フリップ・フィリップス 1944年
Flip Phillips 1944
フリップ・フィリップスは、1915年生まれの当時29歳。フランキー・ニュートン、レッド・ノーヴォ、ベニー・グッドマン、ウィンギー・マノンらのバンドに加わりキャリアを積み、ラス・モーガンのバンドにいるところをウディ・ハーマンに口説かれてハーマンのバンドに入団したばかりの、未だこれといって実績のないミュージシャンに思える。そのフリップを何故ボブ・シールが見初めてリーダー作を吹き込ませたかはよく分からない。シールは前年コールマン・ホーキンス、レスター・ヤングといったテナーの大御所を起用した録音を行っているので、テナー好きだったのかもしれない。
<Date & Place> … 1944年9月初旬 ニューヨークにて録音
<Personnel> … フリップ・フィリップス・フリップテット(Flip Phillips Fliptet)
クラリネットのアーロン・ザックス以外は当時のウディ・ハーマンの楽団員である。
<Contents> … 「クラシック・テナーズ Vol.2」(Flying Dutchman RJL-2572)
| B-1. | スカイスクレイパー | Skyscraper |
| B-2. | パピロマ | Papilloma |
| B-3. | ア・メロディ・フロム・ザ・スカイ | A melody from the sky |
| B-4. | 1-2-3-4・ジャンプ | 1-2-3-4 jump |
この辺りの時期にハーマン楽団はV-discを録音している。「ウディ・ハーマン 1944年」を参照。
B-1.「スカイスクレイパー」
フリップ・フィリップスとビリー・バウアーの共作で、アレンジはラルフ・バーンズであろう。ヴァイブは入っていないようだ。ちょっと変わったテーマの後短いPソロの後、フィリップスのソロが入る。"Skyscraper"とは摩天楼の意味。かなり凝ったアレンジメントが施されている。
B-2.「パピロマ」
これもアレンジが凝っている。前曲で抜けていたヒアムスのヴァイブとフィリップスが少し長めのソロを取る。
B-3.「ア・メロディ・フロム・ザ・スカイ」
ゆったりとしたバラード・ナンバー。ここはメロウなフィリップスのリリカルなプレイが聴き処。抑え気味のアンサンブルをバックにフィリップス、ヒアムスとハリスが詩情豊かに歌い上げている。
B-4.「1-2-3-4・ジャンプ」
フィリップス作のジャンプ・ナンバー。リフっぽいアンサンブルをバックに、ヒアムス、バウアー、ヘフティ、フィリップス、ハリス、ザックスとソロを回していく。前年43年フィリップスを加えたレッド・ノーヴォの楽団がV-discに録音しているという。
<Date & Place> … 1944年9月 ニューヨークにて録音
<Personnel> … フリップ・フィリップス・フリップテット(Flip Phillips Fliptet)
<Contents> … 「クラシック・テナーズ Vol.2」(Flying Dutchman RJL-2572)
| B-5. | ボブズ・ビリーフ | Bob's belief |
| B-6. | スイート・アンド・ラヴリー | Sweet and lovely |
| B-7. | 恋人よ我に帰れ | Lover come back to me |
B-5.「ボブズ・ビリーフ」
若きプロデューサー、ボブ・シールに敬意を表したリフ・タイプのスインギーなナンバー。ヘフテイ、バウアー、シャイン、フィリップス、タフ、ジャクソンと短いソロを回している。
B-6.「スイート・アンド・ラヴリー」
フィリップスが得意としているバラード・ナンバーで、何度も録音しているという。ここでは、バーンズが短いソロを取る以外ソロを取るのはフィリップスだけである。
B-7.「恋人よ我に帰れ」
この曲のみバーンズのP、タフのDrのみをバックにフィリップスのソロをフューチャーしている。バーンズのソロ、バッキングも良く、フィリップスもウエブスター的なダーティー・トーンを交えながら良く歌っている。よく歌っている。
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