ある日、ウィリアム・モリス・ジュニアが言うには、『長い作品を書いてほしいんだ。カーネギー・ホールで上演するやつだ』そんなわけで、書いたのが、組曲『ブラック・ブラウン・アンド・ベージュ』で、1943年1月23日、カーネギー・ホールの立見席以外満員の観客の前で初演され、圧倒的な成功を収めた。このコンサートの収益金はたまたまロシア戦争救済基金に充てられた。」確かに右のステージ写真を見ると、ステージ上まで観客が入っています。これは、ベニー・グッドマンの時と同じですね。また当時大戦では、ロシア(実際はソ連)とは、同じ連合国の同盟国であり、アメリカはソ連にも支援していました。
柴田浩一著『デューク・エリントン』によれば、この時の演奏はプレスティッジが同時録音したとありますが、プレスティッジ・レコードの設立は1949年であり、録音できるはずがありません。調べてみると、録音したのはカーネギー・ホールの技術者で、78回転アセテート・ディスクにプライベート録音を行っていたのです。また、エリントン自身「この組曲は、57分の長さだったので、レコーディングに際して、78回転アルバム4面にカットしなければならなかった」と書いています。多分演奏しながら、アセテート盤の取り換えを見ていたのでしょう。この辺りの録音の件も、BGと似ています。これではAFMのストとは無関係ですね。そしてこの海賊版がコレクターの間で出回っていました。そして最終的には1977年にプレスティッジが完全版をLPでリリースし、ようやく一般の人々が音楽を聴くことができるようになりました。
このコンサートの演目における肝は、何といっても組曲『ブラック・ブラウン・アンド・ベージュ』で、デューク自身「大変な論争を引き起こした」と書いています。『ブラック・ブラウン・アンド・ベージュ』は、コネチカット州ハートフォードで作曲をはじめたそうで、1942年12月映画「ザ・キャット・ウーマン」の合間にも書き続けたと書いています。当時はまだトーキーも普及しておらず、音楽は実際のバンドが演奏していたのでしょうか?いずれにしろ、1か月前でもまだ書き継いでいたことが分かります。
右がプレスティッジが1977年にリリースした完全版LPレコードのジャケットです。3枚組です。僕の記憶が正しければ、このレコードは日本盤は出ていないと思います。レコードだけではなく、CDは出ているはずです。
| Band leader & Piano | … | デューク・エリントン | Duke Ellington | ||||||
| trumpet | … | レイ・ナンス | Ray Nance | 、 | レックス・スチュアート | Rex Stewart | 、 | ハロルド・ベイカー | Harold "Shorty" Baker |
| Trombone | … | ジョー・"トリッキー・サム"・ナントン | Joe "Tricky Sam" Nanton | 、 | ローレンス・ブラウン | Lawrence Brown | |||
| Valve‐Trombone | … | ファン・ティゾール | Juan Tizol | ||||||
| Clarinet | … | チャウンシー・ホウトン | Chauncey Haughton | ||||||
| Clarinet & Alto sax | … | オットー・ハードウィック | Otto Hardwick | ||||||
| Soprano & Alto sax | … | ジョニー・ホッジス | Johnny Hodges | ||||||
| Tenor sax | … | ベン・ウエブスター | Ben Webster | ||||||
| Clarinet , Alto & Baritone sax | … | ハリー・カーネイ | Harry Carney | ||||||
| Banjo & Guitar | … | フレッド・ガイ | Fred Guy | ||||||
| String Bass | … | ジュニア・ラグリン | Junior Raglin | ||||||
| Drums | … | ソニー・グリア | Sonny Greer | ||||||
| Vocal | … | ベティ・ローシェ | Betty Roche |
この年はあまりメンバーが固定していないので、なるべくそれぞれを記載しようと思います。前回1942年7月28日からの移動。
Trumpet … ハロルド・ベイカー ⇒ In
Vocal … アイヴィー・アンダーソン ⇒ ベティ・ローシェ
但し、Ellingtoniaでは、トランペットにウォーレス・ジョーンズが加わってるとあります。
| record1 A-1. | 国家(星条旗) | Star spangled banner |
| record1 A-2. | 黒と茶の幻想 | Black and tan fantasy |
| record1 A-3. | ロッキン・イン・リズム | Rockin' in rhythm |
| record1 A-4. | ムーン・ミスト | Moon mist |
| record1 A-5. | ジャンピン・パンキンス | Jumpin' Punkins |
| record1 B-1. | バート・ウィリアムズの肖像 | Portrait of Bert Williams |
| record1 B-2. | ボジャングル | Bojangles |
| record1 B-3. | フローレンス・ミルズの肖像(ブラック・ビューティ) | Portrait of Florence Mills(Black beaty) |
| record1 B-4. | コ・コ | Ko-ko |
| record1 B-5. | ダージ | Dirge |
| record1 B-6. | ストンプ | Stomp |
| record1 B-7. | アー・ユー・スティッキン? | Are you stivkin' |
| record2 C. | ブラック | Black |
| record2 D-1. | ブラウン | Brown |
| record2 D-2. | ベージュ | Beige |
| record3 A-1. | バキフ | Bakiff |
| record3 A-2. | ジャック・ザ・ベア | Jack the bear |
| record3 A-3. | ブルー・ベルズ・オブ・ハーレム | Blue belles of harlem |
| record3 A-4. | コットン・テイル | Cotton tail |
| record3 A-5. | デイ・ドリーム | Day dream |
| record3 B-1. | ボーイ・ミーツ・ホーン | Boy meets horn |
| record3 B-2. | リオ・グランデの薔薇 | Rose of Rio Grande |
| record3 B-3. | ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニモア | Don't get around much anymore |
| record3 B-4. | ゴーイン・アップ | Goin' up |
| record3 B-5. | ムード・インディゴ | Mood indigo |
組曲『ブラック・ブラウン・アンド・ベージュ』は、どの箇所で演奏されたのでしょうか?組曲の間に休憩を入れることは考えられないので、レコード収録は上記のようになるのはやむを得ないと思われます。Ellingtoniaでは、曲の演奏順はこの通りですが、「フローレンス・ミルズの肖像(ブラック・ビューティ)」と「コ・コ」の間となっています。ではどこで休憩を入れたのでしょうか?或いは休憩はなしでしょうか?僕は、第一部はrecord1 A-1.「国家」〜record1 B-3.「フローレンス・ミルズの肖像」まで、第二部が組曲『ブラック・ブラウン・アンド・ベージュ』、第三部がrecord1 B-4.「コ・コ」〜最後までという、三部構成だったような気がします。ともかくEllingtoniaを信じて、その順で聴いていきましょう。
record1 A-1.「国家(星条旗)」… 戦時中のこの時期は、先ず国家を演奏することはマストだったのでしょう。
第1セクション。デューク自身は「黒人の過去へ深く分け入ったもの」としている。3部構成で、レコードでは、約22分の演奏時間。
第3セクション。デューク自身は「ハーレムや合衆国中のリトル・ハーレムに住む人々に共通にみられる光景」としている。3部構成で、レコードでは、約14分半の演奏時間。
「セントラル・パークからの眺め(A View From Central Park)」… 「よく調べてみれば、、ハーレムにはキャバレーよりも教会の方がたくさんあり、人々はより確かな生き方を見つけようとしているし、黒人は豊かな経験や教育の持ち主だということがわかるだろう。」
「サイ・ランズ・ロック・ワルツ(Cy Runs Rock Waltz)」… 「小さなワルツの動きは、始めと終わりがやや粗っぽい洗練を表現したものだった」
「シュガーヒル・ペントハウス(Sugar Hill Penthouse)」… 「そこに住んでみなければ決して理解することも味わうこともできない、ハーレムのシュガーヒルのペントハウスのあの雰囲気を再現しようとした」
「フィナーレ(Finale)」… いかにも交響曲のフィナーレのような終曲。
この項の最期にデュークは次のように書いています。「近年になるにつれて、我々黒人は団結して戦うようになった。その混乱の中で勝利を勝ち取るにつれて、私たちの国は、再び深い困難に陥っていることを発見した。つまり、やがてブラック、ブラウン、ベージュの問題がかつてのレッド(アメリカ・インディアン)、ホワイト(白人)、ブルー(黒人)の問題にとってかわったのだ」と。
不勉強のためでしょう、僕にはこのデュークの発言の意味がよく分かりません。そもそも「ブラック、ブラウン・アンド・ベージュ」の意味するところもよく分かりません。もし「ブラック」が黒人としたら「ブラウン」は何で、「ベージュ」とは何でしょう?
そして最後に僕なりのこの組曲の感想を書いておきましょう。正に作曲家エリントンの才能を発揮した曲だと思います。デュークはこの曲を作るのがとても楽しかったのではないかと思います。でも正直言って、聴いて楽しいかと言われればまったく楽しくありません。折角希代の名人たちを擁していながら、デュークは彼らに譜面通りの吹奏を求めたのだと思います。全くジャズらしくありません。しかしデューク自身、自分はアーティストであり、ジャズ・ミュージシャンとは思っていない人なので、仕方ないことなのでしょう。僕はこの作品を知り、一度は聴かなくてはと思いましたが、もう一度聴きたいとは思いませんでした。
因みにデュークとその楽団は、5日後の1月28日、ボストンのシンフォニー・ホールでこの組曲をフル・サイズで演奏しているようです。
record1 B-4.「コ・コ」… 第三部は、エリントン作の傑作、「コ・コ」からで、ジャズらしいコンサートとなる。各曲ごとにエリントンがMCを務めているが、英語が分からない。
record1 B-5.「ダージ」… ビリー・ストレイホーンの作。荘厳な響きを持った曲で、これが初演のようだ。
record1 B-6.「ストンプ」… これもビリー・ストレイホーンの作。別名は「ジョニー・カム・レイトリー」。
record1 B-7.「アー・ユー・スティッキン?」… 息子のマーサー・エリントンの作。クラリネットをフューチャーしている。誰がプレイしているのだろう。
record3 A-1.「バキフ」… ファン・ティゾールの作。ナンスのVlがフューチャーされる。エキゾチックな雰囲気を持った不思議な曲である。
record3 A-2.「ジャック・ザ・ベア」… エリントン作。かつてはジミー・ブラントンをフューチャーした曲。ここではブラントンの後釜に座ったジュニア・ラグリンがフューチャーされる。
record3 A-3.「ブルー・ベルズ・オブ・ハーレム」… エリントン作。ゆったりしたナンバーで、エリントンのピアノがフューチャーされる。
record3 A-4.「コットン・テイル」… エリントン作のアップ・テンポのナンバー。Tsのウエブスターがフューチャーされる。
record3 A-5.「デイ・ドリーム」… ビリー・ストレイホーンの作。スロウでメロウなナンバーで、ホッジスが唯一独特なAsプレイで、夢見るような吹奏を聴かせる。
record3 B-1.「ボーイ・ミーツ・ホーン」… エリントン作でレックス・スチュアートのコルネットがフューチャーされる。レックスが高音から最低音まで使ってユーモラスなプレイを聴かせる。
record3 B-2.「リオ・グランデの薔薇」… デュークのオリジナルではなく、ポップス・チューン。ロウレンス・ブラウンのTbがフューチャーされる。
record3 B-3.「ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニモア」… エリントンの作で、元は"Never no lament"というタイトルだった曲。ホッジスをフューチャーしたナンバーで、この年盛んに演奏している。
record3 B-4.「ゴーイン・アップ」… これもエリントン作。珍しくTbのジョー・"トリッキー・サム"・ナントンがフューチャーされる。後半はナンスのVl、ウエブスターのTs、誰か分からないがTpの短いソロが挿入される。
record3 B-5.「ムード・インディゴ」… これもエリントンの作ったヒット・ナンバー。実に柔らかなサウンドが心地良い。
エリントンは自伝で、カーネギー・ホール・コンサートが音楽界全体に与えた衝撃がクレス・コートニー(?)と再び共演することに繋がり、さらに49丁目とブロードウェイの角にあるハリケーン・クラブに6か月間出演することになったといいます。まずどう調べても「クレス・コートニー」が何者で、ハリケーン・クラブに出演することがどういう意味・位置づけを持つものかが分かりません。しかしデューク自身が自伝で「ハリケーン・クラブ出演が終わる頃には、私たちのラジオ出演料は、4倍に跳ね上がった(素敵な話じゃない?)」語っているので、大いに箔が付いたことになるのでしょう。次は、そのハリケーン・クラブからのラジオ放送実況録音となります。
Trumpet … ウォーレス・ジョーンズ(Wallace Jones) ⇒ In
Reeds … オットー・ハードウィック ⇒ サックス・マラード(Sax Mallard)
以外1月23日と同じ。
| CD4-1. | A列車で行こう | Take the "A" train |
| CD4-2. | ヘイフット・ストロウフット | Hayfoot , strawfoot |
| CD4-3. | イット・キャント・ビー・ロング | It can't be wrong |
| CD4-4. | ホワット・アム・アイ・フォー? | What am I for ? |
| CD4-5. | メインステム | Mainstem |
| CD4-6. | クド・イット・ビー・ユー? | Could it be you ? |
| CD4-7. | ゴーイン・アップ | Goin' up |
| CD4-8. | ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニモア | Don't get around much anymore |
| CD4-9. | ネヴァダ | Nevada |
| CD4-10. | 昔はよかったね | Things ain't What they used to be |
| CD4-11. | A列車で行こう | Take the "A" train |
| CD4-12. | ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニモア | Don't get around much anymore |
| CD4-13. | メインステム | Mainstem |
| CD4-14. | アイ・ドント・ウォント・エニボディ・アット・オール | I don't want anybody at all |
| CD4-15. | ジョニー・カム・レイトリー | Johnny come lately |
| CD4-16. | 昔はよかったね | Things ain't What they used to be |
というわけでハリケーン・クラブからのラジオ放送。先ずはテーマのCD4-1.「A列車で行こう」。この時代にはもうテーマとなっていたことが確認できる。
2曲目CD4-2.「ヘイフット・ストロウフット」… ベティ・ローシェのヴォーカル入り。ローシェは、アイヴィー・アンダーソンの後任として加入した女性ヴォーカリスト。加入時期についてはデータによって違いがあるが、僕の持っている最も初期の録音がこれである。ヴォーカル後のエキサイティングなTsソロはウエブスターであろう。
CD4-3.「イット・キャント・ビー・ロング」… スロウ&メロウなナンバーで、Tbがメロディーをロマンティックに奏でる。
CD4-4.「ホワット・アム・アイ・フォー?」… はエリントン作の憶えやすいメロディで、アンサンブルがメロディーを奏でワウワウTbがメロディーに絡み、繋ぎの短いPソロから目まぐるしく短いソロをリレーし、アンサンブルによるテーマになる。
CD4-5.「メインステム a.k.a. アルティチュード」… 色々な楽器ごとの対決するかのごとく短いソロが回される。力強いウエブスターのTsソロが目立つ。
CD4-6.「クド・イット・ビー・ユー?」… テンポをグッと抑えたバラード・ナンバー。
CD4-7.「ゴーイン・アップ」… デュークのイントロで始まる。サンブルとTp、Tbのミュート・ソロがエリントン楽団らしい。レイ・ナンスのVlが効いている。
CD4-8. 「ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニモア」… デュークの名作。40年の初吹込みでは、"Never no lament"の曲名で、ホッジス、クーティ、ロウレンス・ブラウンのソロがフューチャーされていた。その後歌詞が付けられ、このタイトルになり有名になったという。何といっても中間部のホッジスによる独特のソロが素晴らしい。
CD4-9. 「ネヴァダ」… トロンボーンがリードを取り、アンサンブルがバックを務める。朴訥としたTbの味はロウレンス・ブラウンであろう。
CD4-10.「昔は良かったね」… 何となくこの曲がエンディング・テーマのように感じる。
CD4-11.「A列車で行こう」… この曲だけ翌4月4日の録音となっている。
CD4-12.「ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニモア」… データでは、この曲は4月3日となっているが、なぜ2度演奏したのであろうか?或いはデータの誤りか?こちらでもジョニー・ホッジスが大活躍している。
CD4-13.「メインステム a.k.a. アルティチュード」… この曲も2度目の演奏。短いソロ回しの曲。圧巻は終わり近くのウエブスターと多分ブラウンによるトロンボーン・ソロ。
CD4-14.「アイ・ドント・ウォント・エニバディ・アット・オール」… 久しぶりに歌手のベティ・ローシェが登場する。ローシェの声は、アイヴィー・アンダーソンに似てアルトだなぁ。ゆったりとしたメロウなナンバー。
CD4-15.「ジョニー・カム・レイトリー」… ストレイホーンの曲。工夫を凝らしたアンサンブル・ワークが素晴らしい。
そしてこの日のエンディング・テーマCD4-16.「昔は良かったね」でこの日の放送は終わるが、どうも?である。
| A-1. | A列車で行こう〜ヘイフット・ストロウフット | Take the "A" train 〜 Hayfoot , strawfoot |
| A-2. | ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニモア | Don't get around much anymore |
A-1.「A列車で行こう〜ヘイフット・ストロウフット」… ラジオ局のサインとともに、エリントン・バンドのテーマ曲「A列車で行こう」がアンサンブルで演奏され、歌手のベティ・ローシェの名前が紹介される(ここではローシェの歌は入っていない)。
最初の曲は、「ヘイフット・ストロウフット」で、デュークの曲ではないが、スト直前の7月28日ヴィクターに吹き込んでいる。そこでは、ベン・ウエブスターが大きくフューチャーされていたが、ここではイントロから1stコーラスまでレックスのコルネットがフューチャーされている。その後デュークが16小節、ベン8小節のソロが入る。ジルバ向きのダンサブル・ナンバー。
A-2.「ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニモア」… ここでも中間部のホッジスによる独特のソロが素晴らしい。ホッジスの後、レイ・ナンス(Tp)、ブラウン(Tb)のソロを挟んで、再びホッジスが短いソロを取る。
| CD4-17. | ムーン・ミスト | Moon mist | |
| CD4-18. | ユール・ネヴァー・ノウ | You'll never know | |
| CD4-19. | トゥナイト・アイ・シャル・スリープ | Tonight I shall sleep | |
| CD4-20. | アイ・ドント・ノウ・ホワット・カインド・オブ・ブルース・アイ・ガット | I don't know what kind of blues I got | |
| CD4-21. | ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニモア | Don't get around much anymore | |
| CD4-22. | ムーン・ミスト | Moon mist |
今回は6月のハリーケーン・クラブからのラジオ放送。
CD4-17.「ムーン・ミスト」… レイ・ナンスのヴァイオリンが効いている。
CD4-18.「ユール・ネヴァー・ノウ」… バラード・ナンバーでTsのウエブスターがフューチャーされる。アップ・テンポで破裂しそうなウエブスターよりも、こういうメロウな演奏の方がいいと思う。
CD4-19.「トゥナイト・アイ・シャル・スリープ」… この曲もウエブスターのTsがフューチャーされたスロウ・バラードである。
CD4-20.「アイ・ドント・ノウ・ホワット・カインド・オブ・ブルース・アイ・ガット」… こちらもスロウなナンバーで、ソロはカーネイのBsからウエブスターのTs、ハミルトンのClと続き、ローシェのヴォーカルが入りエンディングへ向かう。
CD4-21.「ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニモア」… この年何度も録音しているナンバーで、ホッジスのフューチャー曲。
CD4-22.「ムーン・ミスト」… エンディングか?30秒の短い演奏。
A-3.「スリップ・オン・ザ・リップ」(Slip of the lip)… デュークの息子、マーサー・エリントンが書いた愉快な小唄だという。合奏からレイ・ナンスのとぼけた味のヴォーカルがフューチャーされる。ナンスは楽団中唯一のコメディアン風のエンターティナーだったそうで、歌に続いてTpソロを取っている。その後ホッジスのソロを挟んで、ナンスの歌で締めくくっている。
”World broadcasting system recording session”というセッションが11月8日と9日の2日間行われる。ここで興味深いのはパーソネルである。タフト・ジョーダン(Tp)の新規加入、チャウンシー・ホウトン(Cl)からジミー・ハミルトンへ、ベン・ウエブスター(Ts)からスキッピー・ウィリアムスへの交替は以降にも継続される交代だが、11月8日のみレイ・ナンス(Tp)がディジー・ガレスピーに、ベースのジュニア・ラグリンがアーネスト・マイヤーズにへのワン・ポイント交替はどういった意味があったのだろうか?
デュークはその自伝に、「私(デューク)は昔からバップが好きだった。それで、あの華麗な伝説的な人物、ジョン・バークス・ガレスピーがかつて4週間私たちのバンドで演奏したのだと言えることを誇りに思っている。1944年、ディズはキャピトル・シアターで私たちとプレイしたのだ。」多分デュークはこの1943年と1944年を勘違いしたのだろう、1944年にディズとの共演の録音はディスコグラフィーには載っていない。もしかすると、録音されなかったのかもしれない。
| Band leader & Piano | … | デューク・エリントン | Duke Ellington | ||||||||||||
| trumpet | … | ハロルド・ベイカー | Harold "Shorty" Baker | 、 | ディジー・ガレスピー | Dizzy Gillespie | 、 | ウォーレス・ジョーンズ | Wallace Jones | 、 | タフト・ジョーダン | Taft Jordan | 、 | レックス・スチュアート | Rex Stewart |
| Trombone | … | ジョー・"トリッキー・サム"・ナントン | Joe "Tricky Sam" Nanton | 、 | ローレンス・ブラウン | Lawrence Brown | |||||||||
| Valve‐Trombone | … | ファン・ティゾール | Juan Tizol | ||||||||||||
| Clarinet | … | ジミー・ハミルトン | Jimmy Hamilton | ||||||||||||
| Alto sax | … | オットー・ハードウィック | Otto Hardwick | 、 | ジョニー・ホッジス | Johnny Hodges | |||||||||
| Tenor sax | … | エルバート・"スキッピー"・ウィリアムズ | Elbert "Skippy" Williams | ||||||||||||
| Clarinet , Alto & Baritone sax | … | ハリー・カーネイ | Harry Carney | ||||||||||||
| Banjo & Guitar | … | フレッド・ガイ | Fred Guy | ||||||||||||
| String Bass | … | アーネスト・マイヤーズ | Ernest Myers | ||||||||||||
| Drums | … | ソニー・グリア | Sonny Greer |
注目は、Tpにディジー・ガレスピーが加わっているところであろう。今のところ僕の持っているガレスピー、1943年唯一の録音である。
| CD32-4. | ボーイ・ミーツ・ホーン | Boy meets horn |
| CD32-5. | ホップ・スキップ・ジャンプ | Hop skip jump |
スタジオ録音である。Ellingtoniaでは、"World Broadcasting system"による録音としている。"World Broadcasting system"が分からない。放送用スタジオ録音ということかな?
| CD32-6. | 昔はよかったね | Things ain't What they used to be |
| CD32-7. | メインステム | Mainstem |
11月8日と同じ"World Broadcasting system"による録音。
| Band leader & Piano | … | デューク・エリントン | Duke Ellington | |||||||||
| trumpet | … | ウォーレス・ジョーンズ | Wallace Jones | 、 | レックス・スチュアート | Rex Stewart | 、 | タフト・ジョーダン | Taft Jordan | 、 | レイ・ナンス | Ray Nance |
| Trombone | … | ジョー・"トリッキー・サム"・ナントン | Joe "Tricky Sam" Nanton | 、 | ローレンス・ブラウン | Lawrence Brown | ||||||
| Valve‐Trombone | … | ファン・ティゾール | Juan Tizol | |||||||||
| Alto sax | … | オットー・ハードウィック | Otto Hardwick | 、 | ジョニー・ホッジス | Johnny Hodges | ||||||
| Clarinet & Tenor sax | … | ジミー・ハミルトン | Jimmy Hamilton | 、 | エルバート・"スキッピー"・ウィリアムズ | Elbert "Skippy" Williams | ||||||
| Clarinet , Alto & Baritone sax | … | ハリー・カーネイ | Harry Carney | |||||||||
| Banjo & Guitar | … | フレッド・ガイ | Fred Guy | |||||||||
| String Bass | … | ジュニア・ラグリン | Junior Raglin | |||||||||
| Drums | … | ソニー・グリア | Sonny Greer | |||||||||
| Vocal | … | ベティ・ローシェ | Betty Roche |
<Contents> … “The Duke box”(Storyville records 108 8600)
| CD4-23. | イントロダクション | Introduction |
| CD4-24. | アイ・ワンダー・ホワイ | I wonder why |
| CD4-25. | ゴーイン・アップ | Goin’up |
CD4-23.「イントロダクション」… デューク・エリントンの紹介。ものすごい声援である。基地だけあって盛り上がりがスゴイ!
CD4-24.「アイ・ワンダー・ホワイ」… ベティ・ローシェによるヴォーカル入りのバラード・ナンバー。間奏にTbソロが入る。
CD4-25.「ゴーイン・アップ」… エリントンの作。エリントンのピアノ・イントロで始まるスインギーなナンバー。ソロはミュートTp、Ts。アンサンブルの後ブレイクでTbのソロが入り、イン・テンポになりナンスのVlソロ、オープンでTpのハイトーンで盛り上げて終わる。
この年1月23日初めてカーネギー・ホールでコンサートを行い、大反響となったエリントンとその楽団は、早くもその年の末に2度目のコンサートを開催します。こちらのレコードは、イギリスのサガ・レコード(Saga records)と日本では、突然珍しいジャズ・レコードを発売しているエレック・レコードから出ています。サガ盤とエレック盤は収録曲・順が全く同じです。エレック盤の解説は油井正一氏なので、こちらを参考に全曲収録のStoryvilleのCDを聴いていきましょう。
Trumpet … ハロルド・ベイカー(Harold "Shorty" Baker) ⇒ In
Vocal … ベティ・ローチェ ⇒ アル・ヒブラー(Al Hibbler)
以外12月8日と同じ。
| A面1.&CD5-1. | 国家(星条旗) | Star spangled banner |
| CD5-2. | デュークの挨拶 | Introduction by Duke |
| A面2.&CD5-3. | A列車で行こう | Take the "A" train |
| A面3.&CD5-4. | ムーン・ミスト | Moon mist |
| A面4.&CD5-5. | 二人でお茶を | Tea for two |
| A面5.&CD5-6. | ハニーサックル・ローズ | Honeysuckle rose |
| CD5-7. | スターダスト | Stardust |
| CD5-8. | C・ジャム・ブルース | The "C" jam blues |
| A面6.&CD5-9. | ウエスト・インディアン・インフルエンス | West Indian influence |
| A面6.&CD5-10. | ライター・アッティチュード | Lighter attitude |
| CD5-11. | ア・ニュー・ワールド・ア・カミング | A new world a-coming |
| CD5-12. | フロア・ショウ | Floor show |
| CD5-13. | ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニモア | Don't get around much anymore |
| CD6-1. | デュークの挨拶 | Introduction by Duke |
| B面1.&CD6-2. | リング・デム・ベルズ | Ring dem bells |
| B面2.&CD6-3. | メドレー | Medley |
| B面3.&CD6-4. | ジャック・ザ・ベア | Jack the bear |
| B面4.&CD6-5. | ドゥ・ナッシング・ティル・ユー・ヒア・フロム・ミー | Do nothing 'till you hear from me |
| CD6-6. | サマータイム | Summertime |
| CD6-7. | コットンテイル | Cotton tail |
| B面5.&CD6-8. | 黒と茶の幻想 | Black and tan fantasy |
| CD6-9. | ロッキン・イン・リズム | Rockin' in rhythm |
| CD6-10. | センチメンタル・レディ | Sentimental lady |
| CD6-11. | トランペット・イン・スぺイズ | Trumpet in spades |
| CD6-12. | 昔はよかったね | Things ain't What they used to be |
CD5-1.「星条旗」… 先ずは国家を演奏してコンサートは始まる。
CD5-2.「エリントンの挨拶」… 英語が分からないのが残念。
CD5-3.「A列車で行こう」… ご存知オープニング・ナンバー。有名なレイ・ナンスのTpソロもそのまま聴ける。
CD5-4.「ムーン・ミスト」… これもご存知のデュークの息子マーサー作のメロウ・ナンバー。デュークのPイントロからナンスのヴァイオリン、ホッジスのAs、再びナンスのVl、ロウレンス・ブラウンのミュートTbとソロと続く。
CD5-5.「二人でお茶を」… ユーマンス作の超有名スタンダード・ナンバー。フューチャーされているのはTpのタフト・ジョーダンでハーマン・ミュートを使ってのプレイ。油井氏はジョーダンは、エリントン楽団に入って、名実ともに一流にランクされるようになったという。
CD5-6.「ハニーサックル・ローズ」… 続いてこれもファッツ・ウォーラー作の超有名スタンダード・ナンバー。フューチャーされるのはClのジミー・ハミルトン。ハミルトンは、音色、テクニックともに素晴らしいが、「黒人のくせにベニー・グッドマンに似すぎている」という理由で、ジャズ奏者として一流に数える人が少なかったが、正真正銘の名人であると油井氏は述べている。
CD5-7.「スターダスト」… さらに超有名スタンダードが続く。カーマイケル作のこの曲でフューチャーされるのは、ハロルド・"ショーティ"・ベイカー。堂々たる吹きっぷりだ。このスタンダード・コーナーはフューチャーされたソロイストが皆いい仕事をしている、素晴らしい。これぞエリントン楽団である。
CD5-8.「ザ・C・ジャム・ブルース」… "ザ(The)"は付かないのではないかと思うが、CDではこう表記してあるので従った。ソロはナンスのVlそしてジョーダン(Tp)、ウィリアムス(Ts)、ナントンのヤー・ヤーTb。ウィリアムスのTsソロはウエブスターを意識していることが感じられる。
ここから前回1月23日のコンサートで大論争を巻き起こした「ブラック・ブラウン・アンド・ベージュ」からの抜粋が演奏される。エリントンは次のようにコメントしているという。「次は『ブラック・ブラウン・アンド・ベージュ』の短いスケッチを演奏します。今夜は全曲を演奏しません。というのは、これはかなり長い物語に基づくもので、その物語は皆さんになじみのないものだからです。馴染んでいただいた後全曲を聴いていただくのが良いと考えるからです。ともかくこの『ブラック・ブラウン・アンド・ベージュ』は、アメリカの黒人の歴史に基づくトーン・パラレルとも言うべきものです。ここで演奏するスケッチは、独立戦争時ハイチからサヴァナを救うために駆け付けた700人のニグロに捧げたものです。」
CD5-9.「ウエスト・インディアン・インフルエンス」… エリントンの作。デュークとラグリン、グリアのリズム隊の絡みで始まる。ちょっとリズムがラテン風で変わっている。CD5-10.「ライター・アッティチュード」… ディスコグラフィーでは、”Emancipation celebration”と書いてある。同一曲か?デューク自身”Lighter attitude”と曲紹介しているのでこちらで間違いないだろう。レックス・スチュアートとトリッキー・サム・ナントンをフューチャーしたナンバー。見事なミュート・プレイを堪能しよう。
CD5-11.「ニュー・ワールド・ア・カミング」… デュークは自伝で「キャピトル」(多分クラブ名)でレナ・ホーンと共演している時に作ったと述べている。バンドをバックにしたピアノ曲だという。14分を越す大作で、SP盤時代に続けて聴けるのはありがたいことだ。タイトルは、ロイ・オトリ―のベスト・セラーの本から取ったいう。
自伝でデュークは次のように書いている。「オトリーは第二次大戦後に黒人の状況がもっと良くなることを楽しみにしており、最後の発言はこういうものだった。すなわち個々の利害に関係なく、新しい世界が人類復活の日の勝利と熱狂と共に近づきつつある」
この日が初演である。後にオーケストレーションされ、その時ピアノを担当したドン・シャーリー(アカデミー受賞映画「グリーン・ブック」の題材となった黒人天才ピアニスト)さえ左手が苦労したという。
CD5-12.「フロア・ショウ」… どこかで聞いたメロディーだと思ったら「ゴーイン・アップ」の別タイトルだという。スインギーなナンバー。ブレイクしてのTbはブラウン、ナンスのVl、ハイ・ノートTpはスチュアートだという。
CD5-13.「ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニモア」… 第一部を締めくくるナンバー。何度聴いてもホッジスのアルト・サックスは聴かせるなぁ。
CD6-1.「エリントンの挨拶」… エリントンの第2部の挨拶。エリントンはDsのソニー・グリアの紹介をしているという。グリアはソロを好まない、1930年にチャイムを叩いたのが始まり、この曲はずっと今日まで続けられていると次の曲を紹介している。
CD6-2.「リン・デン・ベルズ」… エリントンにとっても古いナンバー。スキャットの短いヴォーカルはレイ・ナンスで、ホッジスのAsとの絡みが良い。短いソロがいろいろ出てくる。
CD6-3.「エリントン・メドレー」… MC無しで始まる。メドレー順は、”In a sentimental mood”⇒”Mood indigo”⇒”Sophisticated lady”⇒”Caravan”⇒”Solitude”⇒”I let a song go out of my heart”。どれだけ良い曲を作ってるんだ!という感じですよね。惜しむらくは、録音のバランスが悪く、ピアノが極端に後ろに引っ込んでしまっている。ただこう言う録音が残っていること自体がすごいことで文句を言うところではないだろう。
CD6-4.「ジャック・ザ・ベア―」… エリントン作、かつてジミー・ブラントンをフューチャーしてその名演を記録した曲。もちろんここではラグリンが務める。他のソロはハミルトン(Cl)、カーネィ(Bs)など。
CD6-5.「ドゥ・ナッシング・ティル・ヒア・フロム・ミー」… エリントン作だが、これも久しぶりに演奏するのではないか。盲目のシンガー、アル・ヒブラーのヴォーカル入り。
CD6-6.「サマータイム」… ガーシュイン作の超有名スタンダード。ヒブラーの歌入り。オブリガードはレイ・ナンスで、アルコでピチカットでVlを操っている。
CD6-7.「コットン・テイル」… エリントン作。最初にソロで飛び出すのはスキッピー・ウィリアムス(Ts)。まさにベン・ウエブスターを彷彿とさせるプレイぶりである。
CD6-8.「ブラック・アンド・タン・ファンタジー」… エリントン作。これも古い曲だ。ここではTpウォーレス・ジョーンズがフューチャーされている。やはりミュートがうまい、見事である。
CD6-9.「ロッキン・イン・リズム」… エリントンのPとラグリンのBが対話するように始まる。そしておなじみのアンサンブルと導かれる。
CD6-10.「センチメンタル・レディ」… デュークが”All-American saxophonist”と言ってジョニー・ホッジスを紹介する。切なくメロウなナンバーをホッジスが独特の音色で美しく歌いあげる。本当にこの人には駄作がない。
CD6-11.「トランペット・オン・スペイヅ」… タイトル通りトランペット・セクションをフューチャーしたナンバー。
CD6-12.「昔は良かったね」… エンディング・テーマ。リラックスしたテンポでホッジスが情感たっぷりに吹く。次のTpはタフト・ジョーダン説とハロルド・ベイカー説があるようだ。そしてロウレンス・ブラウンのTbと続きアンサンブルに移り、フェイド・アウト風に終わっていく。
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