ミルト・ジャクソン 1945年

Milt Jackson 1945

ディジー・ガレスピーによって、その才を認められたミルト・ジャクソンは、ディズとバードの西海岸への遠征隊のメンバーとして、帯同する。ステージに穴を空けることが予想されるバードの補完としてであった。その時の貴重な録音である。

[Charlie Mingus/The Young Rebel]解説

<Date&Place> … 1945年12月12、13日 ロス・アンゼルスにて録音

<Personnel> … ダイナ・ワシントン・ウィズ・ラッキー・トンプソン・アンド・ヒズ・オールスタース(Dinah Washington with Lucky Thompson and his all stars)

Vocalダイナ・ワシントンDinah Washington
Bandleader & Tenor saxラッキー・トンプソンLucky Thompson
Trumpetカール・ジョージKarl George
Alto saxジュエル・グラントJewel Grant
Baritone saxジーン・ポーターGene Porter
Pianoウィルバート・グラントWilbert Branco
Vibraphoneミルト・ジャクソンMilt Jackson
Bassチャールズ・ミンガスCharles Mingus
Drumsリー・ヤングLee Young

Vibのミルト・ジャクソンは、ディジー・ガレスピー=チャーリー・パーカー・クインテットの補欠(パーカーはよくステージに穴を空けるので)として帯同した。12月10日が出演先での初日だった。補欠だったので、時間があったのか或いはステージの前か後かである。

<Contents> … "Charlie Mingus/The Young Rebel"(Properbox 77)

CD1-7.ベッギン・ママ・ブルースBeggin' Mama blues12月12日
CD1-8.パシフィック・コースト・ブルースPaciffic coast blues12月13日
ダイナ・ワシントン

ディスコグラフィーによるとこのダイナ・ワシントンを中心にしたセッションは3日間12月10日、12日、13日行われ各日4曲計12曲が録音された。そこからのピック・アップ。ダイナ・ワシントンは、1924年8月生まれで当時21歳。1943年ライオネル・ハンプトンの楽団に入ってメキメキ頭角を現すようになったと言われ、45年にApoloに初めて自己名義の12曲を吹き込んだとあるので、これがその録音と思われる。

「ベッギン・ママ・ブルース」
ここでもミンガスは堅実なプレイに徹している。ミルト・ジャクソンがヴォーカルにオブリガードを付けている。間奏はPソロのみ。
「パシフィック・コースト・ブルース」
これもブルース・ナンバー。前曲7と8はミンガスの作。当時ダイナ・ワシントンは正にこれから売り出そうとしているところであり、この録音は重要であると認識されていただろう。そういった録音にこの時点でオリジナルを提供させてもらうというのは既に作曲家としては認められていたのではないだろうか。ミルトはイントロ、オブリガードで存在感を発揮している。間奏は、トンプソンのTsソロ。

<Date&Place> … 1945年12月29日 ロサンゼルスにて録音

<Personnel> … ディジー・ガレスピー・アンド・ヒズ・リバップ・シックス(Dizzy Gillespie and his Rebop six)

Band leader & Trumpetディジー・ガレスピーDizzy Gillespie
Alto Saxチャーリー・パーカーCharlie Parker
Pianoアル・ヘイグAl Haig
Vibraphoneミルト・ジャクソンMilt Jackson
Bassレイ・ブラウンRay Brown
Drumsスタン・レヴィStan Levey

ミルト・ジャクソンは、A面3「ディジー・アトモスフェア」のみの参加。

[Charlie Parker/Lotus land]レコード・A面

<Contents> … "Charlie Parker/Lotus land"(Spotlite SPJ123)

A面1.ショウ・ナフShaw nuff
A面2.グルーヴィン・ハイGroovin' high
A面3.ディジー・アトモスフェアDizzy Atmosphere
「ショウ・ナフ」
ピアノ・トリオによるイントロから恐ろしく速く複雑なテーマ・アンサンブルがあり、バードのソロとなる。続いてディズ。この二人のソロは凄まじいの一言に尽きる。そしてヘイグのソロも素晴らしい。そしてこれまたスゴイテーマ・アンサンブルとなって、終わる。
「グルーヴィン・ハイ」
この時期の定番ナンバー。テーマ・アンサンブルの後バードが先発する。続いてディズ。ここでのディズのソロは、彼のベストの一つではないかと思う。そしてヘイグもいい。
「ディジー・アトモスフェア」
ディズのイントロ、同じフレーズをバードも吹き、二人の吹奏でテーマを終え、バードのソロへ、そして初お目見えのミルト・ジャクソン、続いてディズ。ここでのディズも素晴らしい。そしてヘイグと続く。
この音源は、SP盤音源ではなく放送音源なので、4分を越す少しだけ長尺もの。正に<ビ・バップ>の極致の演奏ではないかと思う。

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